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北海道有数の温泉地として知られる定山渓。札幌市内(南区)とは思えないダイナミックな自然に囲まれています。紅葉の美しさで知られていますが、秋以外のシーズンも楽しいことが盛りだくさん! 冬でも雪でも、さらに未経験でもできる大充実のアクティビティとグルメを体験しに、定山渓の複合施設「心の里 埜のてらす」を訪れました。
まずは「雪見ラフティング」をご紹介。北海道のラフティングといえばニセコが有名ですが、定山渓もラフティングのスポットとして知られます。複合施設「心の里 埜のてらす」にあり、定山渓をベースに数々の体験を提供している「フリルフスリフ」では、冬季は雪見ラフティングを開催。
暖かい服装(手袋も忘れずに)さえ着ていれば、手ぶらで OK という手軽さがうれしい。貸与されたライフジャケットと長靴を着用し、いざ入水! 滑るように川に入る瞬間に歓声が上がります。
ハードなイメージのあるラフティングですが、ここ定山渓での雪見ラフティングは 3 歳の子供から参加できるほどゆったりのんびり。シーンと静まり返った環境で、氷瀑などの雪景色を楽しんだり、野生動物を眺めたり、冬ならではの魅力でいっぱいです。
代表の木村さんによると「前に進むコツはパドルを手だけで動かさず、全身で背中から動かすようにする」とのこと。それがいい全身運動にもなり、美しい景色と相まって、ラフティング後は爽快感でいっぱいに。
また途中の休憩の時間においしいごほうびも。増水する日以外はどんな天候でも楽しめて初心者も OK なので、ウィンタースポーツが苦手だけど何かしたいという方にもおすすめです。
施設の敷地内にあるかわいいテントではおやつ作り体験もできます。今回は「くるくるバウムクーヘン作り」にチャレンジ。機械で作るイメージが強いバウムクーヘンを、はたして自分で作れるのか……半信半疑のままチャレンジ!
バットに入った特製のバームクーヘン生地を木の棒の先にかけて、焚火の上でくるくるまわします。くるくるまわさないと液ダレするので早くまわし、軽くこがすくらいしっかり焼くのがポイント!
生地をかけて、まわして……を繰り返し、少しずつ生地の層が重なり、年輪を重ね、ほかほかのバウムクーヘンを作り上げます。テントは全天候型、焚火のあたたかさで真冬でも快適でした。回し続けること約 30 分、生地をすべて焼いたところでフィニッシュ。「マンガ肉」のような形になりました。
棒を抜いて切ってみるとまさに売り物のようなバウムクーヘン! 表面はカリっと、中はしっとりとしていて、甘さ控えめで美味。焼きたてのやわらかい状態はもちろん、冷めるとよりいっそう甘さを感じて格別のおいしさです。
「心の里 埜のてらす」はレストランも完備。訪問したのは大きな窓から定山渓の大自然を望み、店主の好みというビートルズの曲がやさしく流れる「埜ノ山キッチン はるらんな」。無農薬にこだわった野菜や市内の養豚場から仕入れた肉など、新鮮な食材をふんだんに使ったメニューが楽しめます。
まずは看板メニューという「北海道 埜のシチュー」をオーダー。市内唯一の養豚場の「古川ポーク」を白ワインとトマトベースで煮込み、地元の野菜がたっぷり入った、北の大地の恵みを詰め込んだようなひと皿。シチューはさらさらの口当たりで、スプーンで切れてしまうくらい柔らかいお肉にぴったり。よもぎとくるみを練りこんだ自家製パンといっしょにいただきます。
「古川ポーク」は品評会で全道最優秀賞を受賞している札幌市南区の養豚場の豚肉。出回る数が限られているため、とても貴重なのだとか。そんな古川ポークを燻製にしたソーセージを使ったナポリタンやサンドイッチなど、厳選された食材を使ったメニューがいろいろと楽しめます。
デザートは定山渓たまごプリンを。卵黄に見えるのは実はマンゴーとパッションフルーツのジュレ。ほどよい酸味とやわらかめの生地の甘さが調和した、ここでしか味わえないデザートです。
56ヵ所の源泉から60~80℃の高温の湯が毎分8600リットルも湧出し、昔から札幌の奥座敷としてにぎわってきた「定山渓温泉」。紅葉スポットの二見吊橋や足湯、自然あふれる公園はもちろん、新しい施設も続々とオープン。観光スポットやカフェなどは 2024 年 4 月 18日発売の「aruco北海道」でもご紹介。ぜひ春夏秋冬美しい定山渓を満喫してくださいね。