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パリには世界中から観光客が集まります。1年のうちでパリをお得に訪れることができるのはいつ? 閑散期のパリの楽しみ方をまとめてみました。
パリが最も落ち着くのは、年末のバカンスが明けたあと、1月から2月にかけてです。この時期はクリスマスの華やかさも落ち着く閑散期。冬のため町歩きには少し寒く、霧雨のような雨が降ることも多いですが、気温が下がるといってもマイナス数度ですのでイメージよりは寒くはありません。
この時期のグルメは、1月前半はパティスリーやパン屋さんに並ぶパイ生地のお菓子「ガレット・デ・ロワ」を試してみてください。一人前として焼いた小さなものや、大きなものを一人前に切り分けたものを売るところもありますので、ひとりでも、同行者とシェアしてもよし! このガレット・デ・ロワを食べる際、なかに入っているフェーヴとよばれる陶器のおもちゃが誰に当たるかというイベントもこのケーキを食べる際の楽しみのひとつです。切り分けられたケーキにフェーヴが入っていると幸福になるといわれており、フェーヴが当たった人は王冠をかぶり、その日一日は王様になりみんなから祝福されます。
筆者おすすめのガレット・デ・ロワのお店はセバスチャン・ゴダールです。
また、冬は生牡蠣なども美味しい季節です。町中の魚介を扱うレストランやオイスター・バーなどでシャンパンと共に楽しみたいです。
2月前半は、パリ市内13区や20区などの中華街で春節祭(旧正月)が行われます。2月後半にはパリ南部ポルト・ド・ヴェルサイユにある展示会会場で国際農業見本市が開かれます。フランス各地から農家が集まる農業の祭典で、会場内では牛や羊、山羊などの生体展示や、各地の特産品や、料理を楽しみながらフランスの食文化にふれることができます。パリに居ながらにして、各地のグルメを堪能できます。
1〜2月に比べると観光客はずいぶん増えますが、7月や8月のバカンスシーズンが始まる谷間の6月も比較的お得な旅行ができる時期です。この時期のおすすめは、なんといっても町歩き。1日の日照時間が長く22時頃まで明るいので、のんびりと観光ができます。
夏のパリっ子の定番といえばセーヌ川でのピクニック。飲み物や食べ物を買い込み、河岸に座っておしゃべりを楽しみます。パリっ子にならってぜひやってみましょう。ただし、おしゃべりに夢中になっているところを狙うスリもいますので、貴重品にはくれぐれも注意を。
6月は夏至の日に音楽イベント「フェット・ド・ラ・ミュージック」が行われます。カフェや公園など、町なかのいたるところでコンサートが開かれ、その晩はパリの町が丸ごとコンサート会場になります。
8月は日本からの航空券は高くなりますが、パリに限っていえば、皆バカンスに出かけてしまうので、市内は閑散としています。ホテルも空きに余裕があることが多いです。
ただし、この時期はレストランなども長期休業することが多く、せっかくパリに来たのにお目当てのお店が閉まっているということも多々あります。人が少なく、少し雰囲気が落ち着いたパリの雰囲気を楽しみたいときには、おすすめの時期です。
11月は日本からの航空券価格が落ち着きをみせ、またパリ市内もクリスマスの慌ただしさが始まる前の時期です。この時期になってくると雨の日は多くなりますが、秋の味覚がまだ堪能できる時期でもあります。
11月1日は諸聖人の日。フランス人にとってのお墓参りの日です。ペール・ラシェーズ墓地などの有名人のお墓を訪れると、多くの献花で飾られています。
第3木曜日は日本でも有名なボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です。この日に合わせてボージョレ・ヌーヴォーの試飲スタンドを出す酒店もありますし、カフェではボージョレ・ヌーヴォーのポスターを貼っているところもあります。
11月も後半に差しかかると、ギャラリー・ラファイエットやプランタンなど市内の百貨店でクリスマス向けの装飾がスタートしますし、シャンゼリゼ大通りなどではイルミネーションがスタート。クリスマスの雰囲気を少し先取りできます。
監修:地球の歩き方