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日本各地で花の便りが聞こえ始めて数ヵ月、5月に入る頃にようやく北海道の春本番です。百花繚乱そのままに、キタコブシや梅、サクラ、チューリップなど、一斉に花が咲き出す北海道の春。サクラも本州とは趣きが少し異なり、エゾヤマザクラなどが加わります。春の札幌でお花見ができる地下鉄沿線の駅近のスポットを紹介します。
札幌中心部のビル街にある都会のオアシス的存在の赤れんが庁舎前庭。4月半ば頃から、キタコブシ、モクレン、エゾヤマザクラなどが咲きはじめます。
庭園の奥には、可憐な花のチシマザクラもひっそり咲いていており、池のほとりに咲くエゾヤマザクラが水面に映る様子や、前を泳いでいくカモを見ていると、街の中心部にいることを忘れるほど、のどかな光景が広がっています。
サトザクラは、エゾヤマザクラなどと比べて比較的遅い時期に咲き始め、チューリップなどとのコラボレーションが見られるほか、散り際に花びらで埋め尽くされたピンク色に染まる通路もより一層春を感じさせてくれます。
4月下旬頃より、東西約1.5キロメートルに渡る大通公園も花でいっぱいになります。
大通公園1丁目から12丁目(札幌市資料館)まで、雪どけ早々に咲くフクジュソウから、5丁目界隈のキタコブシ、11丁目のモクレンなど、札幌でもいち早く花を楽しめるスポットです。
特に、6丁目のサクラ並木は、5月初旬頃には辺りが一面桜色に染まります。
大通公園では、4月下旬からお目見えする大通公園名物、とうきびワゴンの「とうきび」を味わいながら、ベンチに座ってお花見をするのがおすすめです。
すすきのの隣接エリアにある中島公園。周りにホテルが建ち並び、四季折々の花を見ながらジョギングをしたり、散策したりする人の姿が多く見られる公園です。
地下鉄中島公園駅から幌平橋までひと駅分の長さがある中島公園には、サクラのスポットが点在し、なかでも菖蒲池のほとりでは、タイミングによっては残雪の藻岩山とサクラを同時に見られることもあります。
4月下旬頃からソメイヨシノとエゾヤマザクラを楽しめるほか、日本庭園では大きなシダレザクラや梅を観賞できます。
サクラのシーズンは地元の花見客であふれる円山公園。5月初旬頃には、南側にある円山に自生するサクラを背景に、公園一帯が桃色に染まります。
ここ数年の見ごろはゴールデンウィーク。円山公園では、お花見シーズンに限り火気の使用が認められ、春を待ちわびていた札幌っ子がジンギスカンに舌鼓を打っている様子ももれなく見ることができます。
辺りはジンギスカンの香りが漂い、カラスも多くなります。食べ物を持って歩く場合は、カラスから食べ物が見えないようにすることも円山公園で楽しくお花見をするコツです。
円山公園や円山動物園にも近い北海道神宮は、北海道随一のパワースポットとして名高いですが、お花見の名所でもあります。第二鳥居をくぐり、満開のサクラの枝が伸びている光景は、北海道には少し珍しい、とても日本的な眺めかもしれません。
境内には、エゾヤマザクラやソメイヨシノ、ヤエザクラなど、約1,400本ものサクラが咲き、参道にはおもに道東でよくみられるチシマザクラも咲いています。
お花見シーズンは、境内に露店が並び、北海道ローカルグルメのシュガー味のフレンチドッグ(アメリカンドッグ)がよく見られます。
北海道では見ることが少ないシダレザクラも北海道神宮境内で見ることができます。北海道神宮のシダレザクラはとても可憐で、情緒あふれる遅い春を満喫できます。
北海道神宮では、「北海道あるある」のひとつ、サクラと梅を同時に楽しめます。参道横の梅林には、約250本の白梅、紅梅が咲き誇り、近くの森から飛んでくる野鳥を目にすることができます。たくさんの札幌っ子が毎年楽しみに訪れる場所です。
いかがでしたか。春の札幌でお花見ができる地下鉄沿線の駅近のスポットを紹介しました。
北海道で花が咲き始める4月下旬から5月初旬は、まだ肌寒いことが多いのですが、札幌っ子は、ときには震えながらも待ちわびていた春の花を満喫します。
ぜひ温かい装いで、札幌っ子と一緒に北海道の春を楽しみましょう。