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イギリス北西部に位置するマンチェスターは、サッカーの聖地として広く知られているが、産業革命の中心地として栄えた歴史ある町でもある。ここには、科学産業の発展を紹介する博物館や、宇宙科学の最前線に触れることができる施設など、魅力あふれるスポットが点在する。この記事では、マンチェスターで訪れるべき5のスポットを厳選して紹介する。マンチェスターの魅力を存分に味わい、心に残る旅を楽しもう。
【写真】サッカー好きや歴史好きのスポットが満載
科学産業博物館は、産業革命期にマンチェスターが果たした役割を中心に、科学技術の進歩の歩みをたどることができる。鉄道の駅舎を利用した建物には、蒸気機関車や飛行機に加え、電気やエネルギーなど科学の分野別にアトラクションが展示されている。特におすすめなのは科学実験を体験できるエリア。子どもたちが科学に興味をもつきっかけとなるようなプログラムが用意され、家族連れにも人気。
フットボールの歴史と情熱を体感できるのが国立フットボール博物館。館内には、イングランドのフットボールの歴史やアイテムを中心に、現存する最古のFAカップトロフィーや世界初の国際フットボールシャツなどが展示されている。子どもが体験できるアクティビティも充実しており、幅広い年齢層が楽しめる。ギフトショップでは、フットボールをテーマにした記念品を購入したり、カフェでドリンクや軽食を楽しんだりすることもできる。
マンチェスター大学が運営する博物館で、恐竜の化石、古代エジプトの棺や装飾品など、バラエティに富んだ約450万点のコレクションが魅力。特に注目したいのが、古代エジプトのミイラの仮面で、子どもだけでなく大人も知的好奇心が刺激されるだろう。また、展示だけでなく、ワークショップや特別展も定期的に開催されており、楽しみながら学べる機会も豊富。博物館は広く、内容も充実しているので、じっくりと時間をかけて楽しむのがおすすめ。
戦争に関する歴史を知るなら、帝国戦争博物館は必見。ここでは第一次世界大戦から現代まで、戦争に関する資料がテーマ別に展示されている。戦時中の兵器や戦争を生き抜いた人々の証言を通じて、戦争の現実とその影響を深く理解できるだろう。また、博物館の建物自体も印象的で、この大胆なデザインは建築家ダニエル・リベスキンドによるもの。館内では、特別展や映像展示も行われており、過去のできごとを現代によみがえらせる工夫が随所に見られる。戦争の悲惨さと平和の大切さをあらためて考えさせられる場所であり、一度は訪れるべき場所だろう。
マンチェスターから少し離れた場所にあるジョドレル・バンクは、宇宙と天文学に興味がある人々にとって必見のスポットだ。第二次世界大戦後に発展した電波天文学でさまざまな科学的実績を残してきた天文台で、2019年には世界遺産に登録された。 1957年に完成したラヴェル望遠鏡は宇宙開発において活躍し、1957年の世界初の人工衛星スプートニク1号や、1958年の人工衛星エクスプローラー1号の追跡を担った。
マンチェスターは、サッカーや産業革命、科学や歴史など、魅力に満ちた町である。今回紹介したのは、それぞれに魅力があり、訪れる価値があるスポットばかり。マンチェスターを訪ねれば、町の歴史や現在の活気ある雰囲気を感じながら、深い学びと感動を得ることができるだろう。