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アジアを代表する麺料理10選。国によって、特色いろいろ!

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2020年4月22日
公開日
2020年4月22日
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屋台や食堂で食べるアジア麺は最高!

アジアを旅するなら絶対に食べたい、麺料理の代表をピックアップ! ひと口に麺といっても、小麦麺から米粉麺、ビーフンまでさまざま。値段も安く、ランチや朝食にぴったりです。

冷麺(ネンミョン/レンミョン)/韓国

シンプルな平壌式ムルレンミョン。あっさりしたスープに入っている@istock

朝鮮半島にルーツがある麺料理。そば粉をメインに、デンプンや小麦粉をつなぎとして加え、穴の空いたシリンダー状の容器を使い押し出して作ります。あの独特のコシは、麺をこねる時に熱湯を使い、その熱でデンプンが固まるためだとか。
茹でた麺を冷水で締めるため冷麺と呼ばれますが、平壌式のムルレンミョン(水冷麺)とコチュジャンなどのタレや具材を混ぜて食べるビビンミョンに大別されます。日本だと焼肉の〆として人気ですが、本場韓国では専門店もあるほど一般的です。

汁なしタイプのビビンミョン@istock

担仔麺(タンヅーミエン)/台湾

呑んだ後の〆の一杯にも人気の担仔麺@istock

さまざまな麺料理がある台湾ですが、ぴりりと辛い「台湾ラーメン」のルーツとして日本でもなじみ深いのが担仔麺です。発祥は台湾でもグルメの町として有名な台南で、今や台北をはじめ全土で食べることができます。
エビのだしが聞いたスープに台湾風肉そぼろやニラなどをトッピング。元々は屋台で食べる小皿料理の「小吃(シャオチー)」だったため、今でも食べきりサイズの小さな丼で提供されます。

刀削麺(ダオシャオミエン)/中国

その場で削っているので、麺の太さや長さがまちまち@istock

中国山西省発祥の麺料理で、文字通り刀で“めん塊”を削って成形します。刀は緩やかに湾曲した専用の削麺刀を使い、削った麺をそのまま熱湯に放り込んで茹であげます。
店によっては、麺が空を飛んで鍋に飛び込むというパフォーマンスが見られることも。麺を削るには熟練の技術が必要とされ、専門の職人が腕をふるいます。スープや肉餡かけなどさまざまな味つけで食べられます。

フォー/ベトナム

パクチーのほかバジルやタデなどさまざまな香草が出てくる@istock

ベトナムを代表する麺料理で、日本人にも大人気! 米で作った平打ちの細長い麺に、鶏や牛でだしをとったあっさりスープ、パクチー(ベトナムだとザウムイ)のトッピングが定番ですが、本場だとパクチー以外にもさまざまなハーブを入れます。
店によってはどっさりのハーブが別盛りの皿で提供され、客が自分で好みの量を入れることができることも。メインとなる具材によって呼び方が異なり、鶏肉入りのフォー・ガーと半生の牛肉入りのフォー・ボーの大きく2種類があります。

チキンのフォー・ガーは朝食に食べるのが◎@istock

ミーゴレン/インドネシア

甘辛い味つけで、日本人の口にも合う@istock

現地語で「ミー(麺)」と「ゴレン(炒める)」という名のとおり、インドネシア風の焼きそばです。小麦粉で作る中華麺に鶏肉やエビ、野菜などの具材を加え、ケチャップマニスという甘いソースやサンバルなどで味つけをします。
仕上げに目玉焼きをのせる場合も。インドネシア料理店から地元食堂までさまざまな場所で食べることができ、スーパーでもインスタント麺などを見つけることができます。

ラクサ/シンガポール

こってりしてスパイシーなシンガポールラクサ@istock

ラクサとは、中国からマレー半島へとやってきた移民の子孫である「プラナカン」が生み出した郷土料理です。マイルドなココナッツミルクに、エビや貝などのだしを加えたスープが特徴。
ニョニャスタイルと言われる伝統のシンガポールラクサは、短い米粉麺を使い、箸でなくレンゲですくって食べます。仕上げにラクサリーフやサンバルなどを加え、濃厚ながらもぴりりとした辛みとハーブの爽やかさが感じられます。

ホッケンミー/マレーシア

ペナン島名物のスープタイプのホッケンミー@istock

漢字で「福建麺」と書くとおり、中国の福建省を発祥とする麺料理ですが、マレーシアで大きく進化しました。ドライとスープ、ふたつのタイプがあり、どちらもエビのだしが利いているのが特徴です。
ドライには白と黒という見た目の変わる2種類があり、どちらも濃厚でとても味わい深いです。スープタイプはマレーシアの中でも特にペナン島の郷土料理として知られ、こってりエビだしのスープにチリを利かせています。どのタイプのホッケンミーも、中華麺とビーフンの2種類が入っているのもユニークです。

ドライタイプのホッケンミー。魚介のだしがよく利いている@istock

パッタイ/タイ

屋台では巨大な鍋で豪快に作ってくれる@istock

米粉の平麺をモヤシやニラと一緒に炒めて、ナンプラーなどで味つけしたもの。タイのソウルフードのひとつで、レストランのほか屋台やフードコートなどさまざまな場所で食べられます。
米の麺ならではのもちもちとした食感と、甘酸っぱい味わいが後を引きます。タイでは食べる際にテーブルの上にある調味料を加えるのが一般的。チリで辛くしたりナンプラーでコクをプラスしたりと、自分好みにアレンジしましょう。

辛くはないので、気軽にチャレンジしてみて@istock

カオソーイ/タイ、ラオス

タイ式のカオソーイ。黄色いカレーソースが揚げ麺によく絡む@istock

タイ北部のチェンマイやラオスのルアンパバーンなどで食べられる麺料理。元はミャンマーから伝わったとされますが、同じ名前でもタイとラオスではまったく違います。
タイではスパイシーなカレーソースをベースにし、揚げた麺やたっぷりの香草を入れます。一方、ラオスでは幅広の米の麺を使い、あっさりめのスープにオリジナルのピリ辛肉味噌をトッピング。見た目も味も坦々麺に似ています。

ラオスのカオソーイ。こちらのほうがミャンマー伝来の味に近い@istock

モヒンガー/ミャンマー

ミャンマーの麺といえばこれ。地域により特色がある@istock

ナマズなどの魚介がベースのスープが特徴的な、ミャンマーの麺料理。麺は米粉で、調味料や好きな具材をトッピングし、最後にライムを絞って食べます。
ナマズというと少しグロテスクに感じてしまいますが、食べてみると濃厚ながらも上品な味わいにびっくりしますよ。屋台や食堂でさくっと一杯食べていくのが、ミャンマースタイル。ヤンゴンなど都市部には専門店もあります。

まとめ

マレーシアのホッケンミー@istockドライタイプの黒。見た目よりもあっさりした味

いかがでしたか。かつて訪れたアジアの屋台や、一緒に飲んだビールやお酒を思い出し、またアジアの旅に行きたくなった方も多いのではないでしょうか。しかるべき時機が来たら、ぜひまた現地を訪れて本場の味を楽しみましょう!

TEXT: グルーポ・ピコ
Photo: iStock

※当記事は、2020年4月21日現在のものです。

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