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12月に入り、もうすぐやってくるクリスマス。澄んだ空気のなか、七色にきらめくイルミネーションは、冬のお出かけをワクワクさせてくれます。アメリカでは、感謝祭の頃からホリデームードがグッと高まり、街は少しずつクリスマスイルミネーションに彩られます。もちろん、アメリカ西海岸の都市、オレゴン州のポートランドも例外ではありません。今回は、クリスマス気分が味わえるポートランドっ子に人気のイルミネーションスポットを3ヵ所紹介します。
まず、1つ目のスポットは、ポートランドの南東(SE)地区にある「ピーコックレーン(Peacock Lane)」。ベルモント通りからスターク通りまで南北に4ブロック分の邸宅が並ぶこの通りは、1920年代から住人たちが自宅に施すクリスマス装飾で有名になりました。
年々華やかさを増し、現在ではポートランド随一のクリスマスイルミネーションの名所として知られています。「DIYの聖地」と呼ばれるポートランドだけあって、自前とは思えない気合の入ったイルミネーションは見応え充分です。
「ピーコックレーン」は、住宅街の一般道ですから、イルミネーションを見るための入場料がないのはもちろん、商業色や寄付のお願いも一切ありません。温かいアップルサイダー(無濾過のりんごジュース)やココアもコミュニティの善意により無料で提供されています。まさに本場のクリスマス・スピリットを感じられるスポットではないでしょうか。
オープニングは毎年12月15日。2018年も初日からの3日間(2018年12月15日(土)~12月17日(月))、「ピーコックレーン」は歩行者天国となります。2018年12月18日(火)から12月31日(月)までは、移動中の車の中からイルミネーションを眺めることもできます。
ただし、人気スポットだけあって、クリスマス期間は毎晩かなり渋滞します。待ち時間が苦手なら、自動車や公共交通機関を利用して付近まで行き、そこから歩いて観覧した方がよいでしょう。
続いては、ポートランドの北東(NE)地区にあるカトリック教派の聖地「ザ・ナショナル・サンクチュアリー・オブ・アワ・ソローフル・マザー(The National Sanctuary of Our Sorrowful Mother)」で開催される「クリスマスの光の祭典(Christmas Festival of Lights)」。
この美しい庭園は、聖母マリア像を安置した岸壁の洞穴(グロット)が自然の大聖堂になっていることから「ザ・グロット(The Grotto)」という通称で知られています。
毎年、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日から12月30日頃まで開催される「クリスマス光の祭典」では、敷地内が500,000個以上の電球でライトアップされます。また、世界最大規模のクリスマスキャロルの祭典でもあり、イベント期間中は170以上の合唱コンサートが開催されます。
美しいイルミネーションはもちろん、高さ33メートル以上という巨大な岸壁全体がライトアップされたグロットやチャペルに響き渡る厳かな賛歌は、本場のクリスマスならではの神聖な雰囲気を感じさせてくれます。
3つ目は、ポートランドの南西(SW)地区のワシントンパーク内にある「オレゴン動物園(Oregon Zoo)」のクリスマスイルミネーション「ズーライト(ZooLights)」。ダウンタウンからのアクセスも便利な場所にあります。園内が1,600,000個以上のカラフルな電球で彩られるこのイベントは、ポートランドの冬の風物詩となっています。
動物園だけあって、電飾はクリスマスモチーフよりも動物を模したものが多く、宗教色はありません。メリーゴーラウンドもロマンチック。また、光の動物だけではなく、本物のゾウやペンギンたちに合えるのも魅力です。
「オレゴン動物園」では、ライトアップされた園内を走る列車も人気のアトラクションです。かなりの待ち時間を要しますが、車窓から眺めるイルミネーションはとても美しいですから、一度は体験する価値があります。例年、家族連れに大人気のアトラクションです。
この季節のポートランドは雨が多く、夜間はかなり寒くなります。人気のイルミネーションスポットは混み合うことがありますので、傘よりも厚手の暖かいレインコートがおすすめです。ジャケットやブーツなどで雨や寒さ対策をしっかりしてお出かけください。
いかがでしたか。クリスマス気分が味わえるポートランドっ子に人気のイルミネーションスポットを3ヵ所紹介しました。どのイルミネーションスポットが気に入りましたか。