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【トルコ・イスタンブール最新情報2】一度は訪れたい世界遺産を巡る!ヨーロッパ側イスタンブール歴史地区へ

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2022年5月10日
公開日
2022年5月10日
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トプカプ宮殿のバーダット・キョシュキュ。眺めも素晴らしい

世界遺産に登録されているイスタンブール歴史地区。ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国の首都として1600年近くも栄え、壮麗な建築物が連なる世界有数の観光スポットです。歴史地区だから変化がないということはありません。近年は歴史建築や博物館展示のリニューアルが続出。新たな魅力を放っています。

オスマン帝国の栄華を物語るトプカプ宮殿

1478年に建てられた皇帝の門。コロナ禍のため騎馬兵もマスク姿

1453年、メフメット2世は現在のイスタンブールを征服。トプカプ宮殿はオスマン帝国の中枢として、その後400年近くにわたって使用されてきました。トルコ共和国の建国後は博物館となっており、オスマン帝国が誇る壮麗な建築群と膨大な秘宝の数々が見学できます。歴史ある宮殿なので、常に修復作業が進められており、2019年には6年近く続いていた厨房の修復が完了。展示も新しくなり、貴重な食器類の陳列や宮廷におけるコーヒー文化の紹介が行われるようになりました。また、後宮にあたるハレムも2年以上にわたり修復が進められており、現在までに80%以上の作業を終えています。完成後は、これまで公開されていなかったエリアも見学ができるようになり、見学スペースは2倍以上に広がる予定です。

ハレム内にあるムラト3世の間。壁を覆うタイルと天井装飾が圧巻

施設名:トプカプ・サラユ・ミュゼスィ Topkapı Sarayı Müzesi
住所:Cankurtaran Mah., Fatih/İstanbul
営業時間:9:00〜18:00
休日:火曜
料金:200TL、ハレム込み285TL
アクセス:トラムヴァイT1のスルタンアフメット停留所Sultanahmet下車、徒歩約8分。
URL:https://muze.gen.tr

リニューアルした最新展示は必見。イスタンブール考古学博物館

2世紀に作られたティケの像。色彩も残っている

トプカプ宮殿の第1庭園の北側にあるイスタンブール考古学博物館は、世界でも10指に入るといわれるコレクションを誇る博物館。1881年の開館で、建物自体もトルコを代表するネオクラシック建築として知られています。建物は老朽化による耐震工事のため2012年以来修復が行われていましたが、近年修復を終え、最新の展示とともに生まれ変わりました。ギリシア・ローマ時代のコレクションが充実しており、なかでも最も有名なのがアレクサンドロス大王の石棺。石棺は実際にはアレクサンドロス大王自身のものではありませんが、マケドニア王国とペルシア帝国の戦闘場面が彫られていることからこの名前が付けられています。また、シュリーマンの発掘で有名なトロイ遺跡に関する展示も充実しており、デジタル画像で遺跡の変化が年代ごとにわかる展示や、約5000年におよぶ文化層を巨大な壁で再現したりと、最新の技術と展示法を駆使しながらトロイ文明を詳細に解説しています。

イッソスの戦いが彫られたアレクサンドロス大王の石棺

施設名:イスタンブル・アルケオロジ・ミュゼレリ İstanbul Arkeoloji Müzeleri
住所:Cankurtaran Mah., Fatih/İstanbul
営業時間:夏期9:00〜20:00、冬期9:00〜18:00
休日:無休
料金:60TL
アクセス:トラムヴァイT1のギュルハーネ停留所Gülhane下車、徒歩約5分。
URL:https://muze.gen.tr

積み重なったトロイ遺跡が視覚的にわかる展示

数奇な運命をたどり、再びイスラーム寺院となったアヤソフィア

1600年にわたるイスタンブールのランドマーク

アヤソフィアは、ビザンツ帝国のユスティニアヌス帝が537年に築いた大教会。スペインのセビリア大聖堂が建てられるまで1000年近くにわたり世界最大の教会建築として名を馳せていました。内部に施されたモザイク画はビザンツ美術の最高傑作といわれています。1453年にオスマン帝国がイスタンブールを征服するとジャーミィ(イスラーム寺院)に改装され、内部を覆っていたモザイクは漆喰で覆われましたが、1935年に博物館として公開されるようになり、漆喰は剥がされ、モザイク画も再び見られるようになりました。2020年からは再びジャーミィとなり、集団礼拝の場となりました。観光客は祈りの時間以外は無料で見学できます。現在見ることができるモザイク画は入口の聖母子(聖母マリアと幼子イエス)像。聖母子にコンスタンティヌス帝が町を、ユスティニアヌス帝が教会を捧げている姿が描かれています。ジャーミィとしてのアヤソフィアと、キリスト教会を象徴する宗教画を対比させて見学できるのは、多文化都市イスタンブールならではの体験です。

黄金に輝く天井はまばゆいばかり

施設名:アヤソフィア イ・ケビール・ジャーミィイ・シェリーフィ Ayasofya-i Kebîr Câmi-i Şerîfi
住所:Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, Fatih/İstanbul
営業時間:随時(礼拝時は入場不可)
休日:無休
料金:無料
アクセス:トラムヴァイT1のスルタンアフメット停留所Sultanahmet下車、徒歩約5分。
URL:https://www.ayasofyacamii.gov.tr

入口にある聖母子像のモザイク画

トルコの食ーヒツジ肉をローストしたジャー・ケバブ

横にして回転させるのがジャー・ケバブ

トルコ料理というとケバブといわれる肉料理が有名。なかでも肉の塊を回転させながらローストするドネル・ケバプは皿に盛って出されるほか、ファストフードとしてパンに挟んで食べるなど、ケバブ料理の代表的な存在です。ところで、ドネル・ケバプに使われている肉は牛肉か鶏肉が多く、ヒツジ肉を使ったものはほとんどありません。実はヒツジ肉を使ったものはジャー・ケバブという別のケバブとして知られているのです。ドネル・ケバプが肉を縦にして回転させているのに対して、ジャー・ケバブは横に回しているのが特徴的。専用の串に刺した状態で提供され、ユフカという薄い小麦粉の生地に包んで食べます。ジャー・ケバブの本場はトルコ東部のエルズルム周辺ですが、イスタンブールにも専門店があり、特に歴史地区のシェフザーデ・ジャー・ケバプは名店として知られています。

串に刺された形で出されるのがドネル・ケバプとの大きな違い

店舗名:シェフザーデ・ジャー・ケバプ Şehzade Cağ Kebap
住所:Hoca Paşa Sok. No:6 D:4, Fatih/İstanbul
営業時間:11:00〜22:30
休日:日曜
アクセス:トラムヴァイT1またはマルマライのスィルケジ駅Sirkeci下車、徒歩約3分。

イスタンブール歴史地区にあるシェフザーデ・ジャー・ケバプ

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

イスタンブールにはトプカプ宮殿など壮麗な建築物や見どころがめじろ押し。エーゲ海、地中海沿岸のリゾートには世界中からバカンス客が押し寄せる。緑があふれる黒海沿岸、絶景の奇岩群カッパドキアを擁する中部アナトリア、多くの遺跡が残る東部アナトリア。さまざまな魅力があふれるトルコの魅力を満喫する旅行ガイド

ガイドブックの画像

E03 地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地 2019~2020

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2019/08/07発売

ヨーロッパとアジアの架け橋・イスタンブールの壮麗な建築物。母なる大地・アナトリアの大自然と古代遺跡。トルコを旅するガイド

ヨーロッパとアジアの架け橋・イスタンブールの壮麗な建築物。母なる大地・アナトリアの大自然と古代遺跡。トルコを旅するガイド

※当記事は、2022年5月10日現在のものです

TEXT、PHOTO: 『地球の歩き方ガイドブック E03 イスタンブールとトルコの大地』編集担当 どんぐり・はうす 平田功、写真協力: 岩間幸司
取材協力: トルコ共和国大使館・文化広報参事官室

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記を参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

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