
バルセロナで窃盗被害が急増中!!
2022.8.30
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1992年に開催されたセビリア万博とバルセロナオリンピック以降、ずっと改善傾向にあった、スリ、置き引き、ひったくりなどの窃盗被害が近年再び増加してきています。スリや置き引きはプロフェッショナル化されていて、いつでもどこにでも被害に遭う可能性があるので気が抜けません。スペインは決して怖い場所ではありませんが、いくつか旅行する際に念頭に置いておくとトラブルに巻き込まれにくくなります。他の国を旅行する場合にも共通しますが、スペイン在住者のアドバイスとして参考にしてください。
スリ、置き引き、ひったくりなどの窃盗被害は大都市のほか、コルドバ、セビーリャ、グラナダといった観光地を中心に地方でも発生しているので、十分な注意が必要。
《マドリード》
アトーチャ駅やチャマルティン駅付近、プエルタ・デル・ソルやスペイン広場を中心とする観光スポット周辺、繁華街の路上、日本人の利用が多いホテル周辺など。
《バルセロナ》
ゴシック地区を中心とする旧市街、ランブラス通りやカタルーニャ広場周辺、サグラダ・ファミリア聖堂などの主要観光スポットのほか、到着・出発時に利用する空港や鉄道駅で被害が多い。
スペイン在住20年の筆者が、実際に気を付けている点や対策法を、シチュエーション別にいくつか紹介します。(事例は地球の歩き方「スペイン」より参照)
事例 | |
1 | マドリードのアトーチャ駅からソフィア王妃芸術センターとの間を往復して歩いていた際に、ズボンにチェーンで結び、ポケットに入れていた財布から紙幣だけ抜かれていた。 |
2 | サグラダ・ファミリアを出てすぐの横断歩道を渡っていたところ、後ろから女性にぶつかられ、気づくとバッグのファスナーを半分開けられていた。 |
3 | ランブラス通りのファッション店で、レジで支払いをして商品を受け取ろうとバッグから手を離した隙に、小銭入れがなくなってた。 |
4 | 日本からのツアーに参加中、添乗員が「バッグは背中ではなく自分の前にかかえてください。こちらのスリはプロです!」と何度も注意喚起してくれたにもかかわらず、バスを降りて10 分もしないうちにバッグに入れていた長財布を盗まれた。 |
5 | 観光客と思われる人たちに写真を撮影してくださいと言われ、撮っている際に何者かが寄ってきて、あとでかばんの中を見たら財布が盗まれていた。 |
事例 | |
1 | ビュッフェで料理を取りに行った際に、「この椅子は空いているか」のような素振りで来てすぐ去ったのですが、椅子にかけてあったバッグを犯人の上着で隠して盗まれた。 |
すぐに警察署(コミサリア・デ・ポリシアComisaría dePolicía)へ行き、盗難届出証明書(デヌンシア・ポリシアルDenuncia Policial)を発行してもらいましょう。パスポートの発給申請や、海外旅行保険の保険金の請求を行う場合に必要な書類です。
《緊急時の連絡先》警察・救急・消防 112
マドリード中心部にある警察署にオフィスを構え、犯罪の被害やけがなどを負った旅行者に対してさまざまなサポートを行っている。日本語を話すスタッフもいるので安心。
このようなさまざまケースを聞いてしまうとスペインは怖いという印象をもってしまうかもしれませんが、事前に可能性を頭に入れておくと被害を防ぐことができます。これらの対策を参考に、安全対策をしっかり整えスペイン旅行を楽しんでください!
監修:地球の歩き方
スペインの治安については、外務省が提供する以下の最新安全情報も合わせてご覧ください。