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トルコ・イスタンブールに、2018年10月29日(トルコ建国記念日)、世界最大級の規模となるイスタンブール空港が開港しました。総面積7,650万平方メートルの敷地は、実に、成田国際空港の約8倍もの大きさにもなるそうです。この記事では、新しく開港したイスタンブール空港到着後の注意点や、シャトルバス・ハヴァイスト(HAVAIST)でイスタンブール市内中心部へ移動する際の運賃、乗り方、所要時間などについて説明します。
トルコ・イスタンブールには、おもに国際便が発着するアタテュルク国際空港とトルコのLCC・ペガサス航空のハブ空港であるサビハ・ギョクチェン国際空港の2つの国際空港がありました。1953年の開港以来、トルコの玄関口として、多くの人に利用されてきたアタテュルク国際空港は、2019年4月6日に閉港し、イスタンブール空港が開港されました。
イスタンブール空港は、年間9,000万人を受け入れられる世界有数の巨大空港となります。今後も拡張が予定されており、10年後には、なんと年間2億人を受け入れる見込みとなっているそうです。
開港したばかりということもあり、イスタンブール空港は、まだ付近のインフラが整っていなかったり、使い勝手のよくないところも多々あったりするようですが、イスタンブール市内へ出る手段については、今のところ問題ないようです。
地下鉄(メトロ)M11路線が、2019年末に開通(イスタンブール空港-ガイレッテペ間)する予定ですが、2019年6月現在は、バスが市内へのおもな交通手段となります。
イスタンブール空港と市内を結ぶバスは、シャトルバスのハヴァイスト(HAVAIST)と路線バス(IEET)が運行されています。ハヴァイスト(HAVAIST)は、20路線(停留所65ヵ所)あります。
路線バス(IEET)は、路線が複雑で、旅慣れた人でも移動にやや苦労するでしょう。観光の拠点、旧市街や新市街へ行くには、ハヴァイスト(HAVAIST)の利用をおすすめします。
20路線でイスタンブール空港と市内を結ぶハヴァイスト(HAVAIST)は、約15分から40分の間隔で運行されています。主要なエリアへの運行時間、運賃、所要時間は、以下のとおりです。
<運行時間/運賃/所要時間>
タクシム(Taksim):
0時台より23時台まで/18リラ/約80分
スルタンアフメット(Sultanahmet):
0時台より23時台まで/18リラ/約100分
ペンディック(Pendik):
0時台より23時台まで/30リラ/約100分
カドゥキョイ(Kadıköy):
0時台より23時台まで/25リラ/約110分
ハヴァイスト(HAVAIST)では、現金による運賃の支払いができません。運賃の支払いは、イスタンブールカードで行います。イスタンブールカードとは、イスタンブールの交通機関で利用できる「Suica」のようなチャージ式のプリペイドカードです。
シャトルバス乗車時に運賃を支払うため、イスタンブール空港にある自動販売機かバス乗り場の近くにある窓口カウンターでイスタンブールカードを事前に購入しておく必要があります(黄色の機械はチャージ専用となります)。
自動販売機には、日本語表示のボタンがあります。必要に応じて表示を変更しましょう。イスタンブールカード本体は6リラです。自動販売機は釣銭が出ません。釣銭分は、イスタンブールカードにチャージされます。仮に10リラ紙幣で購入すると、釣銭の4リラ分がチャージされたイスタンブールカードが発行されます。行き先を確認して、必要な金額をチャージしましょう。
行き先によって、ハヴァイストの乗り場が異なります。案内板で確認しましょう。新市街のタクシム行きは14番で、旧市街のスルタンアフメット行きは16番です。ハヴァイスト(HAVAIST)は、リムジンバスタイプになっており、荷物を預けることができます。荷物を預けたら、乗車しましょう。
乗車時に運賃が引き落とされます。ハヴァイスト(HAVAIST)の乗車口に運賃課金機がありますので、先ほど購入したイスタンブールカードをかざします。たとえば、タクシム行きであれば、運賃の18リラと残高が運賃課金機の画面に表示されます。
座席は自由席です。空いているところに座りましょう。各席には、モニター画面やUSB端子が完備されています。車内では、無料Wi-Fiも利用可能です。タクシムまでは約80分、スルタンアフメットまでは約100分で到着します(天候、交通事情等による)。
いかがでしたか。ハヴァイスト(HAVAIST)を使って、イスタンブール空港から市内中心部への移動方法を紹介しました。それでは、イスタンブールで楽しい時間を!