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2024年4月11日、東京・五反田に「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」がオープン。「ディープな街」「オフィス街」などのイメージがある五反田に、星野リゾートが手がけるこだわりの癒し空間が広がる。さらに、ホテル周辺のご近所を知り尽くしたスタッフ(通称「OMOレンジャー」)たちが、五反田グルメの楽しみ方を教えてくれるという最高のおもてなしが待っている。今回は、OMO5東京五反田に宿泊し、OMO(おも)で展開されているご近所アクティビティというサービスを体験してきた。
目次
「OMO(おも) by 星野リゾート」のコンセプトは、テンションあがる「街ナカ」ホテル。街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテルだ。思いもよらない魅力に出会い、知らず知らずのうちにその町までお気に入りになっていくはず。2024年4月現在、全国に16施設を展開中。
そんな「OMO」が新たな地として選んだのが、五反田。2024年4月11日にオープンしたOMO5東京五反田 by 星野リゾートは、五反田駅から徒歩約6分という好立地で、「OMO5」のオブジェが目印の五反田JPビルディングの14~20階にある。
14階に上がるとまず目に入るのが、天井高6メートル、1200平方メートルの開放的な空間。ここはOMOベースと呼ばれ、行動の拠点となるところ。フロント、OMOカフェ&バルや空中庭園、電源付きのテーブル席も併設されているので、ゆったりと過ごしたり、パソコンで作業したりと、各々の時間を過ごすことができる。
OMOベースの壁に掲げられているのは、ご近所マップ。ご近所マップとは、OMO5東京五反田がオープンするまでの期間、スタッフが五反田をくまなく調査し、食べ歩いて作り上げたマップのこと。掲載されているお店の数、なんと60店舗。これを見れば五反田でグルメ探しに困ることはなさそう。
OMOベースの象徴ともいうべき格子状のオブジェ。これは、五反田の「トレッスル橋」をイメージしたものだそう。「トレッスル橋…?」と頭に浮かんだあなた、私と同じですね。答えは、ご近所マップに記されているので、気になった方は探してみて。
客室は10タイプ、全188室。全室、靴を脱いで過ごすことができる造りで、窓越しに見えるオフィス街とは一線を画すくつろぎの空間が演出されている。14階と15階には愛犬と宿泊できる専用の客室(ドッグフレンドリールーム)もある。
デラックスルームは、32.1~40.5平方メートルの広さで、最大4名まで宿泊可能。この部屋に限らず、窓際のソファベッドと窓の間には空間が設けられており、ソファベッドに座って窓との隙間に足をぶらりと下ろすことができるので、ここで景色を眺めつつお茶で一息つくのもいい。
OMOハウススイートは、角部屋のスイートルームで、57.3平方メートルの広さ。こちらは最大6名まで宿泊可能で、広々としたソファベッドなど遊び心のある造り。窓の面積が大きく設けられている分、夜景が美しい。どんな夜景が見られるかは、泊まってからのお楽しみ。
ちなみに、シャンプー・コンディショナー・ボディソープは部屋に備え付け。化粧水や洗顔は備え付けではないので、愛用品を持ち込むか、14階のSHOPコーナーで星野リゾートとOSAJIがコラボしたアメニティセット(360円、化粧水・保湿ゲル・洗顔料・クレンジングのセット)を購入のこと。
14階と15階には愛犬と宿泊できる客室ドッグフレンドリールームが用意されており、OMOベースからドッグフレンドリールームに向かう導線上にOMOドッグガーデンが設けられている。ここには、リードフックと電源がついたテーブル席、愛犬と一緒に景色を眺めながら過ごせるテラス席、テラス席の階段を下ったところにはドッグランがあり、愛犬同伴でも気兼ねなく過ごせるスペースが用意されている。足洗い場やシャワーハウスも併設されているので、わんちゃんが思う存分遊んでも心配なさそう。
なお、これらの施設は宿泊者のみ利用可能なので、ご注意を。
14階にあるOMOカフェ&バルでは、ソフトドリンクやアルコールのほかに、クロワッサンやパフェ、カレーなどの軽食が用意されている。天気がよければ空中庭園のテラス席で食べることも可能。
朝はこちらが朝食会場となる。夜には、夜限定メニューおつまみプレートが登場する。
ジムも併設されており、宿泊者のみ利用可能。24時間空いているので、好きな時間に体を動かすことができる。
OMOでは「Go-KINJO」というサービスを展開。これは、ホテルから徒歩圏内の街を知ることで、新たな発見や出会いを通して街に溶け込むことをサポートするサービスなのだそう。Go-KINJOは、先にご紹介したご近所マップと、これからご紹介するご近所アクティビティからなる。
ご近所アクティビティを案内してくれるのは、OMOレンジャー。OMOレンジャーとは、街をこよなく愛し、そして知り尽くしたホテルスタッフのこと。五反田歴がそこそこ長い私をはるかにしのぐ五反田愛と知識量でもてなしてくれる。OMOレンジャーが提供してくれるご近所アクティビティは、五反田ご馳走レセプション、ひとさら de ご馳走パス、満チル夜のひとときである。
16:00~18:00の夕食時に開催されるのが、五反田ご馳走レセプション。
実は、OMO5東京五反田にはレストランがない。その代わり、五反田のグルメを知り尽くしたOMOレンジャーたちが、厳選した3つのテーマをもとにおすすめの五反田のお店をプレゼンしてくれるのだ。しかも、OMOレンジャーは全員実体験に基づいてプレゼンしてくれるので、そのお店のグルメがいかにおいしいかがまじまじと伝わってくる。おすすめの食べ方も紹介してくれるのだが、OMOレンジャーそれぞれの個性が表れていて、聞いているだけでも楽しい。
私はプレゼンを聞いたらおなかがすいたので、さっそくプレゼンしてくれたお店のひとつ「スワチカ」へ。グルメはもちろん絶品。おすすめの食べ方も試してみて大満足で食事を終えた。
どのお店が紹介されるかはお楽しみだが、宿泊したその日の夕食はもちろん、次の日のランチ選びの参考に聞くのもおすすめ。
ひとさら de ご馳走パスは、予約がなかなか取れない五反田の名店のお席を30分間だけ確保でき、名物料理1品とドリンク1杯をいただけるというアクティビティ。私は五反田ヒルズにある「月。」というお店で体験した。ホテルのフロントでチケットを購入したら、自分自身でお店へ向かい、店員さんにチケットを渡してお席へ。
「月。」の名物料理は、市場に出る前に買い付けしているという極上のマグロを、お醤油と特別な製法で作られたオリーブオイルでいただくというもの。さらに、お醬油とオリーブオイル、それぞれの食べ方に合う日本酒も。マグロをオリーブオイルで食べるという初めての体験だったが…食べてみて納得、予約が取れないわけがよくわかる。
ひとさら de ご馳走パスは、現在は「月。」と「酒肴あおもん」の2店で実施しているとのことだが、当日どのお店で実施しているかなど詳細はフロントで確認を。
夜が更けると、空中庭園がライトアップされ、レコードから流れてくる音楽で、OMOベースは癒し空間に。
そんななか、OMOカフェ&バルでは夜限定メニューのおつまみプレートが登場する。創業70年以上の鶏肉専門店「信濃屋」とコラボしたおつまみプレートは、少しピリ辛の若鶏の唐揚げ、ねぎま串の焼き鳥、ピクルスという内容。OMOカフェ&バルでOMOオリジナルアルコールもいただきつつ、就寝前の夜のひとときを堪能してみては。
朝食には、こだわりのおにぎりが登場。おにぎりには、1905年創業の米穀専門店「隅田屋」が監修したオリジナルブレンド米を使用するこだわり。朝食用に粘り気を抑えつつ、お米1粒1粒のうまみが感じられるようにブレンドされているとのこと。ふわふわに握られているので、見た目ほど量は多く感じない。
おにぎりの具は、おかか、しらす、高菜卵黄、塩こんぶ、海豊漬、焼き鮭、熟成梅干し、ツナマヨ、青唐明太子、牛しぐれ煮の10種類あり、ここから2種類を選ぶ。
お味噌汁とおにぎりが基本のセット、ヨーグルトやサラダはビュッフェスタイルになっている。好きなものを選んで、優雅な朝食を。
OMOベースのSHOPコーナーには、OMO5東京五反田のオリジナルグッズ、エビセン&アラレ、わんちゃん用のグッズなどがある。どれもおしゃれでクオリティが高いので、自分用に買うのもおすすめ。チェックアウト前に、ぜひチェックを。
OMO5東京五反田は、オフィス街にあるとは思えないほど癒し空間が充実しており、五反田を知り尽くしたOMOレンジャーが街の楽しみ方を教えてくれるので何回も行きたいと思わせてくれる場所だった。OMOレンジャーの想いが作り上げた最上の空間をぜひ楽しんでみてはいかがだろうか。