• Facebook でシェア
  • X でシェア
  • LINE でシェア

この秋、泊まりたい関西の最新ホテル vol.2フォーシーズンズホテル大阪

伊澤慶一

伊澤慶一

トラベルエディター

更新日
2024年10月8日
公開日
2024年10月8日
AD

記録的な暑さが続いた2024年夏、京都・大阪では注目のホテルが一気にオープン。こちらではトラベルエディターの筆者が、実際に宿泊した上でおすすめとなるポイントをあげながら、3軒の最新ホテルをご紹介します。続いて紹介するのは、2024年8月1日にオープンした「フォーシーズンズホテル大阪」です。

POINT①駅前公園で話題!「大阪のキタ」に開業

分譲マンションと一体化した日本初の構造(写真中央)で、1〜2階と28〜37階がホテルフロアとなる

「フォーシーズンズホテル大阪」はキタ(北)の繁華街、大阪・堂島に位置し、主要ターミナル梅田駅(大阪駅)から徒歩約10分という好立地。再開発で誕生し最近話題となっているグラングリーン大阪の「うめきた公園」や、アートの街・中之島も徒歩圏内にあり、大阪の新しい魅力を発見するのにぴったりの拠点です。

さらにこのあたりは風光明媚な水路や橋が多く、「水の都・大阪」を身近に感じられるエリア。ホテルの入る49階建ての高層ビル「One Dojima」の外観も、実は“船の帆”がモチーフになっています。

POINT②フォーシーズンズホテル初のモダン旅館

28階でもっとも広いグランド畳スイート(88平方メートル)。ベッドルームとは引き戸で仕切られる

丸の内、京都、大手町に次いで、国内4軒目となるフォーシーズンズホテルブランド。お部屋でまず注目すべきは、和のエッセンスを取り入れ、全室畳敷きの客室をコンセプトにした特別フロア「GENSUI(玄水)」でしょう。フォーシーズンズがモダン旅館を表現するのは、実は世界初の試みです。

同フロアのインテリアデザインを手がけたのは、日本が誇る伝統的な手法や感性を基に、現代の生活に合わせたものづくりを提案するSIMPLICITY社。土間を模したエントランスや掘りごたつ式のダイニングテーブル、昭和西川とオリジナルで開発した布団仕様のマットレスなど、随所に日本の伝統を感じさせながら、フォーシーズンズホテルの真髄であるモダンラグジュアリーと見事な融合を果たすことで、存分に非日常が感じられる空間になっています。

モダンなデザインの日本茶サロン「SABO」。茶釜で湯を沸かして本格的なお茶もいただける
「SABO」での日本茶の利き茶体験(有料)にも挑戦してみては?

「GENSUI(玄水)」フロアに滞在するゲストにとって楽しみとなるのが、専用の日本茶サロン「SABO」です。到着すると、まずこちらでウェルカムドリンクのお茶が用意され、チェックイン・アウトの手続きも済ますことができます。

また滞在中、ゲストはクラブラウンジのように利用できるのがポイント。7時〜10時半までの間は朝食が提供され、さらに日本茶やお茶菓子の振る舞い、そして夕方にはウイスキーや日本酒、ワインなどのアルコールも無料で楽しめます。

上層階に位置したデラックスルーム。天気がよいと六甲山や生駒山も見渡せる

フォーシーズンズホテル大阪全体では、175の客室を用意(うちスイートは27室)。もっとも小さいサイズの客室でも42平方メートル以上あり、窓際のデイベッドや広々したバスタブなど、ビジネス・レジャーどちらでも心地よく過ごせる機能的なデザインになっています。また床から天井まで広がる大きな窓のおかげで、高層階からの眺望が素晴らしく、大阪のスカイラインを一望。特に夜景の美しさは格別です。

ちなみに同ホテルで最も大きい「プレジデンシャルスイートルーム」は、広さがなんと262平方メートル! ホワイエを抜けると10人掛けのダイニングテーブルが配置され、なんと専用のバーカウンターまで設置されています。インテリアは淀川の水にインスピレーションを受けブルーを基調とするほか、大阪城をイメージした石垣が壁面にデザインされるなど、室内にいながら大阪らしさを存分に楽しめる特別なデザインになっています。

POINT③36階で眺望も抜群。天空のウェルネス施設

長さ16mのプール(手前)とハイドロマッサージ機能付きのバイタリティープール(奥)
大浴場には下町情緒を感じさせる木の手桶や風呂椅子なども置かれている

フォーシーズンズホテルといえば、天空のプール(大手町)やラジウム含有のミネラル温泉(丸の内)など、心身の健康状態を整えてくれる充実のウェルネス施設も魅力。ここ大阪では36階がウェルネスゾーンになっており、ゲストの癒しの空間になっています。「ザ・スパ」では4つのシングルトリートメントルーム、1つのカップルトリートメントルーム、そしてリラクゼーションルームを備え、京都の歴史ある神社で祈祷を受けたアロマオイルを使用するトリートメントメニューなどを用意しています。

また大阪市街の眺望が見事な室内プール、24時間利用可能な最新マシンジム、そしてドライサウナや水風呂など大阪の銭湯文化が楽しめる男女別のお風呂などの施設はすべて無料・予約なしで利用可。ここでも水の都・大阪らしく、水とその流れを使ったウェルネス施設で、心身の疲れを心地よく解放してくれます。

POINT④広東料理、ビストロ、鮨までグルメも充実

37階からの街並みが一望できる江南春。反対側ではオープンキッチンでのライブ感も楽しめる
1階のジャルダン。屋外にはテラスエリアも広がり、緑を眺めながら食事は都会とは思えない開放感!

フォーシーズンズホテル大阪のシグネチャーレストランとなるのは、広東料理の「江南春(ジャンナンチュン)」です。料理長を務めるレイモンド・ウォン氏は、広東料理の世界で25年以上のキャリアを持つベテランシェフで、これまで香港やマカオのミシュラン星付きレストランなどの勤務歴があります。蟹の甲羅詰めや伊勢海老の上湯蒸しなど、旬を見極めながら伝統的な広東料理の食材を惜しみなく使用する一方で、調理法や盛り付けでは現代的な創意工夫を随所に見せてくれます。「セザン(丸の内)」や「エスト(大手町)」など、フォーシーズンズホテルのダイニングは、軒並みグルメアワードで高評価を獲得していますが、こちらのお店も近いうちに広東料理の名店として認められるのは間違いないでしょう。

またホテルの1階にある「ジャルダン」はもう少しカジュアルに利用可能なフレンチビストロ。セミビュッフェスタイルの朝食は和洋中華、目移りするほど豊富なメニューが並び、大満足の内容です。アフタヌーンティーもすでに多くの予約が入る人気ぶりで、ディナー時のワインリストも豊富。幅広いシーンで使い勝手のよい、オールデイダイニングになっています。

ほかにも1階のベーカリー「ファリーヌ」、オリジナルカクテルが充実する37階の「バー・ボタ」、そしてミシュランスターシェフ、ヤニック・アレノによるフレンチ×江戸前鮨の新感覚鮨レストラン「L’Abysse(ラビス)」(2024年10月25日オープン予定)など、食の魅力が尽きないフォーシーズンズホテル大阪。来年大阪がEXPO 2025(大阪・関西万博)を控えて注目が集まる中で、アーバンラグジュアリーのアイコンとして大阪を代表するホテルになりそうです。

フォーシーズンズホテル大阪

所在地
大阪府大阪市北区堂島2-4-32
電話番号
(06)6676-8682
公式ホームページ
https://www.fourseasons.com/jp/osaka/

※当記事は、2024年10月7日現在のものです

トップへ戻る

TOP