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世界から料理の才能が集まる美食の町パリで、レストランを考えない旅行はパリの魅力の半分を失ったようなものです。ただ、いいレストランはどうしても予算が高くなりがち。そこで比較的行きやすい価格帯のフレンチを中心に、ミシュランガイドの星付きレストランから手頃なビストロまでパリ市内の5つのお店を選んでみました。
フランス最年少でミシュランの星を獲得した女性のシェフ、ジュリア・セデフジャン氏のレストランです。同氏の出身地である南仏ニースの地中海料理をベースとしたクリエーションが出されます。
セデフジャン氏は、このバイエタで星を獲得する以前にも、21歳のときに7区のレ・ファーブル・ド・ラ・フォンテーヌ(現在は閉店)でシェフを務めていたときに史上最年少でミシュランの1つ星を獲得しています。
平日のランチは前菜、メインディッシュ(肉もしくは魚)、デザートの3皿で€55のお得なコースメニューの設定があります。そこに各皿に合わせたワインを€35でペアリング可能です。
ディナーは4品か7品のコースから。前菜、魚料理、肉料理、デザートで€85。各皿にはワインを€50で合わせられます。星付きだけあって、料理の質、サービスともに高く、フランスのガストロノミー(美食)文化に触れてみたい人にはちょうどいいお店です。これからのパリの料理界を牽引していくであろう新しい才能をぜひ体験してみてください。
パリ市内7区にあるミシュラン1つ星レストラン「TOMY & CO」でミシュラン1つ星を獲得したカンボジア出身のシェフ、トミー・グセ氏が手がけたセカンド店が「HUGO & CO」。グセ氏はパリにある老舗高級レストラン「タイユヴァン」などで修業をして自らのお店をオープン。話題のシェフのひとりとなりました。
昼も夜も、前菜、メイン、デザートの3皿で€42です。料理、サービスともにそつなくこなし満足度も高いお店です。
「HUGO & CO」で料理との相性がよさそうだなと感じたら、7区にある星付きの「TOMY & CO」もあらためて訪れてみてもいいですね。
パリ市内6区サン・ジェルマン・デ・プレ地区にあるレストラン。このあたりは美術品を扱うギャラリーも多く、また高級住宅街でもありライフスタイルにこだわる人たちが集まる地区です。地区の雰囲気も、高級感と落ち着きのなかににぎわいが重なっています。
ルレ・クリスティーヌは「味」「雰囲気」「立地」のバランスが整ったレストラン。値段は手頃だけれど場所がパリの外れにあったり、雰囲気はよくても値段が高かったりといったレストランがよくあるなか、ル・クリスティーヌはそれらをすべて高いレベルで備えています。
値段は、昼が前菜、メイン、デザートの3皿セットで€39、夜はシェフのおまかせコースが€69で、そこに€39を加えれば、シェフソムリエが料理とペアリングするワインをそれぞれの食事に合わせてくれます。贅沢ランチから特別な日のディナーまで使い勝手のよいお店です。
ル・ノン・メシャップはパリのビジネスマンが通うレストラン。同店があるパリ市内2区の旧証券取引所の周囲は銀行や高級ファッションブランドのオフィスが立ち並んでおり、週末よりは平日に活気がある地域です。それらに勤める人のビジネスランチを満たしているのが同店です。
ル・ノン・メシャップの魅力は、なんといってもその価格設定。パリのレストランで、ランチに前菜、メイン、デザートの3皿を注文して€35前後の価格帯であれば「手頃」な部類に入りますが、同店の場合は3皿で€25。しかも場所もパリの中心部です。加えて味も満足度が高く、お店の努力に頭が下がるばかりです。夜は3皿をア・ラ・カルトで約€50の予算感となります。
ただ、ビジネス街にあるため営業は平日のみ。土・日曜の週末は閉まっています。百貨店のギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンや、シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶバスが発着するオペラ地区からも比較的近いので、観光コースにも組み込みやすい立地です。
パリ市内3区にあるアンファン・ルージュ市場近くにあるビストロです。白を基調にした店内はカジュアルな雰囲気。同店のよさは「安さ」と「おいしさ」が両立されているところ。ランチは前菜、メイン、デザートをア・ラ・カルトで頼んで合計€30台。ディナーは約€60です。
店内のサービスも気持ちがよく、今風のビストロ料理を体験するには絶好のお店です。立地も北マレにあるため、マレ地区でのショッピングや観光に同店を組み込みやすいです。アンファン・ルージュの市場と合わせて訪れてもいいですね。
※本文中の価格はすべて2022年8月現在の情報です
監修:地球の歩き方