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【静岡県島田市】KADODE OOIGAWAは食・農・SLを楽しめる新感覚の体験スポット!

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年3月17日
公開日
2025年3月28日

静岡県島田市にある「KADODE OOIGAWA(かどで おおいがわ)」は、県下最大級の緑茶・農業・観光の体験型フードパークとして2020年にオープンしました。屋内型施設で雨の日も楽しむことができて、ディープなローカル情報が手に入るため、旅行者にもおすすめのスポットです。

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KADODE OOIGAWAという名前の由来

看板の水引のような模様もステキ

KADODE OOIGAWAという名前の由来は、施設と同時に開業した駅、門出駅に由来しています。門出駅は静岡県の大井川流域を基盤とする大井川鐡道の無人駅です。「門出」というめでたい名前は、農作物や人の交流地点になりますように、という思いと、駅=旅立ちの場、という意味で名付けられたそうです。

大井川鐡道はSLの動態保存にも努めていて、通年でSLが運航している様子を見ることもできます。

KADODE OOIGAWAの見どころを紹介!

観光列車としても人気

1. SLの復元展示&SLグッズに大興奮!

見どころの多いKADODE OOIGAWAの中でも圧倒的な存在感を放つのは、SLの復元展示!こちらはC11形312号機というSLで、2007年まで大井川鐡道で実際に営業運転していたものを、修繕して展示しているそうです。こんなに間近でじっくりとSLを見れる機会はなかなかないので、貴重な体験です。

門出駅の隣が「合格駅」!

さらに、門出駅の縁起のよさにあやかって、切符型絵馬というものも発売されていました。門出駅の隣の駅の名前が合格駅というため、受験や試験が控えている人にはぴったり。こちらを購入した人は、展示されているSLの下を特別にくぐることができるそうです。絵馬でもあり、チケットでもあるというのはおもしろい。こちらの絵馬は、お焚き上げもSLの中で行っているそうで、どこまでもSLづくしという徹底ぶりがすばらしいです。

  • 電車の切符の形をしたマグネット。形もデザインもリアル!
  • SLの煙の黒さに見立てた、真っ黒なソフトクリームも

2. 世界でここだけ?茶葉になりきる体験型ツアー!

茶葉の気持ちになれるおもしろいアクティビティ、その名も『緑茶ツアーズ』!
お茶を作る工程の「蒸し」「揉み」「火入れ」を茶葉目線で体験し、最後にお茶を飲み比べることで、楽しみながらお茶への理解を深めることができるツアーです。

参加者はお茶色(緑色)のビニールポンチョを着て、まず外見を茶葉に近づけます。続いて「今からあなたたちは茶葉です。お茶の世界へ、れっ茶ごー!」というガイドスタッフさんの陽気な掛け声で、気持ちもすっかり茶葉に。

うしろ姿、茶葉に見える、かも?!

ツアー参加者、もとい茶葉たちは、「蒸し」「揉み」「火入れ」の3つの部屋を順に回っていきます。
ツアー中は撮影NGのため詳しくはお伝えできないのですが、「ビニールポンチョ着ててよかった!」と思う瞬間があったり、強い風が吹く場面があったりと、子供はもちろん大人も大満足の内容!
ツアー中は、前方のスクリーンに英語、韓国語、中国語の字幕も出ているため、海外からの参加者も楽しめます。また、緑茶ツアーズのキャラクター「茶葉くん」のボイスアクターは、大人気声優の浪川大輔さん。声優ファンの方も楽しめそうです。

ここだけの話ですが……実は、トイレに向かう廊下に小窓があり、緑茶ツアーズの様子を覗き見ることができます。ツアーの内容が気になる方はこっそり覗いてみてください!

手書きのポップがゆるくてかわいい!

ツアーで茶葉の気持ちになりきった後は、緑茶の飲み比べ。蒸し時間と火入れ時間の組み合わせを変えた4種類を順番にいただきます。同じ茶葉であっても、蒸し時間と火入れ時間の組み合わせで味が大きく異なることがわかります。

1番人気は「深蒸し・火香強」

普段何気なく飲んでいたお茶も、製茶の工程を知り茶葉の気持ちを経験したことで、より味の深みを感じながら飲むことができそうです。

ちなみに、飲み比べで使用する特製ミニ茶碗は、おみやげとしてもらえます!

緑茶ツアーズの詳細情報

住所
住所:静岡県島田市竹下62 (KADODE OOIGAWA内)
所要時間
15~20分
出発時間
30分毎 ※詳細はウェブサイトをご確認ください
料金
500円
公式ページ
https://kadode-ooigawa.jp/facility/fa_category/activity/

3. ディープな観光情報で、自分だけのオリジナルガイドを作る!

巨大な黒板に描かれた地図が目を引くこちらのエリアは、大井川流域を中心とした観光案内所のような役割を担っています。黒板の下にはカードが置かれていて、すべて取ってまとめれば「大井川流域の行きたいところ100選」というガイドが作れます。

小さめの鞄にも入るサイズ感で嬉しい!

すべてのカードを取るのも良いですが、自分の気になるところや、行ったことのあるところのみを集めて、自分だけの「大井川流域ガイド」を作るという、スタンプラリー的な楽しみ方をしている人もいるんだとか。実用的でありながら、自分へのおみやげにもなる素敵な取り組みです。

4.朝ラーメンの聖地でいただく【麺屋 燕】

実は藤枝市はラーメンが有名。それも普通のラーメンではなく、「朝ラーメン」。
朝早くから働く茶農家の人が多い藤枝市では、日の登る前に働き始め、日が登りきった頃にひと段落しながらラーメンを食べる文化が根付いています。単に朝の時間帯にラーメンを食べるというわけではなく、温かいラーメンと冷たいラーメンの2種類をひとりで注文して食べるというのが特徴で、女性でもペロリと食べるんだとか。もともとはかつおだしベースのあっさり系ラーメンが多かったそうですが、最近ではこってり系やわさびが乗っているお店など、いろいろな種類があるそうです。

せっかく静岡に来たということで、お茶を練り込んだつけ麺風の中華そばを頂きました。朝でも食べられそうなくらいさっぱりしてるけど、ちゃんと満足感もある絶妙なバランス!
今回訪れたお店「麺屋 燕」は、静岡県島田市の名店。なかでもKADODE OOIGAWA店舗では、全メニューが他店舗では食べられないオリジナルとなっています。

麺屋 燕の詳細情報

住所
静岡県島田市竹下62 (KADODE OOIGAWA内)
営業時間
9:00~15:30
公式ページ
https://kadode-ooigawa.jp/facility/fa_category/gourmet/

5. 美食の宝庫でおみやげ選び

KAODE OOIGAWAでは、寿司や刺身といった新鮮な海の幸や、静岡名産の野菜や果物など、さまざまな食材をおみやげとして購入できます。上質な地元の食材がそろっているということで、観光客だけでなく地元の人もよく利用しているそうです。豊かな自然に囲まれ、山からも海からもおいしい食材がとれる静岡は、まさに食の都!

しぞーかおでんなどの総菜や、お菓子、地酒の購入もできます。静岡各地の日本酒を紹介するこちらの棚は、アート作品のようですてきです。商品紹介が黒板にチョークで書かれていたり、手書きのポップだったりと、洗練されたおしゃれな空間でありながら、手作りのあたたかみの大切さも残している、居心地の良い場所でした。

KADODE OOIGAWAは最高の体験型フードパーク!

地域の観光スポットを知る観光案内所としての役割や、名産を売る物産展、緑茶についての理解を楽しく深められる学びの場など、さまざまな側面をもつのがKADODE OOIGAWAの魅力。施設内にはドッグランや子供が遊べる遊具などもあり、観光客はもちろん、地元の方も楽しめる場所だと感じました。
島田市に行く際は、ぜひKADODE OOIGAWAに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

住所
静岡県島田市竹下62
営業時間
9:00〜18:00
休館日
毎月第2火曜日、1月1日 ※その他臨時休館あり
公式ページ
https://kadode-ooigawa.jp/

TEXT&PHOTO : 奥津結香

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