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大好評の国内ガイド『J01東京』に続くのは、 1200年の歴史を誇る町「京都」!生粋の京都人や、京都に魅せられ足繁く通う取材陣が、京都府全域の行くべきエリア、知るべき歴史、買うべき逸品、味わうべき美食を総力取材して作りました。本記事では、書籍掲載の500を超える物件から選りすぐったとっておきを紹介します。
『万葉集』や『源氏物語』にも登場する糺の森と呼ばれる広大な原生林に鎮座する下鴨神社。数ある社寺のなかでも一度は参拝したい神社のひとつといわれ、紀元前から人々に信仰されてきた京都の守護神です。平成6(1994)年に国宝の本殿2棟、重要文化財の社殿53棟とともに世界文化遺産に登録されました。男女の縁をはじめさまざまな縁を結ぶ御利益も有名です。縁結びを司る神皇産霊神(かむむすびのかみ)を祀る「相生社(あいおいのやしろ)」や、2本の木が途中から1本につながって伸びる御神木「連理の賢木」へ参拝し、縁結びパワーにあやかりましょう。
糺の森の南西にある摂社「河合神社」は、女性の守護神・玉依姫命を祀る美力のパワースポットです。鏡絵馬に色鉛筆や自分のメイク道具で化粧を施し、美力アップの祈願も忘れずに。
■下鴨神社
・住所: 京都市左京区下鴨泉川町59
・参拝時間: 本殿6:30~17:00(特別拝観は10:00~16:00)
・アクセス: 京阪鴨東線出町柳駅から徒歩12分、または市バス下鴨神社前からすぐ
・URL: https://www.shimogamo-jinja.or.jp/
参拝後は休憩処「さるや」でひと休みしましょう。和菓子の「宝泉堂」が手がける茶店です。かつての葵祭でお供えした餅を140年ぶりに復元した申餅や、丹波地方の黒豆のみを炒って作られた豆茶、夏限定のかき氷など、下鴨神社に関係の深い甘味が味わえます。
■休憩処さるや
・住所: 京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内
・営業: 10:00~16:30
・アクセス: 京阪鴨東線出町柳駅から徒歩12分、または市バス下鴨神社前からすぐ
・URL: https://www.shimogamo-jinja.or.jp/saruya/
京都旅の楽しみといえば、だしをベースにした和食を食べること。賀茂なす、聖護院だいこん、京たけのこなど、京の食文化を支えてきた京野菜は、味や香り、形に特徴があります。旬の京野菜を楽しめると評判の「旬菜いまり」では、10~15種のおばんざいと一緒に、店主厳選の地酒が味わえるのが魅力。炊きたて土鍋ご飯と季節のおばんざい、だし巻き、西京焼きが楽しめる和定食「京の朝ごはん」(要予約)は、観光前の朝食におすすめです!
■旬菜いまり
・住所: 京都市中京区西六角町108
・営業: 7:30~11:00(朝食完全予約制、予約受付終了9:30)、17:30~23:00(L.O.22:00)
・アクセス: 地下鉄四条駅から徒歩10分
・URL: https://kyoto-imari.com/
京都では「創業100年は老舗と呼ぶにはまだ早い」といわれ、200年、300年続いている超老舗も珍しくありません。なかでも注目は、江戸時代創業のタワシ専門店「内藤商店」。ヤシ科の棕櫚(しゅろ)という木の樹皮を穂先に使ったタワシは、弾力性や耐水性に優れ、今やワインブラス用まであるほど種類も豊富に揃います。掃除機より軽く音も出ないエコな箒は、一度使えば手放せない逸品!創業時から伝統を守り続けるこだわりの日用品を使ってみると、京の職人の心意気が感じられるはずです。
■内藤商店
・住所: 京都市中京区三条大橋西詰
・営業: 9:30~19:00
・アクセス: 京阪鴨東線三条駅から徒歩1分
京都の奥深さを知るには、文化体験がおすすめ。香炉から立ち上る繊細な香木の香りを鑑賞する聞香は、茶道、華道と並ぶ日本三大芸道のひとつです。
西本願寺出入りの薬種商として文禄3(1594)年に創業した「香老舗 薫玉堂」では、香木の香りを手軽に楽しんでもらいたいと、約30年前から体験教室を開催。教室では香の歴史から作法の座学と聞香体験を実施しています。香に触れると、忙しい日常を忘れ、じっくりと自分に向き合うことができます。店舗では、空間に漂う香りを楽しむ線香や、香りを持ち運ぶ匂い袋など、おみやげにもぴったりのアイテムが並びます。
■香老舗 薫玉堂
・住所: 京都市下京区堀川通西本願寺前
・営業: 9:00~17:30
・アクセス: JR京都駅から徒歩15分、または市バス西本願寺前から徒歩すぐ
・URL: https://www.kungyokudo.co.jp/
京阪本線伏見稲荷駅は、全国に3万社ある「お稲荷さん」の総本宮で名高い「伏見稲荷大社」の最寄り駅。2017年に駅をリニューアルし、構内の随所に氏神様でもある白いキツネのイラストが配されています。壁や通路のみならず、コインロッカーの扉に自動販売機の側面、さらにトイレの内装までキツネ仕様!
駅に降り立った瞬間から、商売繁盛、学業成就、病気平癒など、幅広い御利益が頂けそうです。神社周辺の参道沿いで売られる名物の「いなり寿司」は、そのほとんどがキツネの顔や耳をイメージした三角形。ぜひご賞味を!
・住所: 京阪本線伏見稲荷駅
・アクセス: 駅構内
2022年3月17日発売の『地球の歩き方 J03京都』は、地球の歩き方ならではの切り口で、全26市町村の見どころや美食、逸品、伝統文化などを徹底紹介。
久しぶりの京都旅に出かける人、お花見やおさんぽで京都を訪れる人、この町に通う・暮らす人など、京都に縁をもつすべての人に届けたい、新たな発見が満載の町案内となっています。
J03 地球の歩き方 京都 2023~2024
地球の歩き方 国内
2022/03/17発売「京都ガイド本大賞2022」大賞受賞!京都の書店員さん達によるおすすめガイド本「地球の歩き方 京都」、京都全市町村を完全網羅!
「京都ガイド本大賞2022」大賞受賞!京都の書店員さん達によるおすすめガイド本「地球の歩き方 京都」、京都全市町村を完全網羅!
※当記事は、2022年2月24日現在のものです
PHOTO &TEXT: 『地球の歩き方 J03京都』編集担当 カピケーラ 佐藤恵美子
PHOTO: 下鴨神社、村岡栄治