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フルーツ王国山梨へ、ようこそ! これで完璧 ”葡萄狩り” の楽しみ方

水月

水月

山梨特派員

更新日
2018年8月18日
公開日
2018年8月18日
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葡萄のなかでも食卓で一番親しまれているデラウェア

生産量日本一を誇る葡萄の産地といえば、山梨県です。デラウェア、巨峰、ピオーネ、シャインマスカットなど、種類も豊富です。なにより、瑞々しく、甘みと旨みが凝縮していて、美味しいことこのうえありません。そんな山梨県の葡萄を、もっと美味しく、もっと楽しく味わってみませんか。家族や友人と参加できる、夏休みのイベントにもぴったりな葡萄狩りの楽しみ方を紹介します。

葡萄狩りの楽しみ方その1〈量り売り〉

葡萄棚いっぱいに生(な)るデラウェア

今年も、葡萄狩りの季節がやってきました。

フルーツ狩りには、たいてい2種類のタイプがあります。その場で採って食べる〈食べ放題〉タイプと、採った分だけ〈量り売り〉してもらうタイプです。まずは、〈量り売り〉タイプの韮崎市穂坂町の「フォレストサイド横森ぶどう園」を紹介します。

イメージキャラクター、あかぶぞうくんの旗

イメージキャラクター、あかぶぞうくんの旗が目印。「フォレストサイド横森ぶどう園」は、横森さん親子3人が経営する葡萄園です。広さは、1町分ほど。とても広いです。

太陽を浴びて甘くなるデラウェア

8月の初め、デラウェアが食べ頃になります。その後、巨峰やピオーネ、シャインマスカットなど、順番に熟れていくそうです。「フォレストサイド横森ぶどう園」には、10種類の葡萄があります。今、何が美味しい時期を迎えているのか確認をしてから、葡萄狩りの日程を決めるとよいかもしれません。

一粒一粒が食べて、と言っているようです

「フォレストサイド横森ぶどう園」では、来園すると、最初に味見をさせてくれます。そして、美味しいぶどうの選び方を教えてくれます。「どれも美味しいんだけど、より甘みが強いのは」と教えてもらったのは、この3点。

●一房に生(な)っている粒が少ないもの
●実と実のあいだが詰まっていない、すいているもの
●茎が茶色くなっている枝から生っているもの

ちなみに、葡萄は房の上の方から熟すため、下より上の方が甘いそうです。下から食べていくと、より甘みが感じられるそうです。

緑色の枝に生っているデラウェア
茶色の枝に生っているデラウェア

上の写真の葡萄は、枝がまだ緑色です。下の写真は、枝が茶色になっています。

じっと見つめると宝石のようです

美味しい葡萄をしっかり教えてもらってから、葡萄狩りスタート。ハサミで傘の上の部分の茎を切ります。販売する葡萄は見た目重視になるため、大きい房や実と実の間が詰まっている房が選ばれるそうです。

葡萄狩りでは、自分だけのとびっきり甘い葡萄を厳選できるのが醍醐味です。デラウェアは、1キログラム1,000円(税込)。甘味が強く、粒がしっかりとしています。

個人で営んでいる「フォレストサイド横森ぶどう園」のよいところは、とてもていねいに対応してくれるところです。そのため、1日1組しか、葡萄狩りを受け付けていないそうです。

葡萄狩りの楽しみ方その2〈食べ放題〉

巨峰は粒が大きく、色も深く濃い

次に紹介するのは、その場で採って食べる〈食べ放題〉タイプです。時間制限があるところ、無制限のところなどいろいろですが、時間制限なしの食べ放題、予約なしでいつでも受け付けている笛吹市御坂町の「御坂農園グレープハウス」を紹介します。

観光農園「御坂農園グレープハウス」の入口

「御坂農園グレープハウス」には、大きな駐車場があり、おみやげ屋が併設されている観光農園です。8月初めは、巨峰狩りと桃狩りを受け付けていました。巨峰狩りは、時間無制限食べ放題で、大人1,300円(税込)、子ども(3歳~未就学児)800円(税込)です。食事付きのコースやバーベキューを楽しめるコースなど、いろいろなコースがあります。

送迎バスは、時間に関係なくいつでも出動します

葡萄畑までは、マイクロバスやワゴン車でその都度送迎してくれます。受付場から5分くらいで到着します。

巨峰畑と青い空

青空の下、葡萄畑が広がる気持ちのよい場所です。こんなに気持ちのよい場所なら、葡萄たちもすくすくと育っていそう。

巨峰は、ずっしりと重い

巨峰です。重たそうにぶら下がっています。

鈴なりに並ぶ巨峰たち

「この黄色い線のなかで、巨峰狩りをしてください。食べ残したものは持ち帰らないでください」など、注意事項をていねいに話してくれます。

巨峰畑に用意された椅子と葡萄狩りグッズ

持ち物は、ハサミと濡れタオルと器。それから、皮を入れるバケツには水が少し張ってあります。いよいよ、巨峰狩りスタートです。

狩った巨峰です

小さめの房をゲット。こんなにたわわに生っているのに、スタッフの方いわく、小さい房なのだとか。

皮を剥くと果汁がたれてきます

「御坂農園グレープハウス」の巨峰は、瑞々しくて、甘くて、酸味が爽やかです。しかし、時間無制限食べ放題とは言え、そんなにいっぱいは食べられないものです。小さめの巨峰一房をひとりで食べたら、お腹いっぱいになりました。

葡萄狩りの楽しみ方その3〈ワインを作ろう〉

ワイン用のデラウェアの畑

自分で採った葡萄を食べるのもよいですが、葡萄狩りしたその葡萄を使ってワインやジュースを作ってくれるところがあります。

「御坂農園グレープハウス」の隣りには「笛吹ワイン」があり、そこでワイン作り体験ができます。料金は、大人2,430円(税込)、小・中学生1,890円(税込)、幼児1,350円(税込)です。

この料金には、ワイン用デラウェアの葡萄狩り&食べ放題、足踏み体験、果汁試飲、ラベル作りが含まれています。そして、無料で、笛吹ワインを飲むこともできます。お子さまは、ジュースになります。

熟す途中の青い実がワインには大切

まずは、ワイン用の葡萄狩りをします。8月下旬まではデラウェアが主流だそうです。その後、赤ワインができるマスカットベリーA、10月には白ワインの甲州など、さまざまな種類のワイン作り体験ができます。

デラウェアは、房の下の方が熟していないまだ緑色のものが、ワイン作りによいそうです。ワインのほどよい酸味を引き出すのだとか。

選び抜いて狩った10房のデラウェア

食べ放題でデラウェアを味わいながら、10房収穫しました。きれい~♩

たらいと長靴、衣装が並んでいます

狩り採った葡萄を、たらいの中で踏みます。ワイン作りは、昔は足で踏んで作っていたそうです。お子さま用に、なりきり衣装も用意してあります。

長靴を借りて、葡萄を踏みます

初めての体験! 楽しい!

果汁の味を試飲するために抽出

踏んだ葡萄の果汁を、搾ってもらいます。

見た目も濃い!白ワインになるデラウェアは白い

100%雑じりけのないぶどうジュースです。ん? さっき食べたデラウェアより甘い! そうなんです。「皮と実のあいだにある甘みが出て、食べるよりも甘くなるんです」と「笛吹ワイン」のスタッフの方が教えてくれました。

ラベルを手描きで作ります

ラベル作りも楽しめます。手描きでもよいですし、スマートフォンから写真をダウンロードして貼りつけられるようにもなっています。

至れり尽くせりのお絵描きグッズ

お絵描きグッズもたくさん用意してあります。お子さまと楽しむのもよいでしょう。ワインのできあがりは、12月頃だそうです。送料は別途かかります。

葡萄狩りを楽しむための服装と持ち物

葡萄って美しいですね

お出かけの際には、葡萄狩りを楽しむための服装と持ち物もお忘れなく。

●帽子、タオル、ウエットティッシュ、日焼け止め、虫除けなど
●熱中症予防に、飲み物は多めに
●葡萄の果汁は服につくと落ちにくいので、汚れてもいい格好で
●ヒールの高くない、土の上を歩きやすい靴で

いかがでしたか。ここ数年大人気となったシャインマスカットの時期に葡萄狩りに行くのもおすすめです。瑞々しい葡萄を食べに、山梨県を訪れてみてはいかがでしょうか。

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