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世界有数の観光地、ハワイ。特別な思い入れがある方も多い場所ですよね。バカンスだけでなく、記念日やお祝いなどのイベントを楽しむ旅先として選ばれる方も多いと思います。こうしたときに、よくいただく質問があります。先日も、ハワイに行かれる方から……「祖父母のお祝いで家族3世代で行きます。記念日にふさわしい(そしてできれば日本にない)店を探しています。小さな子供もOKな店ってありますか?」とご質問が。答えは「もちろん!」。おすすめのレストランとその魅力についてお伝えしたいと思います。
ファミリーでも楽しく過ごせる店はいくつかありますが、今回はワイキキのレストラン「STRIP STEAK」をご紹介。
前回の記事ではハッピーアワーでカジュアル使いができる意外な一面をお伝えしましたが、本来はミシュランスターシェフが手がける本格ステーキハウス! うま味たっぷりな熟成肉のステーキと、こだわりのワインペアリングを心ゆくまで堪能できます。
しかも、ディナーの時間帯もやっぱりキッズフレンドリー! 子供たちが元気いっぱいはしゃいでも笑顔で対応してくれる。これが嬉しいポイントです。
席も、テラス席・店内・個室とバリエーションがあるので、用途に合わせて選べます。なので個人的にもハワイに訪れた際にはよく使う店なんです。
最近も、友人ファミリーと一緒に記念日ディナーを楽しみましたので、そのときの様子を踏まえて、リアルなレポをお届けしたいと思います。ご参考になれば幸いです。
ディナーはコースメニューもありますが、この日はアラカルトでオーダーすることに。 ステーキだけでなくシーフードやサイドメニューも豊富なんですよ。(幅広い年齢層で食事をする際はこの点も要チェック!)
ふと見ると、キッズはケイキ(子供)メニューに描かれた塗り絵に夢中! 大人たちはその間にゆっくりメニューを選びましょう。
そうそう、最初にサーブされるサービスのフレンチフライ。 実はこのメニューには多くのファンがいるんです。その理由のひとつがソース。アイオリ、ケチャップ、トンカツソースの3種がついてきます。「フレンチフライにトンカツソース?」と最初は驚きましたが、ありです。私がいちばん好きなのは、アイオリ!
子供にもフレンチフライは大人気ですよね! オーダーせずとも席につくとすぐに登場しますので、お絵描きとフレンチフライで子供たちのつかみはOKです(笑)。
こちらのフレンチフライ、おいしいからとつい食べ過ぎてしまうので要注意。主役のステーキが待っていることをお忘れなく。
さて、まず選ぶのはサラダから。 今回はアンチョビのフライがのった、ひと工夫ありのシーザーサラダ「Truffle Ceaser Salad」(20ドル)に、香り豊かな柚ビネグレットのドレッシングがお気に入りの「Waipoli Greens Salad」(16ドル)をチョイス。
シーフードは、クリスピーオニオンとハバネロがアクセントの「Ahi Crudo」(29ドル)と、「Truffle Hamachi Sashimi」(31ドル)をオーダー。魚料理も豊富なので、メニュー選びにも困らず助かります。
そしてお待ちかね、主役のステーキ! 今回は3種類オーダーしました。
「Dry Aged New York」(115ドル)、「Born in Rib Eye」(98ドル)、そしてSTRIP STEAKといえば、なんといっても迫力満点の「Tomahawk Steak」(195ドル)。
ステーキがテーブルに到着した途端、全員の視線がステーキに集中です。35日間じっくりと熟成し、うま味がぎゅっとつまった肉を、STRIP STEAKならではの独自の技術で調理。溶かしバターとスパイスの特別なポーチング技術(食材を沸騰させない湯やブイヨンでゆっくりと煮る調理法)で下処理し、その後シンプルに塩コショウで焼き上げているんです。
漂ってくる香ばしい香りを嗅いだ瞬間、以前食べたときの味の記憶が一気によみがえってきました。そうそう、これこれ! 早速ほお張ると、ジューシーなうま味が一気に広がる! たまりません。
サイドは、「Truffle Mac & Cheese」(23ドル)、「Mushrooms」(20ドル)、「Brussels Sprouts」(17ドル)を選びました。毎回オーダーするお気に入りの3点セットです。
さらに、もうひとつこの店を選ぶ理由があります。それが、ソムリエによるディナーが華やぐペアリング。
「料理とワイン、それぞれにカラーがあるので、僕はその色を合わせていくんです」とほほ笑むソムリエの方。 ワインだけでもマリアージュでも、おいしく楽しめるバランスの取れたワインの数々。産地や品種がバラエティに富んでいて好奇心を満たしてくれるので、会話も盛り上がります。
そして最後は、 テーブルサイドで作ってもらえる「Pinapple Foster」。こちら、パイナップルをくり抜いた容器にフランベしたパイナップルやアイスクリームを盛りつける、ハワイらしいスペシャルデザートなんですよ。炎があがるパフォーマンスに、子供も大人も大盛り上がり!
ちょうどこの日は、長年このデザートを作ってきたサーバーの方のラストデー。記念すべき最後のひと皿だったようで、特別な思いを共有させていただきました。
さらには記念日だったこともあり、お祝いのかわいいデザートプレートが! ハワイ旅行の思い出に、色濃く残る一日となりました。
訪れた人全員に楽しんでもらいたい、特別な日に選びたいレストランは「アロハな心遣いにあふれた場所」。テーブル全体を温かな目で見渡しながら、必要なサービスをさりげなく行ってくれる。こうした細やかなホスピタリティを感じる店が私は大好きです。
皆さまの記念日が、記憶に残るすばらしい時間となりますように。
監修:地球の歩き方
2024年1月時点で、1ドルは約145円です。