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今、アジアのリゾートエリアのなかで最も人気を集めているのがベトナム中部の都市ダナン。海沿いに延びるビーチには外資系のリゾートホテルが連なり、新しいホテルも続々と登場しています。日本からは直行便でアクセスできるとあって、ファミリー旅行のデスティネーションとしても評判です。
●ダナンの概要と歴史
インドシナ半島の東側にS字を描くように伸びるベトナム。約1650kmの縦長の国土のちょうど中間に位置するのがダナンです。ホーチミン、ハノイに次ぐベトナム第3の都市で、ビーチリゾートとして、また港湾都市として開発が進んでいます。
ビーチリゾートの印象が強いダナンですが、ホイアン、ミーソン遺跡、フエという3つの世界遺産の玄関口でもあります。ダナンから30kmほど南にあるホイアンは、古い建物が連なる歴史地区が世界遺産になっています。また、かつてベトナム中部で栄華を極めたチャンパ王国が築いた寺院群のミーソン遺跡や、ダナンの北約90kmに位置する古都フエもダナンから日帰りできる世界遺産です。
リゾートバカンスだけでなく、ベトナムの歴史や文化にも触れられる多彩な魅力がダナンの人気の秘密といえそうです。
●ダナンへの行き方
日本からダナンへは、ベトナム航空とベトジェット・エアの2社が直行便を運航しており、所要約6時間。2019年10月31日に就航したベトジェット・エアの羽田~ダナン線は、都心からのアクセスがよい羽田発着というのが魅力です。またリーズナブルなLCCというのも、ダナンを身近に感じさせてくれます。
一方でベトナム航空は直行便のほか、ホーチミンやハノイ経由の便も豊富で、2都市滞在のプランも人気です。
●異国情緒香る世界遺産の町ホイアン
かつてベトナム中部最大の交易都市として栄えたホイアンには築200~300年という古い商家が残り、ノスタルジックな町並みは散策を楽しむ観光客でいっぱいです。古民家を改装したレストランやカフェで、キリリと冷えたベトナムビールを片手に過ごすのは至福のひととき。
夜になるとホイアン名物のランタンに明かりがともり、町は艶やかな表情を見せはじめます。遊歩道が整備された川沿いのバクダン通りから旧市街を流れるトゥボン川を渡ったアンホイ島には、色とりどりのランタンをぶらさげた露店が並びます。
毎月、旧暦の14日に開催されるランタン祭では、街灯や店の電気が消されランタンやロウソクの光が暗闇に浮かびあがります。トゥボン川に流れるランタンの数も増えロマンティックな雰囲気。トゥボン川沿いやアンホイ橋ではランタンが売られているので、購入して川に流してみるのもおすすめです。
ホイアンの町歩きは2万ドン紙幣に印刷されている来遠橋を起点とするのがよいでしょう。来遠橋は、日本人町と中国人町を結ぶ木造の太鼓橋。この橋はかつて、この地に住んでいた日本人が架けた橋とされ、別名“日本橋”とも呼ばれています。
●地元で愛されるカジュアルなミーケービーチ
アメリカの経済誌『フォーブス』が「世界の魅惑ビーチベスト6」に選んだのがミーケービーチを含むダナンビーチ。ビーチと並行して延びるヴォー・グエン・ザップ通り沿いには高層ホテルが点在し、シーフードレストランやビーチバーなどが集まりにぎやか。観光客も地元の人も多く、活気にあふれています。
ビーチには白い砂浜が広がり、ヤシの葉葺きのパラソルが南国気分を盛り上げてくれます。早朝には浜辺で体操やダンスをする地元の人の姿を見かけるなど、ローカル色の強さがミーケービーチの魅力。遠浅な海ですが波はやや高く、その波を利用したサーフィンやバナナボートなどのマリンスポーツが盛んです。
●ダナンのランドマーク的存在のロン橋
ダナン市内のハン川に架けられたロン橋は、ミーケービーチと市街地を結ぶ交通の要所。全長666mの橋の上に、ダイナミックに体をくねらせる金色の龍がデザインされドラゴン・ブリッジとも呼ばれています。ロン橋周辺がにぎわうのは橋がライトアップされる夜。龍が赤、青、緑、黄と色彩を変えながら輝き、カラフルな光を反射する水面が美しい。
週末の21時には龍の口から炎と水が放たれ、周囲は喧噪にまみれます。炎と水のショーを見るなら、おすすめは間近に炎の熱気を感じられる頭側の橋の上。場所によっては全身びしょ濡れになるのでご注意を。日頃のストレスも含めて水に流してしまいましょう。
●観光客と地元の人で賑うハン市場
ハン市場はロン橋からも近いダナンの中心部にある市場です。ピンクの外観が印象的なダナン大聖堂の横を通り過ぎると、活気に満ちたハン市場が見えてきます。1階では食料品や生活用品が、2階では衣類が販売されています。
人間の衣食住に関するすべての物を集めたような市場はまるで迷路。さまざまな食材とベトナム独特のムワッとした空気が入り混じる1階を抜けると、ガタガタ音を立てながらミシンで服を仕立てる女性たちの姿が。市場でありながら工房のような、不思議な空間が広がっています。
●ローカルな熱気あふれるコン市場
観光客の姿も多いハン市場に比べ、コン市場はさらにローカル色の強いダナン市民の台所。半屋外の巨大な市場に、雪崩が起きそうな高さに積まれた食料品や衣料品が目を引きます。食事時にはどこからともなくテーブルや椅子が道の真ん中に並べられ、その横をバイクがすれすれで走り去る光景は見ているこちらがヒヤヒヤしてしまいます。商品に値札は付いていないので、買い物には値段交渉が必要ですが、土産物店より安い価格で買える可能性も。
●人気急上昇中、ダナンの新名所バーナーヒルズ
今、ダナンで最も注目を集めているのが標高1487mの高地に造られたテーマパーク、サンワールド・バーナーヒルズです。山の麓からテーマパークまではロープウェイに乗ってアクセス。全長5042.6m、高低差1291.8mの区間を片道わずか15分で結びます。窓の外に広がる壮大な眺めは圧巻。
パーク内は季節ごとの花が咲くフラワーガーデンや、コロニアル建築がフランス統治時代を彷彿とさせるフレンチヴィレッジなど、雰囲気の異なる4つのエリアで構成されています。最大の目玉は“神の手”と呼ばれる長さ150mのゴールデンブリッジ。巨大なふたつの手に支えられた橋は、写真映えするとSNSで話題沸騰。ふたつの手はグラスファイバー製ですが、ところどころに緑の苔を表現するなどリアルな岩のよう。日中は大混雑なので映え写真を撮りたい方は早朝がおすすめです。
≫≫≫ サンワールド・バーナーヒルズ
●チャンパ王国の聖なる軌跡、ミーソン遺跡
1999年に世界遺産に登録されたミーソン遺跡は、ダナンから車で約1時間の聖なる山マハーパルヴァタの麓に広がっています。2世紀末から15世紀にかけてインドネシアより北上してきたチャム族はベトナム中部を支配し、チャンパ王国を築きました。ミーソン遺跡はその王国の名残をとどめた寺院群。チャンパ王国はインドの影響でヒンドゥー教を信仰しており、遺跡の各所にヒンドゥー教のシヴァ神を祀ったレリーフが残されています。
●自然が生み出した造形が美しいパワースポット五行山
ダナン市街からホイアンへ向かう途中にそびえる五行山は、万物は火、水、木、金、土の五つの元素からなるという古代中国の哲学から名付けられた連山。大理石と石灰岩で形成され、マーブルマウンテンとも呼ばれています。
山中には仏像が安置された寺院や洞窟が点在し、聖なる山として人々の信仰を集めています。なかでも観光の中心となるのが、最も大きいトゥイーソン(水山)。急勾配の石段を頂上まで上ると、平地にそびえるほかの4つの山やダナンの町並み、紺碧の海を見渡せます。さらに順路を進むと、アメリカ軍の爆撃により天井に穴が開いたフィエン・コン洞窟に到着。穴から洞窟内に差し込む光は神々しく、五行山が霊験あらたかな山々であることをあらためて感じることができます。
●ダイビングやシュノーケリングが人気のチャム島
ホイアンの沖約25kmに浮かぶチャム島は、日帰りツアーの定番スポット。島の大部分が軍の管理下に置かれている影響で、手つかずの海と原生林が残されています。島の周辺にはサンゴ礁が広がり生物相も豊か。2009年には島全体がユネスコの生物圏保護区に指定されました。島内にはまぶしいほどの白砂ビーチが延び、リゾート気分を満喫できます。
●インターコンチネンタル・ダナン・ サン・ ペニンシュラ・ リゾート
ダナン北部のソンチャー半島に建つダナンきってのラグジュアリーホテル。静かな入江を囲む岬を利用し斜面にレストランやバー、客室棟が並びます。全201室の客室は、白と黒を基調としたシックなデザイン。さりげなく飾られたベトナム北部の伝統陶器バッチャン焼きのインテリアがエスニックな雰囲気を漂わせています。
売れっ子デザイナーのビル・ベンスリー氏が手がけた伝統とモダンを融合させたリゾートデザインも見どころのひとつ。山肌に並ぶ客室から約700mのビーチ、そしてエメラルドグリーンの海へと続くランドスケープは芸術的でもあります。
メインレストランのシトロンは、高台からの眺望のよさが自慢。空中に突き出したテラス席は、伝統的な円錐形の帽子ノンラーを逆さまにしたチャーミングなデザインも印象的です。
・住所: Bai Bac, Sơn Trà, Đà Nẵng
・料金: シングル、ダブル、ツイン550US$~
スイート1100US$~
*税・サービス料15% 朝食付き
≫≫≫ インターコンチネンタル・ダナン・ サン・ ペニンシュラ・ リゾート
●フォーシーズンズ・リゾート・ザ・ナムハイ
100室すべてがヴィラというロマンティックなリゾートホテル。静かなビーチに面した緑豊かなガーデンに瀟洒なヴィラが並びます。客室は古都フエの伝統的な貴族の家、ニャーヴオンをイメージしてデザインされ、中央に置かれた天蓋付きのベッドが優美なリゾートステイを約束してくれます。
ダナンとホイアンのちょうど真ん中あたりに立ち、ホイアンまで車で約30分というロケーションのよさも魅力のひとつ。田園地帯でサイクリングを楽しんだ後に田植えをしたり、漁村で伝統的な網漁を体験したり、ユニークなアクティビティが評判です。
・住所: Block Ha My Dong B, Dien Duong Ward Dien Ban Town, Quang Nam Province
・料金: 1~2ベッドヴィラ725US$~
3~4ベッドヴィラ2105US$~
5ベッドヴィラ4625US$~
*税・サービス料15.5% 朝食付き
●フュージョン・マイア・ダナン
スパインクルーシブという斬新なプランが人気を呼び、ダナンで最も予約が取りにくいといわれるリゾートホテル。毎日2回のスパトリートメントが宿泊料金に含まれます。温めた竹の棒を使ったバンブーマッサージやココナッツオイルのボディマッサージなど、さまざまなメニューが用意され組み合わせは自由。男性用のメニューもあり、ビジネスマンなら普段の不摂生を解消するチャンスかも。客室は87室すべてプライベートプール付きのヴィラ。贅沢な休日の舞台になること間違いなしです。
朝食をいつでも、どこでもいただけるサービスもフュージョン・マイアならでは。ゆっくり起きた朝はヴィラのテラスでブランチ、特別な日は、プールサイドやビーチにテーブルをセッティングしてもらい優雅な朝食というのも素敵です。
・住所: Võ Nguyên Giáp, Khuê Mỹ, Ngũ Hành Sơn, Đà Nẵng
・料金: シングル、ツイン540US$~
*税・サービス料15% 朝食付き
≫≫≫ フュージョン・マイア・ダナン
●ベトナム一とも呼ばれる名店バインミー・フーン
ベトナム風サンドイッチ、バインミーは、どの町にいても必ず出合うベトナム人のソウルフード。本場はベトナム中部といわれ、ホイアンは名店がしのぎを削るバインミー激戦区です。そんなバインミーの聖地で、最もおいしいといわれるのがバインミー・フーン。来遠橋から徒歩10分の小さな店ですが、店頭はいつも多くの人でにぎわっています。過去にはニューヨークの著名なシェフ、アンソニー・ボーディンが絶賛したこともあり、外国人観光客からも人気の高いお店です。
おすすめは具材ミックスのバインミー・タップ・カム(2万5000ドン)。しっとりとしたレバーペースト、ピリ辛ソースの豚肉、シャキシャキとした野菜をサクサク食感のフランスパンがしっかりと受けとめる絶品。食後でも1本ペロリといけちゃうおいしさです。
・住所: 2b Phan Chu Trinh, Cam Chau, Hoi An
・時間: 6:30〜21:30
・休み: 無休
●1975年創業の老舗ミー・クアン1A
ベトナムといえば米粉を使った汁麺フォーが有名ですが、地方によってフォーよりもよく食べられるご当地麺があります。中部ダナンでは、きしめんのような平打ち麺に肉やエビ、ピーナッツなどを合わせた汁なし麺ミー・クアンが名物。ダナンにはミー・クアン専門店がいくつもありますが、なかでも1、2を争う人気店がミー・クアンAです。
豚肉とエビ入り(3万ドン)、鶏肉入り(3万5000ドン)、全部入り(4万ドン)の3種類。ライスペーパー(4000ドン)。食感の変化が食欲を刺激してくれます。
・住所: 1 Hải Phòng, Thạch Thang, Hải Châu, Đà Nẵng
・時間: 6:30〜21:00
・休み: 無休
・URL: https://tripnote.jp/da-nang/mi-quang-1a
●ダナン一のチキンライス人気店コム・ガー・アー・ハイ
ダナン名物のチキンライス、コム・ガー専門店。鶏肉を高温で揚げたコム・ガー・クアイCơm Gà Quay(5万2000ドン)は、カリッとした皮と染み出る肉汁を楽しめる人気No.1メニュー。鶏肉を茹でたコム・ガー・ルオックCơm gà Luộc(6万5000ドン)はしっとり軟らかな食感が魅力です。付け合わせは、野菜のだしが効いた優しい味わいのスープとキムチ。卓上に置かれた唐辛子とチリソース、ヌックマムで自分好みの味にカスタマイズするのがベトナムスタイルです。
・住所: 100 Thái Phiên, Phước Ninh, Hải Châu, Đà Nẵng
・時間: 8:00〜4:00
・休み: 無休
●あげる側ももらう側もうれしいシングルオリジンのチョコレート
フェーヴァ(Pheva)のチョコレートは、ベトナム南部の町ベンチェ産のカカオと、フランスのチョコレートの製造技術を合わせて生み出された一品。店舗では試食をしながら、お気に入りのチョコレートを選べます。チョコレートを入れる箱や紙袋も豊富に用意され、デザインがおしゃれなのでプレゼントにぴったり。
十数種類のフレーバーのなかで、おすすめはフーコック産のコショウを使用したダークチョコレート。上品な香りでお酒にも合うと評判です。価格は12個入り8万ドンほか。
・住所: 239 Tran Phu street, Da Nang
・時間: 8:00~19:00
・休み: 無休
●テイラーが軒を連ねるホイアンで世界に一つだけのオリジナルウェアを仕立てよう
かつてシルクの取引で栄えたホイアンには、今でもテイラーがたくさんあります。シャツやワンピースなら1日で完成するので、旅の思い出作りにオーダーメイドの一着をあつらえてみてはいかがですか。店によって値段は異なりますが、ワンピースの相場はUS$35~くらい。写真のビービー・テイラーは少し高級店なので、ワンピースUS$50~です。
オーダーメイドのポイントは、必ず試着をしてお直しをすること。お気に入りの服を持ち込んで、同じように作ってもらうこともできます。
・住所: 05-07 Hoàng Diệu, Cẩm Châu, Hội An
・時間: 8:00〜22:00
・休み: 無休
●日本では入手困難なオーガニックコスメ
サポ(SAPO)は、ホイアン在住の日本人女性が立ち上げたオーガニック・スキンケア・ブランド。100%天然の素材にこだわり、手間暇かけて生み出された製品は、小さな子供からお年寄りまで安心して使えると評判です。夏はユーカリ、ペパーミント、ラベンダーなどの精油を使った虫よけスプレー、乾燥する冬は天然のココナッツオイルと、保湿力に優れる蜜蝋(みつろう)を使用したヴァージン・ココナッツ・リップが人気。すべて手作りのため常に品薄状態。見つけたら即買い必須です。
・住所: 134 Nguyen Duy Hieu, Hoi An
・時間: 9:00〜17:00
・休み: 土・日曜
・URL: http://sapohoian.com/Japan/index.html
●すっきりとしたのど越しの飲みやすいラルー
ベトナムのビールといえば333(バーバーバー)や南部で飲まれるサイゴンスペシャル、北部で飲まれるビアハノイなど、地域によって好まれる銘柄が異なるのが特徴。中部ではトラのロゴが印象的なラルー(LARUE)が人気です。ほのかな酸味とフルーティーな香りのバランスがよく、飲みやすいと評判。スーパーで一缶9000ドンくらいで買えてしまう安さもうれしいところです。日本のベトナム料理店でもラルーを常備しているお店は少ないので、お土産として重宝されること間違いなしです。
乾季の3月後半から5月までは気温も高すぎず、観光に適したベストシーズン。日本の夏と同じようにTシャツとハーフパンツで快適に過ごせます。ただし室内は冷房が極端に効いた場所が多いので、羽織るものを1枚持っていくのがおすすめ。
9月から2月までの雨季も日本のように一日中雨が降り続くことは少ないので、折り畳み傘などの雨具を持ち歩けば観光は可能。なお10月から11月までは台風が直撃することがあるので天気予報をチェック。ホイアンは川の氾濫に繋がることもあるのでご注意を。
≫≫≫ ダナンの天気&服装ナビ
●古代都市チャンパ王国の謎に迫る世界遺産ツアー
ミーソン遺跡はホイアンからも近く、個人旅行の観光地としても人気のエリアです。美しい森に囲まれた遺跡を自由に散策するのも素敵ですが、ガイドと一緒に歴史をひも解きながら散策するツアーに参加すれば、知的好奇心も満たされ楽しさも倍増。旅行会社各社がダナンやホイアン発の半日ツアー(所要約4時間)を開催しており、予算は40US$~が相場。ミーソン遺跡は盆地のため気温が高く、日差しも強いので、午前中のツアーがおすすめです。
●ベトナム中部の楽園チャム島へ1DAYトリップ
ホイアンの沖合約25kmに浮かぶチャム島は、真っ白なビーチが延びるベトナム中部きってのリゾートアイランド。チャム島へはホイアンのクアダイ港から旅行会社の高速船(片道約30分)とローカル船(片道約1時間30分)が運航しており、ゆったりとした船旅を楽しむのが目的でなければ旅行会社を通して高速船で行く日帰りツアーがおすすめです。
チャムの古井戸や寺院など島の観光名所をまわった後、シュノーケリングとランチを楽しむツアーは、所要時間約7時間で69US$~が相場。晴れる日が多く海の透明度が高くなる6月は、特におすすめしたいチャム島のベストシーズンです。
●気になるダナンの治安は?
ベトナムが国を挙げてリゾート化を推し進めるダナンは、ハノイやホーチミンよりも治安は良好。特に大型ホテルが連なる海沿いのビーチエリアはホテルの従業員が目を光らせていることもあり、ダナンの中でも安全なエリアです。
とはいえ夜間に人通りの少ない場所へ行ったり、貴重品を人目につく場所に置きっぱなしにする行為はベトナムでなくともトラブルの種になりかねません。「道端で携帯をいじっていたら後ろからひったくられた」「流しのタクシーを利用したら法外なお金を要求された」というのも、日本人観光客がよく遭うトラブルの代表例。リゾートエリアであっても、あくまで「ここは日本ではない」という意識をもって行動しましょう。
ビーチリゾートエリアとしての印象が強いダナンですが、ホイアンの歴史地区をはじめとした世界遺産も楽しめるのが魅力。ダナンの汁なし麺ミー・クアン、ホイアンの汁なし麺カオ・ラウなど、ご当地料理も充実しています。
リゾートホテルで優雅なビーチバカンスを満喫するだけでなく、歴史が香る町を散策しながら中部の文化にも触れられる満足度の高い旅を!
TEXT:アトール 岡崎心太朗
PHOTO:Guntli, Reto_Four Seasons、アトール、iStock