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【イベント終了/当日の様子は記事末尾に追記】
バー業界最大級のイベント、「東京インターナショナル バーショー」が4年ぶりに帰ってきます。
バーショー(Bar Show)は、開催地域の名前を冠して世界各国で行われている、酒類業界の大規模イベント。東京では、2012年にアジア初として開催され、その後毎回のように入場者を増やしてきましたが、コロナ禍により3年間の中断を余儀なくされました。しかし今年2023年、ようやく開催の運びとなりました。
会場には酒造会社、輸入会社のブースが並び、ここ最近のホットな酒情報を提供する予定。その間、メインステージでは、多彩なゲストによる講演やトークセッションも繰り広げらます。ジャパニーズ・ウイスキーの定義についてのディスカッションやフレア・バーテンディング・パフォーマンスもお見逃しなく!
その道のエキスパート直伝のレクチャーを間近で見られる「マスタークラス」(有料、要予約)もあり、カクテル作成技術「スローイング」で世界的に有名なバー、スペインのバルセロナ「BOADAS」のヘッドバーテンダーを長年務めたアダル・マルケスのカクテル・クラス、そしてスコッチウイスキーの魅力を長年に渡って伝えてきたデイブ・ブルームによるレクチャーでは、スコットランド西海岸と島の蒸溜所にできた新しいコミュニティについて、そのウイスキーを試飲しながら聞くことができます。
このイベントで世界のお酒を体感しながら、次の旅行へのイメージを膨らませてはいかがでしょうか?
TEXT:秋山岳志(合同会社トレイルファインダーズ)
PHOTO:一般財団法人 カクテル文化振興会(すべて2019年の写真)
4年ぶりに開催された東京 インターナショナル バーショーは、東京ドームシティのプリズムホールに、2日間で14,700人の入場者を迎え、大盛況のうちに幕を閉じました。
ホールに入ったとたん、そこはもう熱気がムンムン! 会場一帯が黒山の人だかりで、歩くのも大変なくらいです。
出店しているのは、国内の主要な酒類メーカーやインポーター。チケット制で試飲ができるブースもあれば、無料でカクテルなどをふるまっているブースもありました。
現役バーテンダーがカクテルを作ってくれるコーナーでは、見事なシェーカーさばきに目が奪われます。その中で私がいただいたひとつは「モヒート」。ラムにライム、砂糖など入れて炭酸水で割ったもので、今ではカクテルの代表格ともいえますが、それだけ、素材によって味が変わるというのも事実。いただいたモヒートは、ミントの香りが強く爽やかな風味で、南の島の風景が目に浮かぶようでした。
そして気になったのがウイスキー。もちろん、スコッチ、ジャパニーズ、バーボンは主要メーカーからレアな蒸留所のものまでいろいろなブースがありましたが、それ以外の国、たとえばフィンランド、台湾などでも近年は質の高いウイスキーが生産されており、これからは日本でも注目度が上がると思います。
会場は、コロナ禍による3年間中止のフラストレーションを振り払うかのごとく、大盛況。世界各国の酒にほろ酔いしつつ、頭の中は酒と旅にあふれるのでした。
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TEXT/PHOTO:秋山岳志(合同会社トレイルファインダーズ)