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徳島県三好市山城町は、国の名勝として指定された大歩危(おおぼけ)を内包する雄大な自然に囲まれた土地です。この土地には、160箇所を越える場所に妖怪伝承や遺跡が遺されています。
毎年11月の下旬には近隣で妖怪まつりが行われ、人々の暮らしと妖怪の深い関わりが感じられます。
数多くの妖怪伝承を後世に遺そうと、地元の住人やスタッフが一丸となって作られたのが「妖怪屋敷」です。
危険な淵や崖などには、迂闊に近づいてはならないと親から子へと妖怪話は伝わってきました。妖怪達は、山の生活に欠かせない存在だったのです。
館内には記念撮影処があり、スタッフ手作りの妖怪コスプレグッズもありますので、記念撮影に利用してみてはいかがでしょうか。
大歩危でしか手に入らない妖怪グッズや山城町の妖怪話をまとめた本、山城妖怪紙芝居のDVDも販売されています(人形は現在販売していない)。
「妖怪屋敷」の2階には、「石の博物館」が併設されています。
妖怪と石、一見不思議な組み合わせに見えますが、山城町にお越しの際は是非見て頂きたいイチオシスポットです。
大歩危峡谷は、国際的にも有名な地質学のメッカで、日本列島の誕生についての重要な知識が得られます。
徳島県天然記念物に指定されているレキ質片岩をはじめとした、世界の貴石を展示していて、妖怪屋敷ではこの土地の伝承、石の博物館ではそれらを育んだ地質を見ることができます。
売店コーナーでは。三好の逸品や祖谷そば、大歩危銘茶のほか、妖怪グッズや天然石のアクセサリー、鉱物などを販売しています。
天然石を使ったアクセサリー作成体験も!ピアス、ブレスレット、ネックレスなど世界に一つだけのオリジナルアクセサリーを作ってみませんか。
フードコートからは、大歩危峡が一望できます。天気の良い日には、対岸に猿が現れることも。
大歩危祖谷地方の名物・祖谷そばは、つなぎが少なく、太く短いのが特徴で、そばの豊かな風味が感じられます。
徳島で是非味わって頂きたいのが自然に恵まれた土地でゆったりと育った阿波尾鶏です。
甘味とコクがあり、ジューシーな阿波尾鶏のから揚げや南蛮定食などがあります。
3月~11月、土日祝日の午前10時~午後16時には足湯(無料)があります。
*天候により中止する場合あり。
明るいスタッフと妖怪達に会いに行きませんか。
■道の駅 大歩危
・住所:〒779-5452 徳島県三好市山城町上名1553-1
道の駅から車で1分の場所にある「大歩危峡まんなか」では。観光遊覧船に乗り天然記念物に指定されている大歩危峡谷をゆったりみることができます。
児啼爺は、山城町が伝承発祥地とされています。道の駅から約2kmの所には、児啼爺の石像が建っていて、近辺に出没したといわれている妖怪達のモニュメントが建っているので、ウォーキングコースとしてもオススメです。
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2016年2月1日に掲載されたものです。