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「芸術的な御朱印が頂ける!」と話題の群馬県桐生市のお寺。しかもそのほとんどが御朱印帳に直書きでの頒布と聞き、御朱印帳を携えて取材に行ってきました。金運や開運など自分にぴったりの御利益がもらえて、郷土グルメも盛りだくさん。行かないと損しちゃいます! 公共交通機関での参拝も可能ですが、車での参詣がおすすめです。
まずは室町時代創建の禅寺・宝徳寺へ。紅葉や新緑などの自然美が、本堂の床に鏡のように映り込む「床もみじ」が観賞できるお寺です。この「床もみじ」が楽しめる寺社は、全国でも数ヵ所だけ。極楽浄土を彷彿とさせる「床もみじ」は春・夏・秋の特別公開期間のみ観賞可能。普段は入ることのできない本堂から望める別世界です。本堂の前に広がる枯山水にも注目。背後の山を借景に、鶴や亀の石組みで吉祥を表現しています。
祈願だるま、龍、うすさま明王など直書きしていただける御朱印は常時30種類以上! アートな御朱印は「参拝者の思い出に残ること」がコンセプトなのだそう。迫力満点のダルマ絵などを直書きしていただけるため、週末には授与まで数時間待ちになるほどの人気です。 月替わりの限定御朱印は「ほっこり地蔵」が四季折々の風景に溶け込こんで、思わず笑顔になれるはず!
■宝徳寺
・住所: 群馬県桐生市川内町5-1608
・拝観時間: 9:00~16:00
・御朱印授与: 9:00~16:00(火・金曜は対応不可)
・拝観料: 無料(特別拝観料は300~1000円)
・アクセス: 東武桐生線「相老駅」から車13分、またはJR両毛線「桐生駅」から車15分
・URL: https://www.houtokuji.jp/
続いて宝徳寺から車で約10分ほどの距離にある群馬県桐生市の崇禅寺へ。山門をくぐると静寂と澄んだ空気に包まれました。境内には樹高22mのイトヒバの巨木が茂り、鐘楼を包むアサガオは紅葉前まで花を咲かせます。不思議な生命力に満ちたお寺では、風物詩を描いた月替わり御朱印を頂きましょう。4面や6面の見開きなどの合わせ絵の構成には「参拝者と仏様が心を合わせられるように」との願いが込めれています。
達磨大師が今にも語りかけてきそうな左上の御朱印は常時頒布。再訪して左面も頂くと4面の見開きが完成します。禅の教えの言葉も書かれていて、ずっと眺めていたくなるような御朱印です。その他、月替わりの限定御朱印を直書きで頂けます。桜、アサガオ、曼珠沙華など四季を彩る花々、獅子舞や雛人形など古くからの風物詩が繊細なタッチで描かれます。
こちらのお寺は食のレベルが高いことでも知られています。本堂の奥にある懐石料理「无量庵」ではカレー御膳やとろろ御膳を提供。庵主の手作り料理は、地元野菜が使われヘルシー志向の女性にもぴったり。御朱印の完成を待ちながらランチを楽しめます。六地蔵いなりも大人気で、おみやげにも◎(火・金曜は休業)。
■崇禅寺
・住所: 群馬県桐生市川内町2-651
・参拝時間: 自由
・御朱印授与時間: 10:00~16:00(火・金曜は受付のみ。御朱印は後日郵送)
・アクセス: JR両毛線「桐生駅」から車10分
・URL: http://www.souzenji.jp/
桐生市の住宅地の一角にある小さなお寺・光性寺は宝くじのパワスポとして知られています。「20年ほど前より当寺で願掛けされた方から高額当選の報告が続き、今では全国から宝くじ祈祷のご依頼があります」とのこと。満願成就をもたらす平安初期の不動明王像は、高僧・円珍が彫った日本に三体しかない貴重な文化財。普段は本堂の奥に安置されていますが、1月最終日曜の節分会で、年に一度ご開帳されます。授与所の玄関に置かれた身代わり不動尊にも願掛けできます。
こちらでは、数ヵ月単位で切り絵や刺繍の御朱印を頒布しています。2021年に登場した「飛び出す御朱印」は、お寺を身近に感じられる、幸運をもたらす御朱印です。ウエディング切り絵は結婚記念に贈りたい傑作。女性住職やスタッフの美しく繊細なセンスが宿る、すてきな御朱印が揃います。
注目はまだまだあります! 住職は「福井県の猫寺」の御誕生寺で修行し、招き猫には祈祷で特別なパワーが宿ります。特に金運や良縁の招き猫には「願いがかないました!」と感謝の声が多いそうです。本堂左手の授与所でお気に入りを見つけましょう。取材時は、お寺の方から伺った招き猫による奇跡のような開運話に驚きの連続。幸せな気分になり、お寺をあとにしました。
■光性寺
・住所: 群馬県桐生市東4-1-13
・参拝時間: 9:00~16:00
・御朱印授与時間: 9:00~16:00
・アクセス: JR両毛線「桐生駅」から徒歩15分
・URL: https://kiryu-koshoji.or.jp/
鋸屋根の織物工場や店蔵造りの商家など、ノスタルジックな路地を散策しながら、織物の街ならではの伝承が残るお寺へ。その昔、機屋の大旦那の夢枕にお地蔵様が現れて「日を限って願掛けすれば必ず成就させよう」とのお告げがありました。地蔵堂を建てお祀りすると桐生は日本屈指の織物産地として栄え、願いを聞き遂げるお地蔵様の縁日は多くの参拝者で賑わうようになったそうです。今も毎
月24日には「お寺でマルシェ」と題し、地元グルメの露店が並ぶ縁日が開かれます。
本堂の左手に祀られた日限地蔵尊の御朱印。こちらでは「お願い地蔵尊」のコケシに願いを書いて奉納します。また季節の花絵と書体が毎月変わる、風雅な限定御朱印も頂きましょう。お地蔵様の錫杖と観音様の宝珠がモチーフの「御朱印帳」は、黒・朱・黄・紫の4色から選べます。
本堂右手の「禰宜師(ねぎし)大明神」の祠にはタマネギがたくさんお供えされています。「食べる目薬」と呼ばれ眼病治癒や福徳円満の御利益があります。ひとつだけ持ち帰り、思いを込めて食べて願いが成就したら、新しいタマネギを奉納するために再訪しましょう。ちなみに、取材&参拝したら、直後に仕事のトラブルが解決したとの連絡が入りびっくり! 仕事運の御利益もあるのかもしれません!
■日限地蔵尊 観音院
・住所: 群馬県桐生市東2-13-18
・参拝時間: 9:00~17:00
・御朱印授与時間: 9:00~16:00
・アクセス: JR両毛線「桐生駅」から徒歩15分
・URL: https://www.jizo24.com/
桐生は1300年続く絹織物の産地。江戸時代には「西の西陣、東の桐生」と謳われ、織物の一大産地となりました。織物産業の歴史を伝える建造物が数多く残され、歴史的な見どころやイベントがたくさんあり、レトロな街歩きが楽しめます。昔の織物工場を利用した書店のふやふや堂さんは本好き、かわいいもの好きにおすすめです。2大名物グルメ「ソースカツ丼」「ひもかわうどん」や、「焼きまんじゅう」や「コロリンシュウマイ」などB級グルメも試してみて!
地球の歩き方御朱印シリーズの新刊、『御朱印でめぐる全国のお寺~週末開運さんぽ~』では、今回の記事で取り上げたお寺を含め、日本全国で123ものお寺を紹介しています。おすすめモデルプランもエリア別に充実していますので、ぜひ御朱印トリップのお供にしてください!
47 御朱印でめぐる全国のお寺 週末開運さんぽ
御朱印
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※当記事は、2022年5月19日現在のものです
PHOTO &TEXT: 『御朱印でめぐる全国のお寺 週末開運さんぽ』編集担当 今井歩