キーワードで検索
インド、スリランカのさらに南、インド洋にちらばる1200以上の島々から成る群島国家モルディブ。1島1リゾートのバカンス地として人気のモルディブは、どの国よりも早く2020年7月から観光客の受け入れを再開し、入国制限もいち早く全撤廃。そのため現在ではコロナ前以上の盛り上がりをみせています。
久々の旅先をどこにしようか散々迷いましたが、その結果選んだのがモルディブでした。理由は以下のとおり。
① 入国規制がない(⇒旅行客が早くから戻っていて、施設も通常営業の所が多い)
② 1島1リゾートで密になりにくい
③ リゾート内に病院がある(⇒必要な場合は帰国前PCR検査が受けられる)
④ 治安がよい
⑤ 予算に合わせてリゾートが選べる(⇒高級リゾートばかりのイメージだが、格安~超高級までバラエティ無限大。競合リゾートが多いので、格安でもハイレベル)
⑥ 意外にコスパがよい(⇒円安の影響はあるが、高級リゾートの食事は日本並みの水準で割高感はそれほどない。オールインクルーシブの利用も可)
⑦ 乗り継ぎ便の選択肢が多い(⇒シンガポール、ドバイなど人気観光地との組み合わせもOK)
今、海外旅行を検討するにあたって、多くの人が心配するであろう項目がほぼクリアです。
今回は羽田空港からシンガポールを経由してモルディブへ。宿泊先は南アリ環礁にあるLux* South Ari Atoll(ラックスサウスアリアトール)。全長1.8kmの島に8つのレストランやバー、ビーチサイドのヴィラや水上コテージが点在。カップル、友人、ファミリーなど幅広い層にピッタリでバランスがよく、日本人にも人気のリゾートです。
マーレ空港からは水上飛行機で約25分。移動途中は空から宝石のように点在するリング型の珊瑚礁を眺めることができます。
リゾートに着くとコンシェルジュの方が付いてくれ、アクティビティやレストランの予約など快適な滞在をサポートしてくれます。ここで注意したいのが連絡手段。最近は「WhatsApp」というメッセージアプリでコンシェルジュとやりとりをすることが増えているようなので、ぜひ日本で登録していくことをおすすめします。(モルディブは欧米の顧客が多いためか、「LINE」は不可のことも)。
毎日のアクティビティの案内なども「WhatsApp」で受け取ります。ますます海外旅行にスマホは必須になってきているようです。
一度チェックインしてしまえば、あとは開放感たっぷり、何でも揃うリゾートで自由に過ごせます。空港は結構混雑している様子でしたが、リゾート内は広いので他の人たちと接触することは稀。
部屋の目の前に広がる美しすぎる海に飛び込んだり、島内を散策したり。ありえないほどの大自然に囲まれているのに、ほしいもの・必要なものがすぐそばにある。それが1島1リゾートの魅力です。コロナ禍の自粛ストレスもすぐに吹っ飛びます。
今回気になったのは、ますます島に「インスタ映え」スポットが増えたな~ということでした。世界中どこでもそうですが、モルディブでも各リゾートがこぞってSNS拡散を狙ったスポットを意図的に増やしているようで、どこも絵になる景色ばかりでテンションが上がります。
島内だけでも満足できますが、リゾート発の様々なアクティビティが楽しめるのもモルディブの魅力。ラックスサウスアリアトールの周辺はジンベイザメの通り道になっているので年間を通して高確率でジンベイザメに出会えるツアーなどもあります。
そして、日中たくさん遊んだあとは食事も旅の大きな楽しみのひとつ。コロナ禍でもいち早く観光客を迎え入れていたモルディブではレストランもほぼ通常営業。バラエティに富んだグルメが楽しめます。
レストランがたくさんあるので1週間ほど1つのリゾート滞在でもまったく飽きません。そしてモルディブのリゾートのレストランはどこもハイレベルです。
個人的な印象ですが、ハワイ・タヒチ・カンクンなど様々な人気リゾート地と比べても、全体的・平均的なレベルがモルディブは高くコスパもいいなと感じます。
おそらくですが、欧米の舌の肥えたお客さんが多いことと、1島1リゾートで競合が多いため、全体のレベルが底上げされているのかなと予想されます。
高級リゾートに泊まったからといって必ずしも満足のいく食事をできるかわからないのが海外のリゾートですが、モルディブに関してはそのリスクもほぼなし。
また、世界的なインフレと円安の影響で最近よく聞く、「ハンバーガーやラーメンで●千円もかかった(涙)」といったことはありません。もちろんモルディブはリゾート価格ではありますが、きちんとおいしいものを素敵な雰囲気のなかで楽しみ、適正な価格を支払うという感覚でした。
また、モルディブは「オールインクルーシブ」(旅行代金に滞在中の食事やドリンク、一部アクティビティなどが含まれている)を選択できるリゾートが多いのも特徴。お酒をよく飲む、たくさん食べるといった人はかなりお得になる場合もあるので、ぜひ検討してみてください。
開放感のある1島1リゾートとは対照的に、世界一の過密都市といわれるのがモルディブの首都マーレ。国際空港があるフルレ島から船でわたることができるので、帰国便を待つ間にふらりと観光できます。
過密都市といわれますが、小さな範囲にまとまった観光スポットを見学する限りはそれほど混雑感を感じません。リゾートだけではなく街で現地の日常もちょっと見てみたいといった人におすすめです。
また、モルディブの唯一の弱点といえばショッピングスポットが少ないこと。マーレの街やリゾートのショップ、空港などでちょっとしたお土産は買えますが、ブランド品やおしゃれなショップも楽しみたい!という人は、経由地としてシンガポールやドバイを選び、帰りに立ち寄るのもおすすめです。
そしてモルディブには、世界中のトラベラーが注目するリゾートが次々オープンしており、「ビーチバブルテントで眠れる」「部屋にウォータースライダーがある」「水中レストラン&スパがある」など、それぞれ個性的な特徴も。『地球の歩き方モルディブ』では、ホテルラバーにはたまらないハイレベルなリゾートの数々を徹底解説しているので、ぜひ渡航前の情報収取に役立てください。
今回渡航してみて、「やっぱりモルディブ! 今こそモルディブ!」だなとあらためて感じました。そろそろ海外旅行再開したいな~と思っている人にイチオシです!
最新リゾートホテル、ローカルアイランド、アクティビティの数々など、リゾーターが憧れるモルディブの魅力を一挙紹介。
C08 地球の歩き方 モルディブ 2020~2021
地球の歩き方 海外 太平洋 インド洋の島々&オセアニア
2019/09/11発売最新リゾートホテル、ローカルアイランド、アクティビティの数々など、リゾーターが憧れるモルディブの魅力を一挙紹介。
最新リゾートホテル、ローカルアイランド、アクティビティの数々など、リゾーターが憧れるモルディブの魅力を一挙紹介。
TEXT: 『地球の歩き方 ガイドブック Ⅽ08 モルディブ 2020年~2021年版』担当プロデューサー 池田 祐子
PHOTO: 池田 祐子 / istock