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青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島の6県で構成される東北地方には約5千7百もの寺院があります。その中から、御朱印が素敵なお寺をご紹介します。かわいいイラスト、この数年でメジャーになった病魔退散の妖怪、アジサイのなど、どれも個性がある御朱印です。
福島県福島市の西に位置する陽林寺は伊達政宗の曾祖父が開いたお寺です。しかし、陽林寺は参拝客に威圧感がある空間ではありません。6月半ばから7月初旬には白いアジサイの一種であるアナベルが開花し境内が最も華やぎます。
御朱印はご本尊の釈迦牟尼仏の名前を配したオーソドックスとも言えるもの以外に実に様々な御朱印があります。
ボランティアや檀家の方とコラボレーションしたイラスト入りの御朱印や、かわいらしいお地蔵様のイラスト入りの御朱印、また近年様々な寺社で見られるようになってきた切り絵の御朱印を頂くこともできます。
季節ごとに新しい御朱印に出会えるので何度でも訪れたいお寺です。
■陽林寺
開創:1513年(永正10年)
山号:位作山
宗旨:曹洞宗
住所:福島県福島市小田字位作山13
交通:JR「福島駅」から車15分
拝観時間:10:00~15:00
御朱印は休みの日もあり、陽林寺HPに記載
アマビエ様は江戸時代の弘化3(1846)年、肥後国の海から現れたとされる妖怪。当時の瓦版で 「疫病が流行したら自分の姿を写して人々に見せるように」と伝えて海中に消えたと伝わります。コロナ禍で妖怪に造詣のある人以外にもメジャーな存在となりました。
宮城県登米市の柳津虚空蔵尊では新型コロナウィルスの終息を祈願してアマビエ様の像を安置しています。
新型コロナウィルスが終息するまでご本尊の虚空蔵菩薩、アマビエ様に疫病退散の御祈願をするとともに、アマビエ様の御朱印も授与されています。
■柳津虚空蔵尊
開創:726年(神亀3年)
山号:柳津山
宗旨:真言宗智山派
住所:宮城県登米市津山町柳津大柳津63
交通宇:JR「柳津駅」から車5分
拝観・御朱印授与時間9:00~16:00
秋田県男鹿市の雲昌寺は紫陽花の絶景スポットとして近年注目を集める寺院。初夏になると山門から参道、本堂周辺までを青いアジサイが埋め尽くし、その美しさは極楽浄土とも呼ばれるほどです。
御朱印もアジサイに因んでおり綺麗なアジサイの印が押印されます。しかもこのアジサイ印は参拝して御朱印を頂く回数が増える度に印が変わっていくとのこと。1度目は「アジサイ」、2度目は「寺紋の周りにアジサイ」、3度目は「手水鉢にアジサイ」の印をそれぞれ押していただけるそうです。
SNSなどでもで「一生に1度は行ってみたい絶景スポット」として話題となったお寺。ぜひ1度といわず3度、いやそれ以上に訪れてみたいものです。
■雲昌寺
開創:1624年(寛永元年)
山号:北浦山
宗旨:曹洞宗
住所:秋田県男鹿市北浦北浦字北浦57
交通:JR「羽立駅」から男鹿北線30分、「北浦」バス停から徒歩5分
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:300円、アジサイ磁器600円
伽藍や仏像を鑑賞し、季節の花々などを楽しむお寺めぐり。ご住職に御朱印を頂きながら、お寺の由来や歴史にまつわるありがたいお話をうかがうこともできます。本書では、東北6県の約5,700寺のなかから厳選した101のお寺とその御朱印をご紹介。
53 御朱印でめぐる東北のお寺 週末開運さんぽ
御朱印
2023/10/26発売「御利益と御朱印が凄い」を主題に、東北6県の数多くのお寺から厳選した100超のお寺とその御朱印を紹介しています。
「御利益と御朱印が凄い」を主題に、東北6県の数多くのお寺から厳選した100超のお寺とその御朱印を紹介しています。
※当記事は、2023年10月23日現在のものです
PHOTO &TEXT:『御朱印でめぐる東北のお寺 週末開運さんぽ』編集担当 ワンダーランド 山下将司
PHOTO: iStock