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2018年に独立100周年を迎えたエストニア。ここ数年、テレビでエストニアが紹介されるようになりましたが、それでもまだ実際に足を運ぶ日本人は少ない、穴場中の穴場の一国、それがエストニアです。エストニアは、IT先進国として世界中から注目されるだけあって、空港内や市内随所にあるR-KIOSKでSIMカードを買えば(日本よりずっと安いです)、日本で使っているスマホもすぐにエストニアで使えるようになります。トラムやバスなどの乗り換え検索をはじめ、観光がとっても楽になります。治安もよいので、カメラをどこで取り出しても大丈夫なところもうれしい限りです。また、物価もEU圏内とは思えないほど安いため、おみやげ屋巡りや食べ歩きも楽しめます。手元には最新テクノロジーを、目の前にはハンザ同盟で栄えた中世の街並みを、未来と過去を行ったり来たりしているような不思議な感覚を味わえるエストニア・タリンを旅してみましょう。
かつてはトームペア地区を守る砲塔、現在は博物館として公開されている「キーク イン デ キョク(Kiek in de Kök)」。
ここの外観と周辺は、中世の雰囲気たっぷりの写真がたくさん撮れます。掲載写真は、「キーク イン デ キョク」の裏手にある広場から撮影しています(ロシア正教会への近道でもあります)。
撮影のポイントは2つ。1つ目のポイントは時間帯です。できれば、早朝や夜がオススメです。もう1つのポイントは、空を大きく取り入れ、ライトアップされている足元部分を写さないことです。
掲載写真の左端にわざとライトアップされた光を取り入れてみましたが、中世の雰囲気が台無しですよね。左端部分を隠すと、構図も雰囲気も一気によくなります。ぜひ参考にしてみてください。
この構図の写真は、ポスターやカレンダーをはじめ、ポストカードやツーリスト向けの小冊子の表紙にも使われています。「どこなんだろう?」「どこから撮れば同じ構図の写真が撮れるんだろう?」と気になる方も多いはず。
この写真の撮影場所は、「フリーダムスクエア(Vabaduse väljak)」です。
撮影のポイントは、「フリーダムスクエア」を正面に見て、右にある階段下まで移動します。階段のところにある小さな置き物が、写真右下に写っている置き物です。置き物をいくつか写真に収めることで、遠近法による立体感を出せます。
そして、できれば午前中に撮影し、太陽の日差しを左から取り入れることをオススメします。タリンは風が吹いていることが多いので、風になびく国旗の写真を撮れる可能性は比較的高いでしょう。たくさん撮ってみてください。
ラエコヤ広場をはじめ、タリン旧市街では、異国情緒あふれる美しいデザインの袖看板・掛け看板をたくさん見つけることができます。
写真の看板は、ラエコヤ広場に面した「市議会薬局(Raeapteek)」のものです。薬学のシンボルである蛇が巻き付いた杯(ヒュギエイアの杯(Bowl of Hygieia))が印象的です。
高いところにある看板を写真に撮るときは、あまり近づきすぎないように心掛けるのがポイントです。近づきすぎると看板を下から撮る形になってしまい、看板がよく見えなくなってしまいます。
そして、ごちゃごちゃした背景にならないよう気をつけると、さらにステキな写真に仕上がります(ネット上のブログやSNSなどを見ていると、スッキリした背景にするため、裏側から看板を撮影し、そのあと画像を反転させた写真を見かけることがあります。参考にしてもいいかもしれません)。
ちなみに、「市議会薬局」は、1422年創業でヨーロッパ最古の薬局のひとつとして有名な観光名所です。店内では、恋の病を治す薬として処方されていたマジパンを販売していたり、奥には小さな博物館があったりと、見たことのないものがたくさんあります。現在も薬局として活躍中ですので、地元の方の買い物風景も見てみてください。
いかがでしたか。エストニアの世界遺産「タリン旧市街」で、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックスポットを3つ紹介しました。今度のエストニア旅行の際は、ぜひ立ち寄ってみてください。