キーワードで検索
心地よい風が吹き始めると同時に、赤、黄に色づいた木々の葉が季節の変化を知らせてくれます。三重県と滋賀県にまたがる御在所岳(ございしょだけ)では、山々の斜面が少しずつ秋色に染まり始めています。2018年7月にリニューアルオープンした御在所ロープウェイに乗って、御在所岳の秋を五感いっぱいに楽しんでみませんか。今回は、御在所ロープウェイから眺める御在所岳の紅葉を紹介します。
三重県と滋賀県の境にある標高1,212メートルの御在所岳(ございしょだけ)は、標高によって葉の色づく時期が異なり、山全体が徐々に秋色に染まっていきます。山上、中腹、山麓にある湯の山温泉まで、3つのエリアは上から順に段階的に紅葉の見ごろを迎えます。
桜前線ならぬ紅葉前線が降りてくるに従い、山上から徐々に紅葉も終っていきます。山上から山麓まで、1ヵ月ほどかけて美しい色彩に染まっていきます。御在所岳の紅葉前線が山麓に向かって進む速さは、1日約50メートルといわれています。
御在所岳の3つのエリアの紅葉の見ごろは、次のとおりです。
●山上エリア(10月中旬~10月下旬) 山上は紅葉していますが、中腹や山麓の見ごろはまだ先です。
●中腹エリア(10月下旬~11月中旬) 中腹が見ごろを迎えます。山上は紅葉を終え、落葉。山麓はまだです。
●山麓エリア(11月中旬~11月下旬) 紅葉前線も終盤。山麓は見ごろですが、山上や中腹は落葉し、冬山に変身しています。
明け方の最低気温が8度を下まわると、紅葉が始まるサインといわれています。一日の平均気温15度ぐらいになると葉々が色づき始め、10~12度で紅葉の見ごろを迎えるそうです。
秋の御在所岳の風景は、ツツジ科の赤色、クスノキ科の黄色、針葉樹の緑色が特徴的です。山というキャンパスに、自然が描く色彩豊かな風景。秋ならではの絶景を眺めに、御在所ロープウェイで御在所岳の頂上を目指しましょう。
2018年7月にリニューアルオープンした御在所ロープウェイに、新しいゴンドラが登場しました。新しいゴンドラの名前は、「ルミエール ゴンドラ(Lumiere Gondola)」です。旧来の一般ゴンドラ26輌(定員10名)に、10両の「ルミエール ゴンドラ」(定員8名)が仲間入りです。
「ルミエール ゴンドラ」は、床面に展望窓があります。展望窓から真下を眺めると、美しくも、その高低差に少しゾクゾクする景観が広がっています。ゴンドラを繋ぐ鉄塔の真下に差し掛かると、床面からは鉄塔一部が覗けます。
ロープウェイを繋ぐケーブルの途中、ひときわ目立つ白い鉄塔があります。標高943メートルの地点に建つ鉄塔です。正式名称を「6号支柱(ろくごうしちゅう)」といい、最高支柱高日本一となる61メートルの高さを誇ります。
所要時間約12分。全長2,161メートル、高低差780メートルの空中散歩を楽しんでいると、終点の御在所ロープウェイ山上公園駅に到着です。ゴンドラから降りたら、まずは朝陽台広場を目指しましょう。駅から一番近い展望台です。
朝陽台広場からは、伊勢湾から伊勢平野にかけて広がる景色が眺められます。また、すぐ近くには雨量レーダーの白い建物も。
朝陽台広場には、第一ケルン(道標となる積み石)や裏登山道入り口、反対方向には中登山道入り口、見晴台、天気がよく空気の澄んだ日には富士山が見える富士見岩展望台などがあります。
いかがでしたか。御在所ロープウェイから眺める御在所岳の紅葉の楽しみ方を紹介してきました。Part2では、ゴンドラからリフトに乗り換えて、御在所岳の頂上を目指す様子を紹介します。
なお、紅葉の見ごろは、今後の天候によって変動しますので、最新情報を確認して出かけましょう。
【関連記事】御在所ロープウェイに乗って紅葉を観に行こう! 見ごろ&アクセス方法(三重県・御在所岳)Part2('18/10/21公開)も要チェック!