世界の珍獣に出合えるスポット12選(後編)。かわいい小動物から巨大な海の生き物まで
2020.4.29
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旅行・観光の基本情報
ベリーズの歩き方
カリブ海に面したベリーズは、中米の小さな楽園だ。豊かな自然と多様な文化が融合したこの国は、冒険心をくすぐる魅力にあふれている。サンゴ礁が広がる透明な海、手つかずの熱帯雨林、マヤ文明の遺跡、そして多彩な文化が入り混じる独特の雰囲気。まさに「秘境」という言葉がぴったりだ。英語が公用語であるため、コミュニケーションにも困らず、初めての中米旅行先としても安心できる。ベリーズは、そのコンパクトさから一度に多くの見どころを体験できるのも魅力のひとつ。リゾート地としても、冒険の舞台としても、歴史を探る旅としても、様々な顔を持つベリーズは訪れる者を魅了してやまない。海も森も古代遺跡も楽しめるこの場所は、まさに旅人にとっての宝箱である。
ベリーズといえば、やはりその豊かな海。世界で2番目に大きいバリアリーフが広がり、ダイバーにとっては夢のようなスポットだ。透明度の高い海では、カラフルな魚たちが泳ぐ姿が広がり、サンゴ礁が見事に広がる。特に「グレート・ブルーホール」は有名で、冒険心をそそる巨大な海のシンクホール。シュノーケリングでも十分に楽しめるため、初心者から上級者まで幅広く楽しむことができる。穏やかな波の音を聞きながら、忘れられないダイビング体験をしてみよう。
ベリーズの内陸には、かつてのマヤ文明の栄光が今も息づく。雄大なジャングルの中にひっそりとたたずむ遺跡群は、歴史とロマンを感じさせる。代表的な「カラコル」や「アルトゥン・ハ」などの遺跡では、ピラミッドや神殿の壮大な姿に圧倒されるだろう。遺跡を探索しながら、古代の人々の生活や信仰に思いを馳せるのも一興。地元のガイドと一緒に回ることで、より深い理解と感動が得られる。歴史好きにはたまらない、時を超えた旅の体験が待っている。
ベリーズの食文化は、その多様な民族構成を反映して、カリブ海、メキシコ、中米、そしてガリフナ文化が融合したユニークなものだ。特にシーフードは新鮮で、ロブスターやコンチ貝(コンク)を使った料理が絶品だ。ベリーズ風の「ライス&ビーンズ」は、どこかホッとする素朴な味わいが魅力。市場を訪れれば、地元の果物やスパイスも手に入る。ベリーズに来たら、ぜひ地元の食材を使った料理を味わい、その土地ならではの食文化に触れてほしい。旅の記憶に残る、味覚の冒険がここにある。
ベリーズ
約2万2970平方キロメートル
約40万5000人
ベルモパン
カトリック、プロテスタントなどのキリスト教が多い。そのほかマヤ系やガリフナ系など多数。
公用語は英語。街中や観光地では基本的に英語が通じるため、英語圏の旅行者にとっては言葉の障壁がほとんどない。また、クレオール語やスペイン語も広く使われており、ベリーズの多様な文化を反映している。
ベリーズシティへの直行便はないが、アメリカやメキシコを経由して行くのが一般的。乗り継ぎ時間を含めて、トータルで約18〜25時間程度かかる。
中央アメリカ北東部に位置するベリーズはユカタン半島南東部に広がる熱帯気候の国だ。年間を通して温暖で湿度が高いが、特に6月から11月にかけての雨季は、毎日のように強い雨が降ることがある。この時期はハリケーンが発生しやすく、特に9月や10月に到来することが多い。12月から2月にかけては涼しい気候となり、首都ベルモパンの平均気温は約23.5℃。夕方から夜にかけて気温が下がり、場合によっては14℃前後まで冷え込むこともある。2月から5月までは乾季となり、4月から5月には気温が40℃を超えることも珍しくない。
以下は一般的な目安。観光客向けのところは全般的に営業時間が長い場合が多い。
日本との時差は-15時間。ベリーズではサマータイムは実施していないため、年間を通じて時差は一定だ。
2024年の祝日は以下の通り。(※)のものは年によって異なるので注意。
水道水は飲用には適さないため、飲料水は必ずミネラルウォーターを使用することが推奨される。
日本の消費税に相当する付加価値税が12.5%。宿泊施設ではこのほかにホテル税9%とサービス税とサービス料5~15%がさらに加算されるホテルもある。中級以下のホテルはたいてい税込み料金。
観光地ではスリや置き引きが発生することがある。特にベリーズシティでは、夜間の一人歩きは避け、貴重品はしっかり管理することが重要だ。外出時には、必要最低限の現金や貴重品を持ち歩き、観光客に狙いを定めた詐欺にも注意が必要だ。地元の人々はフレンドリーだが、過信せず、慎重な行動を心がけよう。
18歳未満の飲酒と喫煙は禁止。
幹線道路はマイル表示の場合が多い。近隣のメキシコやグアテマラから陸路で入国するとキロ表記からマイル表記になるので注意。重さはグラム、液体はリットル。
マヤ系の先住民は一般的に写真を撮られるのを嫌うので、許可を得てから撮影するようにしよう。一部先住民のなかには写真撮影にチップを要求してくる人もいる。