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アラブ首長国連邦(UAE)は、砂漠の大地に近未来的な都市が広がる国だ。ここには世界一の高さを誇るバージュ・ハリファや、美しきイスラム建築が光るシェイク・ザイード・モスクなど、必見のスポットが点在している。また、スークやパーム・ジュメイラでショッピングを楽しんだり、アル・ファヒディ歴史地区で歴史に触れたりすることもできる。スリルを求めるならフェラーリ・ワールド・アブダビを訪れるのもいいだろう。今回は、そんなアラブ首長国連邦の魅力を満喫できる観光スポットを10ヵ所厳選して紹介する。
ドバイのスカイラインでまず目に入るのがバージュ・ハリファ(ブルジュ・ハリファ)だ。この828mの超高層ビルは、世界一の高さを誇る。最上階の展望台アット・ザ・トップからはドバイ全体を見渡すことができ、その光景は息をのむほど美しい。日中の青空の下の景色もすばらしいが、夕暮れ時に訪れると太陽が砂漠の地平線に沈んでいく神秘的な瞬間を見ることができる。
ドバイが誇る人工島パーム・ジュメイラは、「世界で最も壮大な人工島」として知られている。ヤシの木の形を模したこの島には数々の高級ホテルやリゾート、ビーチクラブが建ち並び、ドバイらしいラグジュアリーな雰囲気を楽しむにはうってつけ。アクアベンチャー・ウォーターパークや巨大な水族館ロスト・チェンバーズを備えており、家族連れにも人気が高い。ビーチでリラックスしながら美しいアラビア湾を眺めたり、島内を巡るモノレールに乗ってそのユニークな形状を上空から眺めたり、さまざまな楽しみ方ができる。
ドバイの近代的なビル群から一歩足を延ばすと、アル・ファヒディ歴史地区が広がっている。ここはかつてのドバイの姿を伝える貴重なエリアで、伝統的なアラビア建築が建ち並ぶ迷路のような路地が特徴だ。砂漠から吹く風を取り入れるための「風塔」、アートギャラリーや博物館がある。
ドバイのスークは、現代のショッピングモールとは一味違い、伝統的な市場の活気を味わえる。ゴールド・スークは、輝く金製品がところ狭しと並ぶ豪華な空間で、宝石や金製アクセサリーの購入を楽しめる。また、スパイス・スークでは、色とりどりの香辛料や乾燥ハーブが並び、アラビアの風味を感じることができる。テキスタイル・スークは、鮮やかな布地や織物が揃っている。値段の交渉も買い物の醍醐味。
ドバイのジュメイラ・モスクは、美しい建築が魅力。石造りの白い外観は、太陽の光を受けて。旅行者もガイド付きのツアーに参加すれば、内部を見学したりイスラム文化について学んだりすることができる。モスクの内部は繊細なカリグラフィーや美しいアーチが施されており、静寂と安らぎを感じられる。
現存するドバイ最古の要塞アル・ファヒディ・フォートを利用して建てられたドバイ博物館は、ドバイの歴史と文化を深く知ることができるスポット。地下に広がる展示スペースでは、伝統的な家屋や農園が再現され、当時の生活をリアルに感じられる。
ドバイのランドマークであるエイン・ドバイ(アイン・ドバイ)は、人工島ブルーウォーターズ・アイランドにある世界最大の観覧車として知られる。その規模と眺望は圧巻。ドバイ屈指のビーチエリアであるジュメイラ・ビーチ・レジデンス(JBR)に位置しており、アラビア湾が一望できる。
ルーヴル・アブダビは、アラブ首長国連邦とフランスの文化的協力の象徴として誕生した。ジャン・ヌーヴェルが設計した建物は巨大なドームが特徴で、その下には光と影が織りなす幻想的な空間が広がる。館内には世界中から集められた貴重なコレクションが揃う。
アブダビの名所のひとつであるシェイク・ザイード・モスク。大理石や金などの豪華な素材が用いられ、外観は白く輝く大理石で造られ、内部には華やかな手織りカーペットや金のシャンデリアが飾られている。イスラム教徒以外でも見学が可能で、ガイドツアーに参加すれば、内部を見学したりモスクの歴史などについて学んだりすることができる。
フェラーリ・ワールド・アブダビは、名前のとおりフェラーリブランドのテーマパーク。フォーミュラ・ロッサというジェットコースターは、わずか数秒で最高速度に達し、スリル満点だ。フェラーリの歴史や技術を紹介する展示も充実しており、大人から子供まで楽しめる。
アラブ首長国連邦(UAE)は訪れる者に多彩な体験を提供してくれる。ドバイの超高層ビルやアブダビの文化施設では、現代の技術と芸術が織りなす壮大な風景を楽しむことができ、砂漠の広がる風景や歴史的な地区を歩けば、UAEの深い歴史と文化に触れることができる。特にスークでは、現代のショッピングモールでは味わえない楽しみが待っている。訪れるたびに新しい発見があるこの国は、何度でも足を運びたくなる魅力が詰まっている。