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ヨーロッパの中心に位置するベルギーには、見どころ満載の首都ブリュッセルをはじめ、美しい中世の町並みが広がるブルージュ、歴史ある大聖堂が魅力のアントワープなど、観光スポットが点在している。この記事では、ベルギーを訪れる際にぜひ足を運んでほしい10のスポットを厳選して紹介する。それぞれの場所がもつ独自の魅力を探りながら、ベルギーの文化と歴史を深く味わってみよう。
ブリュッセルの中心に位置するグラン・プラスは、ギルドハウス囲まれた美しい広場で、世界遺産にも登録されている。夜になるとライトアップされ、広場全体が幻想的な光景に。また、フラワーカーペットやクリスマスマーケットなどのイベントが開催されるのも魅力のひとつ。広場の建物一つひとつに昔の軒名や歴史があり、装飾も個性があるので注目だ。ブリュッセルを訪れる際には、まずこのグラン・プラスを訪れて、その美しさを感じてほしい。
ブリュッセルを訪れる観光客にとって外せないであろうスポットが小便小僧だ。この像は、季節やイベントごとに異なる衣装をまとい、かわいらしい姿を見せる。像が造られた由来は定かではないが、ブリュッセルが敵に包囲されたとき、敵が導火線に火をつけて攻撃しようとしたが、ブラバン公の王子がおしっこをかけてその火を消し、町の危機を救ったという説などが語り継がれている。ブリュッセルの町角にひっそりとたたずむ小便小僧の姿は、旅に笑顔をもたらしてくれるはずだ。
ベルギーの芸術を存分に堪能できるのが王立美術館だ。この美術館は、ルネサンスから現代までの豊富な芸術作品を所蔵しているのが特徴で、特にルーベンスやブリューゲルの大作は見逃せない。美術館は、古典美術館、世紀末美術館、マグリット美術館、現代美術館など6館で構成されるので、鑑賞する際は時間配分に注意しよう。
19世紀に建てられた美しいショッピングアーケード。ヨーロッパで最も古いショッピングアーケードのひとつであり、ガラス張りの天井から降り注ぐ自然光が優雅な雰囲気を醸し出している。ここには、ベルギーを代表するチョコレートショップや高級ブティック、カフェが軒を連ねている。ベルギーチョコレートを味わいながら、ショッピングを楽しむ贅沢なひとときを過ごせるだろう。また、映画館や劇場も併設されており、文化的な催し物も楽しめるのが魅力だ。
ベルギーは、タンタンやスマーフといったキャラクターで知られる漫画大国。ブリュッセルのマンガ博物館では、タンタンなどの作品をはじめ、原画やアニメの創作過程などが展示され、子どもから大人まで楽しめる。また、実際に漫画を描く体験ができるワークショップも開催されているので、クリエイティブな1日を過ごせるだろう。博物館自体もヴィクトール・オルタが設計したもので一見の価値あり。
ベルギー北西部にあるブルージュは、中世の町並みがほぼ完全な形で保存されている町だ。町の中心に位置するマルクト広場には歴史ある建物が並び、鐘楼はひときわ目を引く存在。広場から少し歩いたところにある聖血礼拝堂には「聖血の遺物」が納められており、内部の装飾やステンドグラスも見応え十分。この隣にはフランボワイヤン・ゴシック様式が見事な市庁舎もある。また、運河沿いにはカフェやショップが建ち並び、この辺りを散策しながら地元の美食やショッピングを楽しむのもいいだろう。
ゲントを訪れるなら、聖バーフ大聖堂は必見。この大聖堂には、ヤン・ファン・エイクの『神秘の子羊』、ヨース・ヴァン・ワッセンボブの『キリストの磔刑』など、数々の傑作が収蔵されている。また、大聖堂の地下では、ゲント祭壇画にまつわる歴史を体験できるARツアーも開催。聖堂自体も、荘厳な外観、内部の装飾やステンドグラスが美しく、見応えがある。
アントワープ中央駅は、ベルギーの美しい建築のひとつとして知られ、その壮麗なデザインで「鉄道の大聖堂」とも称されている。駅の内部には、彫刻や装飾が施された天井や、大理石の階段があり、絢爛豪華。特に、ステンドグラスから差し込む光が駅内を照らす光景は美しく、まるで旅人たちをあたたかく迎えてくれているかのよう。アントワープの町を探索する前に、まずこの駅でその美しさを堪能してみよう。
アントワープのノートルダム大聖堂は、国内で最大のゴシック建築の教会だ。大聖堂の塔は町のランドマーク的存在となっている。荘厳な外観と繊細な彫刻が特徴で、大聖堂内ではルーベンスの最高傑作である『キリストの昇架』、『キリストの降架』、『聖母被昇天』などを鑑賞することができる。静かなひとときを過ごしながら、ベルギーの宗教文化を体感しよう。
16世紀に建てられたベルギー・ルネサンス様式のアントワープ市庁舎は、アントワープの行政の中心として機能してきた。市庁舎の外観は、彩り豊かな旗や、石造りの壮大なファサードと繊細な彫刻で飾られており、その美しさは圧巻だ。また、市庁舎前の広場にはブラボーという古代ローマの兵士の像が立っており、この像にはアントワープという名前の由来にまつわる伝説がある。市庁舎の内部は一般公開されていないが、外からその豪華さを眺めるだけでも十分に楽しめるだろう。
ベルギーは、歴史や芸術が豊かな国だ。今回紹介した10のスポットは、ベルギーの多彩な魅力を感じることができる場所ばかり。歴史的な建造物や美術館を巡り、中世の美しい町並みを歩けば、ベルギーの豊かな文化に浸ることができるだろう。ぜひ、ベルギーを訪れて、そのすばらしさを体感してみてほしい。きっと忘れられない旅の思い出になるはず。