IT立国エストニアを深掘り!首都タリンから一歩踏み出して発見したその原動力とは
2024.10.29
キーワードで検索
エストニアの歩き方
エストニアはバルト海に面し、地理的にも北欧に近く、開放的で新進の気風にあるれている国だ。特にIT技術では日本から視察団が押し寄せるほど。首都のタリンの旧市街は、保存状態もよく、石畳の路地に城壁と三角屋根の塔に囲まれ、中世ヨーロッパに最も近い姿をしているといえるだろう。人口が少ないためか、手つかずの自然が残っていて、夏には森の中でハイキングを楽しみ、冬には凍りついた湖の上を歩く体験もできる。この国の魅力は、現代と過去が見事に調和し、自然と都市が共存するところにある。まだ観光地としてはそれほど知られていないため、混雑を避けてゆったりと過ごせるのも大きな魅力のひとつだ。
エストニアは広大な森林に囲まれた国であり、豊かな自然が静かに迎えてくれる。国立公園や自然保護区でのハイキングは、心と体をリフレッシュさせる最高の方法だ。特に秋には紅葉が美しく、色とりどりの葉が森全体を彩る。ラヘマー国立公園は、エストニアで最も有名な自然保護区で、古代の村々や湖、さらには希少種との出会いも期待できる。静寂の中で歩く時間は、日常の喧騒から離れ、自分と向き合う贅沢なひとときとなるだろう。
エストニアの首都タリンは、まるで中世にタイムスリップしたかのような体験を提供してくれる。タリン旧市街はユネスコ世界遺産に登録されており、石畳の道、尖塔のある教会、そして古い城壁がそのまま残っている。街の至る所で中世の雰囲気が漂い、歴史好きにはたまらない場所だ。特に、夜になると街灯に照らされた旧市街は幻想的で、まるで別世界に迷い込んだかのような気分になる。
エストニアには数多くの美しい湖が点在しており、その静かな湖畔は、自然の中でリラックスするのに最適な場所だ。ペイプシ湖をはじめ透明度の高い湖があり、その周辺にはピクニックやキャンプが楽しめるスポットが広がっている。夏には湖水浴を楽しみ、冬には凍った湖でのスケートを体験することもできる。特に、夕暮れ時の湖畔は、まるで絵画のように美しく、心に残る風景となるだろう。
エストニアは中世と現代が絶妙に融合する国でもある。“中世の生きた博物館”と呼ばれる町タリンでは、建築と同様に、貴重な中世の芸術作品も多く保存されている。特に、横7.5mに生者と死者がダンスを繰り広げる様子が描かれた、聖ニコラス教会の「死のダンス」は必見だ。一方、第2の都市で学生の町でもあるタルトゥは、モダンな建築物やアートギャラリーが点在し、クリエイティブな雰囲気が漂っている。街中にはストリートアートも多く見られ、歩きながらアートを楽しむのも一興だ。
エストニアの食文化は地元の素材を活かした素朴でありながら、深い味わいを持つ料理が特徴だ。特におすすめは、ソーセージなど豚肉を多く使った郷土料理、そして伝統的なジャガイモ料理だ。古い建物を生かし、中世を思わせる雰囲気抜群のレストランで伝統料理を味わえば、食事そのものが旅のハイライトとなる。食事を通して、エストニアの風土や文化に触れられるのも旅の楽しみのひとつだ。