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「地球の歩き方」国内版から新刊『地球の歩き方 東京 多摩地域』が登場!30市町村の見どころを約半年にわたって取材し制作を進めてきました。高尾や御岳、奥多摩といった自然スポットからグルメ、ショップ、歴史文化までをカバーした一冊に。そのなかから、厳選した「東京・多摩地域でしたいこと7」をご紹介します。
まずなんといっても外せないのは、高尾山ハイキング。年間約300万人が訪れるという多摩地域を代表する山には複数のコースがあり、何度訪れても違った景色を楽しむことができます。また、中上級者は陣場山~景信山(+余裕があれば小仏城山も!)の裏高尾と呼ばれるエリアにチャレンジするのもよいでしょう。誌面では高尾の2ルートと裏高尾の1ルートをご紹介しています。
また、中腹や麓のグルメや高尾山薬王院、さらには高尾周辺の自然スポット、高尾山に新しくできた宿を網羅。ぜひ宿泊して高尾の魅力を感じてください。
多摩地域の自然は高尾だけではありません。都心から約2時間で訪れることができる奥多摩エリアでは、雄大な渓谷やのどかな田園風景まで「ここが東京?」と驚くような光景を見ることができます。
なかでもおすすめは日原鍾乳洞。さまざまな大きさや形をした石柱が連なる鍾乳洞は、東京都指定の天然記念物で、関東最大級ともいわれています。「天井知れず」や「白衣観音」など個性的な名前が付けられた鍾乳石はもちろん、ライトアップされた「あみだの原」~「縁結び観音」はまさに圧巻!
■日原鍾乳洞
・住所: 西多摩郡奥多摩町日原1052
・営業時間: 9:00~17:00、12~3月~16:30
・料金: 800円(中人600円、小人500円)
・URL: http://www.nippara.com/nippara/syounyuudou/syounyuudou.html
多摩地域の市場は、地場産の採れたて野菜や果物、ローカル展開の老舗が集まる穴場スポット。『地球の歩き方 東京 多摩地域』では、府中にある大東京綜合卸売センター(通称:府中市場)や八王子にある八王子総合卸売センターを特集しています。
特に府中市場は、2021~22年にかけて新しいグルメやショップが続々オープン。日替わりの海鮮丼や朝からいただけるラーメンやうどん、揚げパンまで幅広いラインアップのグルメを満喫することができますよ。また、エスニック食品や多摩地域発の麺専門店から海産物店まで、幅広い食料品が手に入るはずです。
■大東京綜合卸売センター(府中市場)
・住所: 府中市矢崎町4-1
・営業時間: 5:00~17:00
・定休日: 日・祝
・URL: https://www.fuchu-doc.co.jp/
実は「ブルーベリー栽培発祥の地」が小平市だということをご存知でしょうか? そして、キウイの都内生産量1位が三鷹市だということも。多摩地域はその自然の恵みを生かした土壌で果物を栽培しており、収穫時期になると地元の菓子屋ではフレッシュなフルーツを使用したスイーツが発売されるんです。
梨の都内生産量1位を誇る稲城市では、8月下旬頃からJA東京の直売所や市内約90ヵ所にある農家の直売所で梨を購入することができます。創業約50年の老舗和菓子店「菓匠高おか」では、9月頃から梨ゼリーや梨の実など、稲城市の梨を使用した和菓子を販売。すべて添加物不使用のスイーツは、おみやげにもぴったりです。
■菓匠高おか
・住所: 稲城市矢野口437
・営業時間: 9:30~18:30
・定休日: 火
老舗の酒蔵が点在する多摩地域。元禄15年にはすでに酒造業を行っていたと古文書に記されている小澤酒造へ行ってみましょう。銘酒「澤乃井」ブランドの名前は、もともと酒蔵のある地が「沢井村」と呼ばれていたことから付けられたという由緒ある酒蔵です。
酒蔵見学は1日4回開催され、蔵の井戸やさまざまな工程の作業風景を見学することができます。見学後は、隣接する「清流ガーデン澤乃井園」で、酒の仕込み水で作った豆腐や湯葉を使った料理や唎き酒を楽しむことができ、御岳渓谷の絶景を望みながら日本酒をいただけます。
■小澤酒造
・住所: 青梅市沢井2-770
・営業時間: 10:00~17:00
・定休日: 月(祝日の場合は翌日)
・URL: http://www.sawanoi-sake.com/
「東京本社」と聞くと23区をイメージしがちですが、意外にも多摩地域発祥の企業は多く、『地球の歩き方 東京 多摩地域』ではそんな多摩エリア発の企業も多く紹介しています。
東村山市が誇る老舗メーカーのポールスタアは、江戸時代創業の「桜井醤油」がルーツ。現6代目のもと、多摩エリア沿線の素材で造られたソースの発売や「東村山黒焼そばソース」を使った町おこしやイベントの開催など、地域貢献も担いながら積極的に発信を行っています。本社敷地内にある工場直売所では、「東村山黒焼そばソース」や「メイドイン東村山ソース」などさまざまな種類のソースを展開していますよ。
■ポールスタア
・住所: 東村山市久米川町3-28-2
・営業時間: 9:30~16:30
・定休日: 土・日・祝
・URL: https://pole-star.tokyo/
青梅は鎌倉時代に織物の一大生産地になり、室町時代以降は地名が付けられた「青梅縞」市が開催されていたという説があるほどテキスタイルや織物文化が栄えていた町なのです。
藍染工房 壺草苑では、江戸時代から続く「天然藍灰汁発酵建て」と呼ばれる手法で藍染を行っています。藍染め体験も実施しており、ハンカチやバンダナを染める「おてがるコース」2200円~や、ストールやTシャツを染める「じっくりコース」があり、かすれや線の細さなどひとつ一つ柄が異なる一点もののオリジナル品を作ることができちゃいます。
■藍染工房 壺草苑
・住所: 青梅市長渕8-200
・営業時間: 10:00~18:00(体験は金~日・祝の10:00~、13:00~)
・定休日: 火
・URL: https://kosoen.com/
今回の取材で改めて多摩地域を深堀りすることで、たくさんの魅力や気づきがありました。全432ページのなかになんと600軒を網羅(実は東京編より多いのだとか……!)している『地球の歩き方 東京 多摩地域』。
観光スポットはもちろん、歴史や文化、網の目のように張りめぐらされた多摩地域のバスや鉄道などの交通情報まで盛りだくさん! ぜひチェックしてみてくださいね。
J02 地球の歩き方 東京 多摩地域
高尾・御岳・奥多摩と全30市町村を完全網羅
地球の歩き方 Jシリーズ(国内)
2022/03/17発売「地球の歩き方」初の本格的国内ガイド「東京」に続き、第2弾は 東京の多摩地域 を徹底案内!
「地球の歩き方」初の本格的国内ガイド「東京」に続き、第2弾は 東京の多摩地域 を徹底案内!
※当記事は、2022年3月1日現在のものです
TEXT:『地球の歩き方J02 東京 多摩地域』編集担当 水野千尋
PHOTO: 和氣 淳