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映画『不思議の国のシドニ』が12月13日に公開!日本の美しい景色が孤独なフランス人作家の心を癒す

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2024年12月5日
公開日
2024年12月5日
© 2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA

『ピアニスト』(2001年)でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞し、『エル ELLE』(2016年)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたイザベル・ユペールが主演を務める映画『不思議の国のシドニ』が2024年12月13日(金)に公開されます。主人公であるフランス人作家のシドニが訪れた日本は、不思議に満ちた国。ちょっぴり滑稽な日本人の行動に困惑しつつも、京都や奈良の歴史ある風景や自然とアートが共存する直島など、美しい風景に心がほどけていきます。日本人にとってはおなじみの風景の中に、新しい発見があるこの映画。シドニとともに、不思議の国・日本の旅へ出かけてみましょう。

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本作のあらすじ:不思議の国・日本での奇妙な出来事が孤独な作家の心を動かす

©︎2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA 東大寺を訪れるシドニと通訳の溝口。旅が進むにつれて変化するふたりの関係性にも注目を

夫を亡くし喪失感を抱えるフランス人作家のシドニは、日本の出版社から招かれ日本を訪れることに。大阪の空港で彼女を迎えたのは、フランス語は堪能だが寡黙な編集者の溝口。朴とつとした溝口に案内され、初めての日本に戸惑いながらも、彼女の作品を愛する日本の読者たちと対話しながら、シドニは奈良・京都・直島など、さまざまな場所を訪れます。そんなある日、突然彼女の前に亡くなった夫アントワーヌの幽霊が現れて……。旅を通して自身の過去や心と向き合いながら、シドニの心はどう変化するのでしょうか? フランス人であるシドニの目線で見る日本の風景にも注目です。

映画『不思議の国のシド二』公開情報

公開日
2024年12月13日(金)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本
エリーズ・ジラール
出演
イザベル・ユペール、伊原剛志、アウグスト・ディール
制作年
2023 年
制作国
フランス・ドイツ・スイス・日本
原題
Sidonie au Japon
上映時間
96分
配給
ギャガ
公式サイト
http://gaga.ne.jp/sidonie/

シドニの旅の足跡を辿ろう:その1. 奈良「東大寺」

©︎2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA 大仏様の穏やかな表情はまるでシドニと溝口をやさしく見守っているよう

この映画の撮影が行われたのは、京都、奈良、直島など。本作で印象的だったスポットをいくつか紹介しましょう。

まずは、奈良。鹿が草を食む奈良公園を通り、シドニと溝口が向かったのは東大寺。世界最大級の木造建造物である大仏殿の中には、奈良の大仏として知られるご本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)が鎮座しています。像高14.98mもの大仏様をふたりが見上げる姿は印象的です。

東大寺

住所
奈良県奈良市雑司町406-1
電話番号
0742-22-5511
拝観時間(大仏殿)
4~10月 7:30~17:30、11~3月 8:00~17:00
入堂料(大仏殿)
大人(中学生以上)800円、小学生400円
公式サイト
www.todaiji.or.jp

シドニの旅の足跡を辿ろう:その2. 京都「法然院」

©︎2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA 谷崎潤一郎夫妻の墓には「寂」の文字が彫られた墓石があり、隣の「空」の墓石の下には夫人の妹・重子夫妻が眠っています

続いて、京都。法然院にある谷崎潤一郎夫妻の墓を訪れたシドニと溝口。夫婦がひとつの墓に眠っていると聞いたシドニの「無駄がないわね」というコメントに、文化の違いを感じるシーンでもあります。

法然院は鎌倉時代に住蓮・安楽が創建した仏教寺院。映画で登場した谷崎潤一郎夫妻の墓をはじめ、風情ある茅葺、数寄屋造りの山門、国宝の十一面観音や古刹など、見どころがたくさんあります。

法然院

住所
京都府京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地
電話番号
075-771-2420
拝観時間
6:00~16:00
入山料
無料 ※伽藍内特別公開の期間中、伽藍内の拝観は有料。
公式サイト
http://www.honen-in.jp/

シドニの旅の足跡を辿ろう:その3. 直島「ベネッセハウス ミュージアム」

©︎2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION / FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA 直島でふたりが向かったのは、安藤忠雄氏による建築物としても世界的に有名な「ベネッセハウス ミュージアム」

直島に向かうフェリーで、シドニが「カプリ島にいるみたい。」とつぶやくシーンがあります。監督は日本について「近くに感じると同時に異国にも感じられる国」と話していますが、このシーンはその感覚が伝わるシーンのひとつといえるでしょう。

直島は、アートと自然が調和する島。その風景がシドニの旅の終盤をそっと彩ります。なかでも、シドニが海の絵を鑑賞するシーンは印象的。ロケ地となった「ベネッセハウス ミュージアム」は美術館とホテルが一体となった施設で、映画からもわかる通り、瀬戸内海を望む高台に位置する気持ちのいい場所です。

住所
香川県香川郡直島町琴弾地
開館時間
8:00〜21:00(最終入館20:00)
休館日
年中無休(開館カレンダー
※2025年1月6日(月)~2月5日(水)は メンテナンス作業のため休館
鑑賞料金
オンライン購入 1300円/窓口購入 1500円 ※15歳以下とベネッセハウスに宿泊の場合は無料
公式サイト
https://benesse-artsite.jp/art/benessehouse-museum.html

監督が日本を舞台に選んだ理由と作品に込めた思いとは?

脚本も務めたエリーズ・ジラール監督によると、この作品は、監督自身が2013年に初めて日本を訪れたときの感情を基に生まれたそう。また、物語の舞台を日本に選んだことを、「日本の古いものと超現実的なもの(伝統文化と新しい文化)の共存は、私の心に深く響きました。そしてその要素が、日本を舞台に選んだ理由。」と話しています。この作品を「日本への愛の告白」と語る監督の、日本愛に満ちた映画をぜひスクリーンで満喫してみてはいかがでしょうか。

TEXT:清水真理子

ガイドブックの画像

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