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「秘湯」というと、行くまでの道が険しかったり、素人が簡単に行けないイメージがありますが、青森県南西部の海に面した「黄金崎不老ふ死温泉」の海辺の露天風呂は、宿から50m。「黄金崎不老ふ死温泉」の最寄り駅に到達するには、JR新青森駅、秋田駅などから列車やバスを乗り継ぐなど、それなりの時間がかかりますが、到達難易度は高くありません。秘湯なのに有名な「黄金崎不老ふ死温泉」を紹介します。
青森県の秘湯「黄金崎不老ふ死温泉」へのアクセスは、道のりが長いですが比較的カンタンです。
JR新青森駅または秋田駅から「リゾートしらかみ」号に乗ります。「黄金崎不老ふ死温泉」の最寄り駅、JR「ウェスパ椿山」駅で下車して送迎バスに乗り込みます。新青森駅からは約3時間、秋田駅からは約2時間半の旅です。
長旅の果てに待っているのが、秘湯「黄金崎不老ふ死温泉」です。目の前には日本海が広がります。ものすごい解放感です。
温泉は、含鉄泉であるために酸化し、黄金色をしています。
人気は日没の時間。青森県深浦町の夕陽は、沈む時に「ジュッ」と音がすると言われ、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。そんな夕陽を眺めながら開放感のある温泉につかります。
夜間は照明がなく真っ暗になります。日没後15分程は明るいので、その間に着替えを済ませてください。露天風呂の入浴時間は「日の出~日没」までです。
・泉質 含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉
・温度 52.2℃
・主成分 ナトリウム、カルシウム、マグネシウム
・効能 神経痛、腰痛、リュウマチ、創痛、皮膚病
※露天風呂の日帰り入浴は16時まで(受付は15時半まで)
旧岩崎村(現在の深浦町)は、「澄んだ星空日本一」に選ばれたことがあり、旅館から少し離れるだけで、満天の星を見ることができます。都会では見られない天の川、時には流れ星も見ることができるため、天体ファンにもおすすめの場所です。
また、海辺の高台に宿があるため、全ての客室から海を眺めることができます。夕陽はもちろん、ヤリイカ漁の漁り火が見られるといいます。特に、3~4月は岸から100mくらいの場所で漁をするので、部屋から肉眼でその様子を見ることができるとのこと。
お風呂の後のお楽しみは、津軽を味わえる夕食。旅館の食事は、前沖や九六島で獲れた魚介類、白神山地の麓で獲れた野菜など、地元の旬の食材を使っています。
特に夕食はボリューム満点。サザエやアワビ、オーナーの長男が獲るマグロ、鯛、ひらめ、鰤やホタテの刺身その他、津軽の旬のご馳走をふんだんに味わうことができます(※メニューは季節により変更します)。
絶景と温泉と美味しい料理。一度、この極楽のような温泉宿に遊びに来てはいかがでしょうか。
■不老ふ死温泉
・住所:〒038-2327 青森県西津軽郡深浦町大字舮作字下清滝15
・URL: http://www.furofushi.com/
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2015年10月29日に掲載されたものです。