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2019年も残すところあと1ヵ月。年末の帰省で考えることといえば、お土産。今年は何を買おうか迷っている方に、こだわりがいっぱい詰まった東京の銘菓「東京ばな奈」をおすすめします。定番のお土産に込められた思いや誕生秘話について掘り下げます。
「東京ばな奈は、1989年のバブル時代のまっただなかに開発が始まり、1991年に誕生しました」。“東京ばな奈”の誕生秘話について教えてくれたのは、株式会社グレープストーン広報担当の合田周志郎さん。
「モノがあふれる東京で、いつも身近にあるけれど食べれば懐かしくなるような、そんな新しいカタチの東京土産を自分たちでつくってみたい。そんな思いから開発が始まりました。持ちやすく、手に馴染みやすい大きさ、それでいてかわいすぎず、会社帰りのお父さんたちが恥ずかしがらずに買って帰れるような。ありそうでなかったものを商品開発のテーマにしました」
東京のお土産にバナナを選んだ理由は?
「東京は、東京生まれの人だけではなく、日本全国からさまざまな人々が集まった“みんなのふるさと”だと思っています。また、ビジネスタウンでもある東京は、誰もが知る名産や食材が少ない印象なので、地場産食材にこだわらずに新しい東京らしさの創造を目指しました。バナナを選んだのは“みんなの懐かしい味”だからです。当時の大人にとっては子供のころに憧れた舶来の味、子供たちには遠足で親しんだ味……。どの世代の人たちにとっても楽しい思い出の中に一緒にいる懐かしい食材はバナナかも……。そう考えました」
どうして、ばな「奈」?
「果物のバナナだけではなく、友達や家族のように愛着をもってもらえる存在でありたいという思いがありました。商品そのものに女の子として性別を設定し、おしゃれで元気なTOKYO GIRLSをイメージしました。パッケージのイラストでばな奈が、ちょっとおめかししてリボンをつけているのは、このためなんです。また、それぞれのフレーバーごとにリボンを着替えているんですよ」
「見ぃつけたっ」がついているのはなぜ?
「実は『東京ばな奈 見ぃつけたっ』までが商品名です。普段は忘れていても、みなさんの懐かしくて楽しい思い出の中でかくれんぼをしていたバナナの味を『見ぃつけたっ』。そんなイメージから一風変わった名前になりました」
商品のこだわりや、デザインについて教えてください。
「東京ばな奈のスポンジ部分は、ふんわりしっとり柔らかく焼きあげた生菓子スポンジケーキです。チャームポイントは、かわいくカーブしたバナナの形で、スポンジをこのようなカーブで焼き上げるのは難しい技術なんです。魅力のひとつでもあるスポンジのデザインは、『印刷』ではありません。それぞれ異なる色合いの生地を細密な計算のもとで埋め込んで、自然で柔らかなタッチになるように焼き上げています」
今では東京土産の定番となった「東京ばな奈 見ぃつけたっ」の知られざる秘話、いかがでしたでしょうか。帰省の際のお土産に、おひとついかがですか。
ファンの間で新たな食べ方として話題になっている「冷凍京ばな奈」。商品のしおりにも記載されているほどの人気な食べ方です。作り方は簡単で、袋のまま冷凍庫に入れるだけ。使用しているバナナカスタードクリームは、凍らせるとアイスクリームのような食感になります。おすすめの冷凍時間は、1時間30分から2時間ほどです。年末年始に、ご家族や友人たちと召し上がってみては?
■東京ばな奈ワールド
・URL: https://www.tokyobanana.jp/