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岡山県には、日本の滝百選の「神庭の滝」をはじめ数多くの滝があります。滝自体がご神体とされ、古代からパワースポットとして祀られた滝もあります。マイナスイオンをたっぷりと浴びられて、日頃のストレスを癒せる岡山県の滝を3ヵ所紹介します。
「布滝(のんだき)」は、標高900メートルの山々に囲まれた津山市にあります。氷ノ山後山那岐山国定公園に指定された黒岩高原の水を集め、急な滑り台のように落下する個性的な滝です。
この渓谷から見えるのは、滝のわずか一部です。上流にはさらにすべり落ちるように流れるナメ滝があり、高さは50メートルにもなるそうです。この滝は、黒い岩肌と滝の白さが鮮やかなコントラストをなし、遠くから見ると布を晒したように見えることから「布滝」と名づけられたといわれています。
ゴツゴツした玄武岩の積層は、まるで龍の鱗のようです。豊かな緑と水が調和する美しい渓谷では、流れ落ちる水が水煙を立て、涼しい風が吹きます。
こちらは、布滝の手前にある高さ20メートルの「白髪滝」です。屏風状に切り立った岸壁から白糸を垂らしたような繊細な趣の滝で、布滝とは対照的です。
布滝から続く落合川の下流には「阿波渓流茶屋」があります。ここでは、ヒラメやアマゴの渓流つりが楽しめます。バンガロー、テントサイト、オートキャンプ場も整備されているので、滝巡りやトレッキングの拠点として利用するのもおすすめです。
こちらは、落差110メートルで西日本一の規模を誇り、日本の滝百選にも選ばれている「神庭の滝」です。遠くから見るだけでも迫力があります。
この写真は、「美作国建国1300年記念事業」でライトアップされた時の滝の様子です(数年に一度、このようなライトアップを楽しむことができます)。
駐車場に車を停め、渓谷沿いに登り坂を歩き、入り口からさらに600メートルほど進むと滝全体が見えてきます。流れ落ちる姿は、ライトの光が霧のような飛沫をまとい幻想的です。
滝にいちばん近い橋の下からの景観です。滝つぼに落ちた水が、渓谷へ流れていく姿も印象的でした。
こちらは、新見市大佐町にある「御洞(おどう)の滝」です。大野川沿いの数百メートルにおよぶ一帯に滝やせせらぎがあります。岸辺には、カエデなどの自然林が生い茂っています。
御洞の滝は、付近の車道から谷川に降りたところにあります。その車道からは、滝の音に混じって水遊びをする子どもたちの歓声が聞こえてきました。真夏の灼熱の車道から谷川に降りるだけで、滝からの涼しい風が吹いてきて、別天地へ誘われているようです。御洞の滝は、岡山県で筆者がいちばん好きな滝です。
御洞の滝は、落差は20メートル、長さ100メートルにわたって、岩盤の間を流れ落ちていきます。運がよければカワセミの姿も見られます。
滝壺のある淵の方からは、子供たちの楽しげな声がしてきました。ヘルメットをかぶって、シャワートレキングをしているようです。透き通った水のなかで、急流に行く手を阻まれながらも楽しそうでした。
さらに、下流の大佐ダムの近くには「おーさ源流公園」があります。シャワートレッキングの受付場所になっています。ほかにもカヌーや洞窟探検などのアウトドアレジャーが楽しめるようです。
いかがでしたか。岡山県でおすすめの滝を3ヵ所紹介しました。マイナスイオンを浴びて夏の疲れを癒しませんか。