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東ヨーロッパの美食の国、モルドバを東京で体感する!

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2021年10月1日
公開日
2021年10月1日
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レストラン〈ノーロック〉で提供されるモルドバ料理の数々

東京・亀有にあるレストラン〈ノーロックNOROC〉。現在、日本で唯一と言われるモルドバ料理店で、モルドバ共和国大使館のスタッフもよくやってくるそうです。日本ではまだそれほどポピュラーではありませんが、どんな料理が味わえるのか、体験しに行ってきました。

【はじめに】2021年9月28日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方ニュース&レポート』では、昨今の世界情勢をふまえ観光地情報の発信を抑制してきました。しかし、「近い将来に旅したい場所」として、世界の観光記事の発信を2020年6月以降、再開することにいたしました。
世界各地のまだ行ったことのない、あるいは再び訪れたい旅先の詳しい情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス禍収束後は、ぜひ旅にお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを、心より願っています。

『こち亀』の両さんが迎えてくれる亀有北口から徒歩5分

左:亀有駅北口で両さんの銅像がお出迎え/右:モルドバ国旗が出ているのですぐに分かる

好評いただいている『地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ W07 世界のグルメ図鑑』。世界各国の名物料理はもちろん、日本で体験できるレストラン情報も満載。
本の中でモルドバ料理を紹介してくれたディアナさんが腕を振るうのが、東京・亀有にあるレストラン〈ノーロックNOROC〉です。
東京・亀有といえば人気マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で日本中に知れ渡る場所。ノーロックは、そんな下町情緒あふれる亀有の繁華街の外れにあるこぢんまりしたお店です。ビルの2階にあり、外ではためくモルドバ国旗が目印。ちなみに店名のノーロックは、モルドバで乾杯のかけ声。「幸運を!」という意味があります。

ワインと一緒に味わいたくなるモルドバ料理

上左:ザマ/上右:サルマーレ/下:トカナとママリーガ

メニューには写真付きでさまざまなモルドバ料理が並んでいて、モルドバ料理初心者としてはどれを食べたらいいのか迷ってしまうほど。そこでシェフでもあるディアナさんに、「これぞモルドバ」という料理を選んでもらいオーダー。

1品目はザマ。たっぷりの野菜とチキンに、パスタ系の麺が少し入ったスープで、コクのあるブイヨンの味付けと、ほんのり効いた酸味が体に優しく感じられます。ついお代わりしたくなるほどの美味しさです。

2品目はサルマーレ。挽肉と野菜、お米をトマトベースで味付けし、モルドバ産のブドウの葉でまいてオーブン焼きした料理。上にはモルドバから持ってきた乳酸菌を使って作っているというサワークリームをかけていただきます。口の中でほのかにブドウの香りが立ち、中から肉汁もあふれます。

3品目がトカナという豚肉をタマネギの煮汁で煮込み、唐辛子とスパイスで味を整えた料理。トウモロコシ粉を練って作ったモルドバの主食ママリーガがたっぷり添えられています。どれも日本人好みの味付けで、しかもワインによく合いそう。2品目、3品目を味わっているときには、思わず「ワインが飲みたい!」と口走りそうになったほど。

ノーロックはワインメニューも充実

モルドバ料理にはワインがよく合う

ディアナさんが、「緊急事態宣言中じゃなかったら美味しいモルドバワインと料理を一緒に味わって欲しいんだけれど……」と言うほどです。世界のワイン好きから注目度が高く、日本でも知られ始めているモルドバワイン。ノーロックは、ワインメニューもすばらしく、日本ではほぼ品切れで、めったに手に入らないようなボトルも置いてあります(食事のついでにワインを買って帰る常連さんが多いとか)。ワインメニューにはありませんが、英女王エリザベス2世が愛飲しているヴィンテージワイン(写真右/詳細は次項参照)もストックしてあり、特別に見せていただくこともできました。
写真(左)は、ディアナさんが料理に合うとすすめてくれたのが赤の辛口フルボディのミニス・テリオス・ロシュ・インパラット2017。今回の取材では飲めなかったのが残念…

■ノーロックNOROC
住所: 東京都葛飾区亀有5-19-2
電話: 03-5856-2454
URL: https://www.noroc2014.com/

モルドバの首都キシナウでは10月第1週末にワイン祭りを開催

モルドバ・ワイン祭り写真提供:モルドバ共和国大使館/MinistryofForeignAffairsandEuropeanIntegrationoftheRepublicofMoldova

カスピ海沿岸のコーカサス地方や黒海近くのヨーロッパ東部地域は、今から5000年以上も前からワイン造りが行われていた、世界最古のワイン産地として知られています。モルドバは国土の大半がなだらかな丘陵地帯で、昼夜の寒暖差、さらに夏と冬の年較差が大きく、年間降雨量も少ないため、ワイン用ブドウ栽培に最適と言われる場所です。現在150あまりのワイナリーがあり、世界的に高評価を得ている注目のワイン産地。ギネスブックに登録されている200kmにも及ぶ地下ワイン貯蔵庫を持つミレスチ・ミーチMileștii Miciのヴィンテージワインは英国王室御用達で、女王エリザベス2世のお気に入りと言われています。

モルドバでは10月第1日曜日が国家ワインの日として制定されているほど。さらにモルドバワインをもっと広く知ってもらうため、国家ワインの日を含む土・日曜に、首都キシナウでモルドバ・ワイン祭りも開催されています。

最新刊『地球の歩き方旅の図鑑W11:世界の祝祭』ただいま最終校正中!

地球の歩き方旅の図鑑シリーズW11世界の祝祭

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■地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ W11 世界の祝祭
https://hon.gakken.jp/book/2080168700

※当記事は、2021年9月28日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

TEXT:伊藤伸平(旅の図鑑シリーズ:世界の祝祭 担当)

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