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ボツワナはアフリカの大自然と野生動物が息づく国。広大なサバンナに広がる動物たちの楽園や、透き通るような水辺に囲まれた湿地帯、古代からの歴史が息づく砂漠地帯など、魅力的なポットが点在する。今回紹介するのは、特に訪れるべき観光スポット5選。自然の力強さと繊細さが融合したこれらのスポットを訪れれば、心に深く刻まれる瞬間を経験できるだろう。
チョベ国立公園は、ボツワナを代表するサファリスポットのひとつ。世界でも最大級のゾウの群れが川岸を歩く姿を見ることができる。ゾウのほかにもライオン、バッファロー、ヒョウ、サイなどが生息し、カラフルな鳥たちが空を彩る。乾季(5~10月)には動物たちが水を求めて川に集まるため、この時期に訪れると壮観だ。また、ボートサファリも人気で、川からの視点で動物を観察することが可能だ。水辺でのんびりと過ごすカバ、優雅に泳ぐワニを間近で見ることができるのは、この公園ならではの体験。夕暮れ時は、川面に映る夕陽が作り出す幻想的な風景が広がる。
アフリカの奇跡ともいわれるオカバンゴ湿地帯は、世界最大の内陸デルタであり、ボツワナを訪れるなら外せないスポットだ。アンゴラの高原から流れ込む川が広大な湿地帯を形成している。この独特な地形は野生動物にとっての楽園となっており、ライオン、ゾウ、カバ、ワニ、さらには希少なアンテロープなど、さまざまな動物たちが生息している。水上サファリが人気で、モコロという伝統的な木造カヌーに乗って水路を進めば、自然と一体になったかのような体験ができる。また、オカバンゴ湿地帯は鳥類観察の聖地としても有名で、色とりどりの鳥たちが飛び交う。湿地帯は季節ごとに姿を変え、乾季には水が引いて草原が広がり、雨季には水位が上がり湿地が生まれる。訪れるたびに異なる表情を見せ、何度でも足を運びたくなる場所だ。
ボツワナの中央部に位置するセントラル・カラハリ動物保護区は、世界でも最大級の保護区のひとつ。動物たちが広大なサバンナを自由に行き交う姿を目の当たりにすれば、冒険心をくすぐられるだろう。雨季になると砂漠に緑が芽吹き、一時的に出現するオアシスに動物たちが集まる貴重な瞬間を見ることができる。
ハボロネから数kmの距離にあるハボロネ野生動物保護区は、自然と触れ合うことができるスポット。都市部に位置しているにもかかわらず多くの野生動物が生息しており、サイやシマウマなどが自由に歩き回る姿を見ることができる。また、ピクニックエリアや遊歩道、観察小屋も整備されており、家族連れや観光客がゆっくりと自然を楽しめるようになっている。特に人気なのは、ガイド付きツアーで、地元のガイドによる解説を聞きながら、野生動物が活発に動き回る姿を間近で観察してみよう。
首都ハボロネから約15kmのところにあるモコロディ自然保護区は、地元の人々にも人気のスポットだ。この保護区は、ボツワナの多様な生態系を一度に楽しめる場所として知られている。広大な敷地内には、ヒョウ、チーター、キリン、ゾウ、サイといった大型動物から珍しい鳥類まで、さまざまな野生動物が生息している。観光客向けにサファリツアーが開催されており、動物たちを間近で観察することができるほか、ウォーキングサファリ、ナイトサファリなど、さまざまなプランが用意されている。
ボツワナは自然の息吹を感じられる国。今回紹介した5つのスポットはどれも自然と野生動物が織りなす壮大な風景と出合える場所であり、ボツワナの魅力を余すところなく体験できる。この地がもつ自然の力強さと、そこに生きる動物たちの生命力に感動するだろう。旅行の計画を立てる際には、今回紹介したスポットをぜひ候補に入れてみてほしい。それぞれの場所で異なる体験ができるので、1日や2日では足りないかもしれない。ボツワナの広大な大地を巡り、自然に感動する旅に出かけよう。