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世界中から大注目されているスペインのバスク地方。美食、アート、スポーツ、美しい景色などが多くの観光客を魅了し、年々人気が高まっています。19世紀から工業地域として発展したバスク地方最大の都市ビルバオの魅力は、何といっても芸術的な街づくり! 1980年代に工業が衰退してしまったエリアは、今、改めて開発が進み、有名建築家が設計した建物が林立すると同時に古い物もたくさん残るエリアとなっています。コンパクトな街を散策するだけでアートなオブジェや建物を思いっきり楽しめるスペイン・ビルバオは、街全体がフォトジェニックです!
スペイン・ビルバオ再開発プロジェクトの一番の目玉は、もうビルバオの代名詞ともなっているグッゲンハイム美術館(Museo Guggenheim Bilbao)。
20世紀の最高傑作と呼ばれるフランク・ゲーリー設計の建物は、どこを切り取ってもフォトジェニック! 外壁のチタンがあらゆる角度で光を反射します。館内の曲線美にも圧倒されますし、内容がどんどん変わっていく企画展で構成されているこの美術館は、何度訪れても飽きません。
グッゲンハイム美術館は、外観や外に置かれた芸術作品を見るだけでも楽しめますので、絶対に立ち寄ってほしいスポット。併設のレストランもおいしいと評判です。
アスクナセンター(Azkuna Zentroa:旧称Alhóndiga)は、文化、スポーツ、娯楽をひとつにしたビルバオ市民のための施設です。
バスク人建築家のリカルド・バスティダが設計したワイン貯蔵庫の外壁を残し、フランス人建築家のフィリップ・スタルクが再設計して、2010年に開館しました。それぞれデザインが違う43本の柱や底がガラス張りなので泳いでいる人たちを下から眺めることができるプールなど、おもしろい写真が撮れること間違いなしのスポットです。
ここで、こぼれ話をひとつ。実は、グッゲンハイム美術館を建てる場所の第一候補はここだったそうです!
グッゲンハイム美術館辺りのモダンな再開発エリアとはまったく異なり、古い街並みが残っているカスコ・ビエホ(Casco Viejo)と呼ばれる旧市街。ビルバオの歴史は、この旧市街にある7つの通りから始まりました。
複雑に交差する古い路地には、昔ながらのお店が並びます。迷いながらのんびりと古い建物の写真撮影を楽しみましょう。そして、街歩きに疲れたらバルでひと休みを! カウンターに並ぶピンチョスもフォトジェニックです。
まだまだ観光地化されていないビルバオの旧市街では、地元の人たちの生活を垣間見ることができます。のんびりと人間ウォッチングっていうのも楽しいですよ。
ビルバオは、夕暮れどきもフォトジェニック。
日の入り時間を調べて、フニクラ(ケーブルカー)でアルチャンダ山の展望台へ登ってみましょう。連なる山の向こうに日が沈みますので、日の入り時間から30分間は、空に描かれる美しいグラデーションを楽しめます。
街のなかにいるとなかなか気が付きません。地元の人にもあまり知られていない山から眺めるこの夕景。沈む夕日とだんだんと街に明かりが灯っていく様子がすてきですので、真っ暗になる前に行くことをおすすめします。
一年を通して、日没後の山頂はとても寒いです。あたたかい服装でお出かけください。なお、当日変更もありますので、必ず最終便を確認してから登りましょう。
最後に紹介するのは、半日あったらぜひ行ってほしい絶景スポット。ビルバオから車で1時間弱で行けるサンファン・デ・ガステルガチェ(San Juan de Gaztelugatxe)は、映画やドラマの撮影によく使われ、壮大な自然の景色を堪能できます。
241段の階段を昇ると到着する礼拝堂。今あるものは、オリジナルではありませんが、ここに最初に礼拝堂が建てられたのは9世紀だといわれています。
山を降りてから階段が始まりますので、時間、天候、体力と来訪のハードルは高いですが、サンファン・デ・ガステルガチェは、条件が揃えば思い出深い写真が撮れること間違いなしです。
以上、スペイン・ビルバオで必ず立ち寄りたいフォトジェニックスポットを紹介しました。ビルバオには、まだまだたくさんのフォトジェニックスポットがあります。そして、今後も街の再開発が進んでいきますので、さらに街歩きが楽しくなり、すてきな写真を撮ることができる場所も増えていくはずです。今度の海外旅行は、スペイン・ビルバオはいかがですか。