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いまこそ「世界遺産・屋久島」へ! 悠久の大自然を満喫する7つのアイデア

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2024年3月15日
公開日
2024年3月15日
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日本の島だけに特化したガイドブックシリーズ「地球の歩き方島旅」シリーズの最新刊『島旅 屋久島』が3月14日に発売! 日本初の世界遺産に登録された屋久島は、春夏秋冬いつ訪れても魅力いっぱい。なかでも春は1年で最も多彩な植物が咲き誇る季節。縄文杉をはじめ、生命力あふれる大自然は一生に残る思い出になるはずです。そんな屋久島の魅力を本誌からピックアップしてご紹介します!

1.島最大の老大木、縄文杉を目指す

縄文杉の周囲には根を守るためデッキが設置されています

屋久島のシンボルといえば、「屋久杉」。千年以上生きた杉だけが「屋久杉」と呼ばれ、世界遺産登録の際に評価されたポイントでもあります。なかでも島最大の屋久杉が、島の中央部・世界遺産エリアに鎮座する「縄文杉」。樹齢はおよそ2000~7200年ともいわれ、その姿をひと目見ようと今なお世界中の人々が訪れます。

ゴールまでのルートは決して容易ではなく、歩行距離約22km、往復10時間以上の険しい道のり。前半約11kmは舗装されたトロッコ道を歩き、後半はアップダウンが激しい登山道に入っていきます。道中は、縄文杉に次ぐ大きさの「大王杉」や、仲よく手をつないだように見える「夫婦杉」など個性豊かな木々にもご注目。縄文杉登山は、荒川登山バスが運行する3月からシーズンを迎えます。なるべく登山経験があると望ましいですが、初心者ならばガイドをつけてゴールに待つ縄文杉まで目指してみてくださいね。

2.幾千年の時が作り上げた屋久島の森を歩く

霧で見えない場合もありますが、晴れれば大パノラマが!

縄文杉まで行く体力に自信がない……という初心者の方にもおすすめなのが、「白谷雲水峡」と「ヤクスギランド」。白谷雲水峡は、最大4時間(歩行距離約5.6km)と縄文杉の半分以下の時間で回れる森。目に入るすべてが深緑の苔に包まれ、マイナスイオンを全身で浴びる森林浴が楽しめます。ハイライトは、一面苔が広がる「苔むす森」と絶景パノラマを望める「太鼓岩」。特に太鼓岩では3月下旬から4月にかけてピンク色の山桜が一斉に咲き誇り、まるで桃源郷のような世界に! この時期しか見られない絶景で、ぜひ写真に収めたい光景です。

いくつか吊り橋を通過し、美しい渓谷を眺めながら歩きます

ヤクスギランドは、そのカジュアルなネーミングとは裏腹に荘厳な屋久杉が立ち並ぶ巨木の森。最短30分~最大3時間30分の全5コースから選択でき、時間や体力、当日の天気などに合わせて選べるのも魅力です。軽装備で挑戦できるコースもありながら、屋久島の森を気軽に体感できるため小さな子供にもおすすめですよ。

本誌では、これら登山道のMAPにくわえ準備のノウハウやガイド会社まで、初心者でもイチから分かる基本知識をご紹介。上級者向けのルートなども掲載しているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

コースごとの特徴や見どころ、トレッキングのポイントも伝授

3.貴重な産卵シーンも!ウミガメに会いに行こう

体験は3時間ほどのため、トレッキングの前後でも参加OK

数々の美しいビーチがある屋久島ですが、国内最大のウミガメの産卵地が、ここ屋久島にあることはご存じですか?北西部に位置する「永田浜」は、北太平洋最大のアカウミガメの産卵地。4月下旬頃から産卵のため上陸し、毎年5~7月に開催される「ウミガメ観察会」で、貴重な産卵シーンを見学することができるんです。参加には事前予約が必要で、インターネットでは3月1日~電話は4月1日からスタート。せっかくならば、この時期を狙って足を運んでみるのもいいですね。

ほかにも、ウミガメに会える体験ダイビングツアーもおすすめ。ガイドが遭遇率の高いポイントに案内し、運がよければ間近で一緒に泳げることも! 水辺の自然遊びも豊富な屋久島では、リバーカヤックや沢登りなど、これからの季節にぴったりの爽快アクティビティが満載です。

永田ウミガメ連絡協議会(ウミガメ観察会)

電話
0997-45-2280
料金
2000円、中学生以下500円
URL
http://nagata-umigame.com/

4.登山後にもおすすめ癒やしの天然温泉へ

平内海中温泉は、水着の着用ができないため要注意

登山などのアクティビティを楽しんだあとは、温泉につかって汗を流しましょう。
島には天然温泉が湧き出ており、7つの施設で日帰り入浴を楽しむことができます。約49℃の熱めの源泉が湧き出る「尾之間温泉」は、地元民に愛される昔ながらの温浴施設。館内には風情漂う壁画が描かれ、地元気分でくつろぐことができます。そのほか、「平内海中温泉」と「湯泊温泉」は海と空の絶景を望める海中温泉。干潮時の前後2時間のみ現れるという、全国的にも珍しい温泉なんですよ。雰囲気や泉質もさまざまなので、ぜひ本誌片手に7つの温泉を制覇してみてくださいね。

もっとディープな旅を楽しみたい方は秘湯が待つ「口永良部島」まで足を延ばすのもおすすめです。口永良部島までは屋久島からのみフェリーが発着しており、約1時間40分ほどで到着。活火山・新岳を抱く火山島のため、「湯向温泉」や「本村温泉」など効能豊かな温泉が湧き出ています。屋久島とはひと味違った、口永良部島のワイルドな大自然は訪れる価値ありです!

5.圧倒的水量を体感する滝巡り

巨大な岩場にごうごうと音が鳴り響く「千尋の滝」

その大きさに圧倒されるのは、縄文杉だけではありません。屋久島には大小合わせると140以上の滝があり、本誌では大迫力の4滝を回る滝巡りも紹介しています。
2023年に遊歩道が整備され、いっそう間近で眺められるようになった「千尋(せんぴろ)の滝」は必訪のスポット。両手を広げた大きさが“一尋”と呼ばれ、壮大な岩場が千人手を結んだように見えることから、この名前がつけられました。さらに千尋の滝から下れば、「竜神の滝」「トローキの滝」に到着します。

雨が降った次の日はさらに水量が増し、迫力倍増!

「西部林道」と呼ばれる世界遺産登録エリアへと続く道にあるのが、「大川の滝」。“日本の滝100選”にも選ばれた島内最大規模の大滝で、約88mの断崖をダイナミックに流れ落ちる光景が見られます。滝つぼまで接近することができるため、暑い日には爽快な水しぶきで涼をとるのも気持ちいいですよ。

6.雨の日でも楽しめるクラフト体験へGO

職人のアシストを受けながら、楽しく製作体験ができます

屋久島は平地でも年間降水量が東京の約3倍も降る、まさに雨の島。トレッキングが中止になるほどの大雨なら、室内でできるクラフト体験はいかがですか?屋久杉を削って作る箸づくり、和精油をブレンドして作るアロマスプレーづくりなど、島の恵みが存分に生かされた体験ばかり。おみやげにして持って帰れば、忘れられない旅の思い出になるはずです。

さらに、屋久島の焼酎を造る二大蔵元「三岳酒造」と「本坊酒造」での酒造見学もいち押し。シーズンは9~12月ですが見学は1年中実施しており、普段は見られない貴重な製造工程を見学することができます。年間をとおして雨量が多いため、島を旅するなら雨の日のプランも考慮に入れる必要があります。誌面中のモデルプランには、アイデアを詰め込んだ雨の日プランも掲載しているので、こちらも参考にしてみてくださいね。

伝統の甕壺で仕込む本坊酒造の酒造見学へ

7.海&山の幸を味わう、絶品づくしのグルメ

羽までカラッと揚げたトビウオのから揚げは必食

豊かな自然に囲まれた屋久島で、豊富な海と山の幸を存分に満喫しましょう!
漁獲量日本一を誇るトビウオは多くの店で提供されており、さまざまな調理法でいただけます。定番の丸ごと揚げたから揚げをはじめ、漬け丼やひつまぶし、さらにはホットサンドまで……どれも味わってみたいものばかり。肉料理では、島の固有種・ヤクシカを使ったステーキや焼肉もおすすめです。一般的なシカと比べて、臭みが少なく食べやすいのが特徴で、貴重部位・ハツやタンを取り扱う店も。鮮度抜群の味わいは、どちらもここでしか食べられません。

「八万寿茶園」でいただける屋久島茶ソフトクリーム

またスイーツは、屋久島産茶葉を使ったメニューが豊富。実は屋久島は、日本一早く新茶の摘み取りが始まる茶葉の一大産地。まさにこれからの時期、3月末からスタートし貴重な“大走り新茶”が出回ります。ソフトクリームやバターサンド、葛餅など、多彩なお茶メニューを堪能しましょう。無農薬に取り組む農園も多く、茶葉はおみやげに購入するのもお忘れなく!

1冊丸ごと、屋久島だけをとことんガイド『島旅屋久島』

縄文杉や白谷雲水峡などのアウトドア情報、室内アクティビティ、さらにはグルメまで、屋久島の魅力をぎゅぎゅっと詰め込んだ最新刊『島旅 屋久島』。実際にスタッフもトレッキングに挑戦し、ハイライトや注意点のほか、草花の情報などまでていねいにガイドしました。雨の日のアイデアなど、屋久島を旅するうえで知っておきたい情報も必見です。さらに、屋久杉などの自然、世界遺産登録までの歴史など、学びの要素も盛りだくさん!
春を迎え、これからはトレッキングが気持ちのいい季節に。今年の春は『島旅 屋久島』を持って、屋久島へ遊びに出かけてみてくださいね。

ガイドブックの画像

23 地球の歩き方 島旅 屋久島

島旅

2024/03/14発売

幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!

幾千年の時を重ねてきた縄文杉の森に、固有の植物、島グルメ、温泉まで。まるごと一冊、世界遺産【屋久島】だけの完全ガイド!

TEXT: 『島旅23 屋久島』編集担当 渡辺菜々子(ART LOVE MUSIC)
PHOTO: 和氣淳

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