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パーティーシーンやハレの日に欠かせないお酒といえば、繊細な泡が美しいシャンパン! 正式にはフランス語で「シャンパーニュChampagne」と言いますが、シャンパーニュは地方の名前でもあります。2015年に「シャンパーニュの丘陵、メゾン(生産者)とカーヴ(地下貯蔵庫)」は世界遺産に登録されました。そんなシャンパーニュ地方の中心地「ランスReims」で、カーヴ見学や名物スイーツを楽しみながら、本場のシャンパンに酔いしれる旅に出かけてみませんか?
(※この記事内では地方名のシャンパーニュと区別するため、シャンパンと表記しています)
まずはシャンパーニュ地方の場所を確認。2016年に、東隣りのロレーヌ地方、アルザス地方と合併し、現在は「グランテストGrand Est」という名称の地域圏になっていますが、シャンパーニュ地方としての範囲はランスを起点とするこのあたりになります。フランスの起源でもあるフランク王国の初代国王クロヴィスがランスで洗礼を受けたことから、歴代のフランス国王はランスで戴冠式を行なわなければ王と認められなかったという由緒正しい町なのです。
なにはともあれランスに到着したらまずは1杯、地元の人に交じって本場のシャンパンをいただいてみましょう。気取らず楽しむなら、1930年創業の老舗カフェ「カフェ・デュ・パレCafé du Palais」へ。カフェといってもさすがはランス、シャンパンだけでメニューの1ページが埋まるほど種類が豊富です。料理はランス産のハムやシャウルス、ラングルといったシャンパーニュ地方のチーズなど、地元食材を使ったボリュームたっぷりのサラダやパスタなどがいただけます。
店の奥の天井を彩るアールデコのステンドグラスは、ランスのノートルダム大聖堂にあるシャガールのステンドグラスも手掛けたジャック・シモンによるもの。写真や絵画、彫刻が所狭しと飾られた店内では、おしゃべりに花が咲いた地元客でワイワイにぎやか! そして食事と一緒にシャンパンを楽しむ人の姿がたくさん見られます。乾杯のイメージが強いシャンパンですが、シャンパーニュ地方ではワインのように料理とのマリアージュも楽しみます。日常のなかにシャンパンがある暮らし、なんともうらやましいですね!
■ カフェ・デュ・パレCafé du Palais
・住所: 14, Place Myron Herrick 51100 Reims
・URL: https://www.cafedupalais.fr
旅をするうえで難しい専門知識は必要ありませんが、ちょっと知っていればシャンパンもランス観光も格段に味わい深くなる、歴史と基本知識をかんたんにご紹介しましょう!
●シャンパンのプチ知識
シャンパンもスパークリングワインの一種ですが、シャンパンと名乗れるのはシャンパーニュ地方で作られたものだけ、というのはご存知の方も多いはず。ただし、シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインをすべてシャンパンと呼べるわけではありません。
シャンパン作りに使うブドウは、「ピノ・ノワール」「ムニエ」「シャルドネ」の3種。基本的にこれらをブレンドして作るのですが、「瓶内二次発酵」という手間とコストのかかる伝統製法で、最低15ヵ月、高級なものは10年以上熟成させるなど、製造工程に細かい規定があり、それらをクリアしたものだけがシャンパンと名乗ることを許されています。
ちなみに、フランス語でスパークリングワインは「ヴァン・ムスーVin Mousseux」。なかでもシャンパンと同じ製法で作られたものを「クレマンCrémant」と言いますが、いくら同じ製法でもシャンパーニュ地方でなければシャンパンとはいえません。
●シャンパンの歴史早わかり
シャンパンの起源は17世紀末。シャンパーニュ地方の修道士ドン・ペリニヨンが大きく関わっています。そう、あの「ドンペリ」でおなじみの高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」は、修道士の名前だったんですね。キリスト教の影響が大きかった中世ヨーロッパでは、ワインは「キリストが流した犠牲の血」であり、聖なるものとして修道院や教会で作られていました。
ワイン作りの過程で泡が発生したのは、シャンパーニュ地方の気候などが関係した偶然の産物でした。修道院のワイン係だったドン・ペリニヨンは、当初この泡を取り除かねばと試行錯誤していましたが、発泡したワインは当時の国王ルイ14世に気に入られ、王室を中心に人気が広がっていきます。王のためにもよりおいしい発泡ワインを、と研究を重ねたドン・ペリニヨンは、現在に通じるブドウのブレンド技法を生み出したといわれています。
ノートルダム大聖堂の中にはドン・ペリニヨンとシャンパンの製造工程が描かれたステンドグラスがありますので、訪問の際はぜひ探してみてください。
●シャンパンが特別な理由
歴代フランス国王の戴冠式が行われていたランスは、昔から格式高い町として知られていました。シャンパンができる前から、この地方で造られたワインは高貴なものとして戴冠式でも振るまわれていたので、王族が好んだシャンパンができてからは、お祝いごとに欠かせない特別なお酒となっていきます。
その後、時代は流れて実業家たちによるメゾンも増えていきます。19世紀末の華やかなベル・エポック時代には、アールヌーヴォーの奇才アルフォンソ・ミュシャやフランスの画家ピエール・ボナールが手掛けた広告ポスターも大きく貢献し、セレブリティを中心にシャンパンの人気は一般にも広がっていきました。
数あるスパークリングワインのなかでもシャンパンが特別な理由は、生まれた土地と伝統的な製法、そして紡がれてきた華やかな歴史によるのでしょう。
シャンパーニュ地方を訪れたら一度は体験したいのが、本場ならではのシャンパンカーヴ見学! 試飲付きの見学ツアーを開催しているメゾンもたくさんあります。「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」は2015年に世界遺産に登録されました。「メゾン」は生産者、「カーヴ」とはいわゆる地下のワインセラー、貯蔵庫のことですが、ランスにあるシャンパンメゾンのうち、「ヴーヴ・クリコ」「ルイナール」「ポメリー」「テタンジェ」「パイパー・エドシック」の5軒が所有するカーヴだけが、世界遺産の登録要件エリアに含まれているのだそう。なかでも今回は、シャンパンの発展に大きな影響を与えた「ヴーヴ・クリコVeuve Clicquot」のカーヴをご紹介しましょう。
ヴーヴ・クリコのカーヴは、ランス中心部から車で10分。ブランドカラーの黄色い看板が目印です。フランス語でヴーヴVeuveは未亡人、つまりヴーヴ・クリコ=未亡人のクリコ夫人、だとは意外に知られていないかもしれません。しかし、寂しげな言葉の印象とは裏腹に、ビジネスウーマンの先駆けともいえるクリコ夫人の活躍を知れば、ヴーヴ・クリコのシャンパンが世界中の女性から支持される理由がわかるはず。
ぼうけん感たっぷりの長い階段を下りていくと、一瞬にしてひんやりとした空気に包まれます。カーヴ内の気温は12度、湿度は95%に保たれていて、ツアーガイドさんによれば1時間もいれば喉のとおりがよくなるのだとか。カーヴは2000年前のガロ・ローマ時代から掘られていた白亜質石灰岩の採掘場を使っています。敷地内には400以上の採掘穴があり、カーヴ内の道の長さを合計すると約24kmにもおよぶそう。シャンパン作りには、ブドウを絞って樽の中で発酵させる一次発酵と、瓶に詰めてカーヴの中で発酵させる二次発酵、ふたつの発酵工程が必要ですが、このカーヴでは二次発酵中のボトルが寝かされています。
創業は1772年。シャンパン事業のほかに銀行業や紡績業でも財を成していたクリコ家に、バルブ・ニコル・ポンサルダンBarbe-Nicole Ponsardinが嫁いだのは1798年、彼女が21歳のときでした。夫はシャンパン事業に力を入れていましたが、結婚してわずか6年後に亡くなってしまいます。まだ幼い子供を抱え、27歳という若さで未亡人になってしまったクリコ夫人でしたが、夫が情熱を注いでいたシャンパン事業を引き継ぐと、ビジネスの才覚が花開き、ロシアへの輸出を成功させるなどして業績を伸ばしていきます。
クリコ夫人がシャンパンの発展に大きく寄与したのが、シャンパンの澱(オリ)を瓶口に集めるための動瓶台を発明したこと。瓶の口が下を向くように差し込まれたボトルを毎日少しずつ回転させ、1ヵ所に集めた澱を取り除くことができたおかげで、それまで濁りのあったシャンパンが現在のような透明感を手に入れたのです。この動瓶台や澱抜き作業はほかのメゾンでも採用され、シャンパンはより美しいお酒として人気が広がっていきました。
現在ヴーヴ・クリコではジャイロパレットという機械によって自動で動瓶と澱抜き作業が行われていますが、規格外の瓶や古いボトルに関しては、今でも手作業で行なっているそうです。
ビジネスセンスがあったとはいえ、まだ女性が銀行口座も持てないゴリゴリの男性社会だった1800年代初頭に、女性経営者がメゾンを大きくしていくことは並大抵の努力ではなかったはず。ちなみに1818年にブレンド技法で初めてロゼのシャンパンを作ったのもクリコ夫人でした。
「品質はただひとつ、最高級だけ」をモットーに邁進したクリコ夫人は1866年にこの世を去りましたが、シャンパーニュ地方の人々はその偉業を称えて、彼女のことを「グランダムGrand Dame(偉大な女性)」と呼びます。そしてその呼び名は、ヴーヴ・クリコの最高級シャンパンの銘柄「La Grand Dame」にもなっています。
見学コースの終盤、カーヴの奥に鉄格子で閉ざされた部屋がありますが、なんとここにあるボトルは、2010年にバルト海で沈没していた貨物船から発見された、1840〜1845年頃のヴーヴ・クリコのシャンパンなんだとか! 100本以上引き上げられ、発酵の研究のためにこのカーヴで保管しているそうです。まさにクリコ夫人が活躍していた時代のシャンパンですね。
カーヴから地上に出る階段には、各段に年号が記されています。これはミレジムと呼ばれる、単年のブドウから作られたシャンパンの年。シャンパンは品質安定のため、一般的に複数の年代のワインをブレンドして作りますが、出来のいいブドウが収穫できた年には、単年のブドウのみで作るシャンパンがあり、それらをミレジムと呼びます。かんたんにいえばブドウの当たり年のことですね。
ミレジムの階段の先はブティックのある建物に通じていて、最後はお楽しみの試飲タイム。メゾンの歴史や逸話を知ってから飲むシャンパンはより味わい深く感じます。ブティックでのおみやげ探しも忘れずに! シャンパンはもちろん、シャンパンクーラーや手袋、サングラスなどかわいいファッションアイテムも揃います。
■ ヴーヴ・クリコのカーヴ見学ツアー
2020年のオープン予定:2020年3月3日~12月19日の火~土曜 9:30~17:30(11月3日以降は12:30~13:30休み)
■ グループツアー(19名まで)
・エスプリ・クリコESPRIT CLICQUOT: 所要1時間、試飲1種(イエローラベル・ブリュット)、料金1人€30
・クリコ・シグネチャー CLICQUOT SIGNATURE: 所要1時間15分、試飲2種(ヴーヴ・クリコを代表するキュベ)をカーヴ内でブラインドテイスティング、料金1人€55
その他、少人数のプライベートツアーやオリジナルツアーもある。
カーヴ見学の予約は2020年1月下旬より以下WEBサイトにて受付。
・URL: https://www.veuveclicquot.com
・TEL: +33 (0)3 26 89 53 90
・メールアドレス: visitscenter@veuve-clicquot.fr
シャンパンに酔いしれて観光する時間がなかった……なんてこともあるかもしれません。この町ではそれもまたよし、と言いたいところですが、初めてのランスならこちらふたつの名所はぜひ訪れてみてください。
●ノートルダム大聖堂
歴代の王が戴冠式を行ってきた場所であり、世界遺産にも登録されているランスのランドマーク的存在。13世紀に造られたゴシック建築の傑作として知られています。ジャンヌ・ダルクがシャルル7世を王にするため、ハッパをかけてランスに赴かせたのは有名な話ですが、その理由はランスで戴冠式を行わなければ正式な王として認められなかったからなのです。
天井の高さは38m。正面入口上部の大きなバラ窓も印象的ですが、この大聖堂で見逃せないのは、深みのある青が印象的なシャガールのステンドグラス。20世紀初めに行われた大聖堂の大修復にあたってシャガールが寄進したもので、内陣中央の小祭室で見ることができます。前述したシャンパンの製造工程を描いたステンドグラスも近くにあります。
■ ノートルダム大聖堂
・住所: Place du Cardinal Luçon, 51100 Reims
・URL: https://www.cathedrale-reims.com
・入場料: 無料
11月下旬から12月下旬のクリスマスマーケット開催期間には、ノートルダム大聖堂を使ったプロジェクションマッピングが楽しめます。2019年のテーマは「レガリアREGALIA」。王の戴冠式の様子が音と光で厳かに映し出されていました。
■ ランスのクリスマスマーケットについてはこちら
・URL: https://news.arukikata.co.jp/column/sightseeing/Europe/France/MULHOUSE/146_161854_1577154678.html
●フジタ礼拝堂
1959年にノートルダム大聖堂で洗礼を受けた画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ)が建てた礼拝堂。シャンパンメゾン「マムG. H. Mumm」の社長と親交があったことから、資金支援を受けて、マムの敷地内に建てられました。礼拝堂の設計もすべて自身で行い、内部のフレスコ画も手がけて1966年に完成。フジタが80歳のときでした。人生最後の大仕事を終え、2年後に他界。現在は2009年に亡くなった君代夫人とともにこの場所で眠っています。
■ フジタ礼拝堂Chapelle Foujita(Notre-Dame de la Paix)
・住所: 33, rue du Champ de Mars
・URL: https://musees-reims.fr/
・入場料: €5
※10/1~5/1までクローズ
●情報収集に役立つ観光案内所
旅行中、現地の最新情報を手に入れるには観光案内所へ。ノートルダム大聖堂のすぐそばにあるメインオフィスには、シャンパンのキャップを敷き詰めたテーブルや樽を使った椅子などがあり、シャンパンの町ならではのインテリアに思わず写真を撮りたくなってしまうはず。観光名所やシャンパンカーヴ見学が割引になるお得なシティパスもあります(1日券€22、2日券€32、3日券€42)。
■ ランス観光案内所Office de Tourisme du Grand Reims
・住所: 6 rue Rockefeller 51725 Reims(大聖堂の近く。ランス駅前にもあり)
・URL: https://www.reims-tourism.com
・シティパス: https://www.reimscitypass.com/en
●レ・クレイエール
極上の滞在を約束してくれるのが、ランスの中心部から1kmほどの緑のなかにたたずむ「レ・クレイエールLes Crayères」。ここに滞在するためにシャンパーニュ地方を訪れる人も多いという、ランスを代表するシャトーホテルです。建物は1904年に大手シャンパンメゾン「ポメリーPommery」のオーナー、ポメリー夫人が娘の婚礼のために建てた邸宅です。客室は本館に17室、別館に3室の計20室で、どの部屋もロマンティックかつエレガント。
■ レ・クレイエールLes Crayères
・住所: 64, Boulevard Henry Vasnier-51100 Reims
・URL: https://lescrayeres.com
メインダイニングはミシュランの2つ星を獲得している「ル・パルクLe Parc」。ゴージャスな内装に気分が上がります。M.O.F.(国家最優秀職人賞)受賞のスターシェフ、フィリップ・ミル氏Pilippe Milleによる、地元食材を活かしたこだわりの料理とシャンパンのマリアージュが楽しめます。特別に見せてもらった地下のカーヴで管理されているシャンパンは膨大な数。すべてのミレジムを揃えているのだとか。長年スーシェフを務めているのは日本人の馬田秀明シェフ。
■ ル・パルクLe Parc
・URL: https://lescrayeres.com/en/restaurant-le-parc.html
●ベストウエスタン・プレミア・オテル・ド・ラ・ペ
ランスの町なかで選ぶなら、中心部に建つ「ベストウエスタン・プレミア・オテル・ド・ラ・ペBest Wester Premier Hôtel De La Paix」がおすすめ。駅も大聖堂も徒歩10分圏内で、観光に便利な立地。客室はスタイリッシュで快適に過ごせます。シャンパンをイメージした内装のおしゃれバーもあり、夜はまたちょっと違った雰囲気を楽しめます。
■ ベストウエスタン・プレミア・オテル・ド・ラ・ペBest Wester Premier Hôtel De La Paix
・住所: 9 Rue Buirette, 51100 Reims
・URL: https://www.bestwestern-lapaix-reims.com
●シャンパン
おいしいシャンパンを日本へ持ち帰って楽しみたいという人のためのおすすめショップが「レ・カーヴ・デュ・フォーラムLes Caves du Forum」。名前のとおりカーヴを利用した地下にあるお店で、入口が少しわかりづらいのですが、看板を頼りに階段を下りると、奥のほうまでワインがぎっしり! シャンパンに関してはさらに階下に専用のカーヴがあり、圧巻の品揃え。お店の方に好みや予算を伝えれば、的確におすすめの1本を選んでくれます(英語OK)。ランスの町なかにはシャンパン屋さんがいくつもありますが、ここは地元の人からの信頼も厚いショップです。
■ レ・カーヴ・デュ・フォーラムLes Caves du Forum
・住所: 10 Rue Courmeaux, 51100 Reims
・URL: https://lescavesduforum.com
●スイーツ
ランスの有名な伝統菓子といえば、ピンクのビスケット「ビスキュイ・ローズ・ド・ランスBiscuit Rose de Reims」。17世紀にパン職人がパンを焼いたあとの余熱を利用して作ったといわれるビスケットですが、華やかな色味に軽い食感、甘すぎないやさしい味わいで、シャンパンとあわせていただくランスの名物スイーツになっています。このスイーツの老舗は、1756年創業の「フォシエFossier」。外観もピンクのかわいらしいお店です。ビスキュイ・ローズをシャンパンに添えてプレゼントすればランスみやげはカンペキ!
■ フォシエFossier
・住所: 25 Cours Jean-Baptiste Langlet, 51100 Reims
・URL: http://www.fossier.fr/
2019年夏にオープンした「ビスキュイトリー・ド・ランスBiscuiterie de Reims」の焼き菓子もおすすめ。防腐剤、人工香料、着色料不使用で、材料となる小麦や砂糖はすべて地元の生産者のものを使ったこだわりのお菓子が並びます。マドレーヌやマカロンはさまざまなフレーバーが揃い、ピンクのビスキュイ・ローズ・マドレーヌも。個装になっているのでおみやげにもぴったりです。
■ ビスキュイトリー・ド・ランスBiscuiterie de Reims
・住所: 13 Rue de Mars, 51100 Reims
・URL: http://biscuiteriedereims.com
●市場
週末にランスに滞在するなら、ランス最大の屋内市場「ブーラングラン市場Marché du Boulingrin」もぜひ訪れてみてください。アールデコ様式の建物に、野菜や魚介、ハム、チーズ、お総菜屋さんがひしめき合って、見ているだけでワクワク! シャンパンのおつまみ探しにもいいかもしれません。
■ ブーラングラン市場Marché du Boulingrin
・住所: 50 Rue de Mars, 51100 Reims
・開催: 毎週土曜の午前中
パリからランスへはTGVで約45分。町の公共交通はトラムとバスですが、中心部の散策は徒歩でも問題ありません。ランスを走るトラムの頭は、シャンパングラスの形をしたフルート型の窓になっています。こんなところにもシャンパンの町のこだわりを感じます。散策中に見かけたらチェックしてみてください。
シャンパンを中心に巡るランスの旅情報、いかがでしたか? ウンチクよりもおいしく飲むことが一番ですが、シャンパンにまつわる歴史を知れば知るほど、その魅力の虜になっていくはず。一度と言わず何度でもシャンパーニュ地方を訪れて、メゾンの数だけある物語を、きらめく泡とともに楽しんでください。
取材協力
●フランス観光開発機構
・URL: https://jp.france.fr
●ランス観光局
・URL: https://www.reims-tourisme.com
地球の歩き方編集部 上田暁世