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【リヒテンシュタイン・ファドゥーツ】スイス・サルガンスからリヒテンシュタイン行きバスに乗る
2024.9.9
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旅行・観光の基本情報
リヒテンシュタインの歩き方
ヨーロッパでも最小級の公国リヒテンシュタインには、自然が作り出す絶景と豊かな歴史や文化が凝縮されている。アルプス山脈の美しい山々や、歴史的な城、世界的に有名な美しい切手が展示される郵便博物館など、見どころがたくさん。小国ゆえに主要な観光地を手軽に巡ることができるのも魅力だ。また、冬の季節はスキーの楽園となり、夏には緑豊かな自然とともにハイキングなどを楽しめる。ワインの産地としても名高く、現地でしか味わえないワインを堪能するのもおすすめだ。ゆったりとした時間の流れに身を委ねる旅は、忘れられない体験となるだろう。
リヒテンシュタインのいちばんの魅力は、なんといってもアルプスの雄大な自然だ。澄んだ空気と青い空、山々の絶景は、都会の喧騒から離れたい人々にとって理想の場所。ハイキングコースが整備され、初心者から経験豊富な登山者まで楽しめるルートが豊富。特にルブンは、冬はスキー、夏はハイキングの名所として人気を集める場所だ。山の中腹に立てば、眼下に広がる美しい景色に心が癒やされるだろう。自然と触れ合い、心身ともにリフレッシュできるひとときを過ごしてみてほしい。
首都ファドゥーツは、こぢんまりとした美しい町で、歴史と文化を肌で感じられる場所だ。市街地から歩いて行ける丘の上には、町のランドマークともいえるファドゥーツ城があり、王室の歴史を体感できる。城はリヒテンシュタイン公爵の居城であるため、観光客に開放はされていないが、その絵になる外観と、丘から眺める渓谷や町の美しい景色は一見の価値がある。また、国立美術館や郵便博物館といった文化施設も点在し深い歴史に触れることができる。町を歩きながら、ふとした瞬間に感じるノスタルジーに包まれる旅が楽しめるだろう。
リヒテンシュタインは、ワインの名産地としても知られ、特にファドゥーツ周辺のワイン畑は必見だ。ワイン好きならば、地元のブドウから作られるワインを味わうことは外せない。王室の所有するワイナリー「ホーフケラーライ」では、特別なワインテイスティング体験が可能なので、美しい景色を眺めながらワインを口にする贅沢な時間を過ごせる。ブドウ畑からファドゥーツ城がよく見えるので、その穏やかな風景は心を和ませてくれるだろう。生産量が非常に少ない貴重なリヒテンシュタインワインは、お土産にも最適なので、旅の記念に買って帰りたい。
自然や歴史だけでなく、アクティブな体験も豊富に楽しめる。なかでも、国中を巡るサイクリングは、穏やかな時間を過ごしたい旅行者におすすめ。サイクリングルートは整備されており、アルプスの絶景を眺めながらのライドは爽快感抜群。リヒテンシュタインの小さな国土を生かし、1日で国全体をぐるりと周遊できることも特別な魅力のひとつだ。風を感じながら、自然との一体感を味わうサイクリングは、忘れられない体験になるだろう。
地元の伝統料理を味わうことも旅の醍醐味だ。アルプス地方の影響を受けたリヒテンシュタインでは、チーズなどの乳製品を使ったシンプルながらも味わい深い料理が楽しめる。特にカスクノープルと呼ばれるチーズを絡めた卵入りの生パスタや、トウモロコシ粉とセモリナ粉を牛乳で煮たお粥にチーズをかけて食べるリベルなどが定番だ。山地ならではの牧畜の食文化を感じられる郷土料理を、ぜひ試してほしい。現地のレストランで、人々のあたたかさと独自性に満ちた料理を、ゆっくりと楽しもう。
リヒテンシュタイン公国
約160平方キロメートル
約3万9062人
ファドゥーツ
カトリック、プロテスタント、イスラム教。
ドイツ語
リヒテンシュタインには空港がない。成田から直行便が運航しているスイスのチューリッヒ空港へ行き、そこから陸路を利用する。チューリッヒ空港から列車でサルガンスまで行き、バスに乗り換える。
1年を通して、気温は-3~24度に変化しており、夏は暑すぎず快適。冬は非常に寒く、降雪が多い。
リヒテンシュタインと日本の時差は8時間で、日本のほうが8時間進んでいる。サマータイム実施中は7時間の時差となり、実施期間は3月最終日曜日~10月最終日曜日。
以下はおもな全国共通の祝日。(※)は移動祝祭日で、年によって異なる(2025年の祝祭日を反映)。
サービス料が含まれていることが多いため、チップは必須ではない。満足度の高いサービスを受けた場合や特別なことを頼んだ場合には、感謝の意を示すために渡すとよい。
衛生的な国だが、硬水なので敏感な人は市販のミネラルウオーターの利用を。
付加価値税(VAT)は 8.1%。旅行者は1日に1店舗で免税対象額以上の買い物をした場合、手続きをすれば税金が還付される。
比較的治安はいいが、夜に出歩くときはひと気のない暗い道を避ける、スリや置き引き対策、荷物から目を離さないなど、一般犯罪への最低限の注意は必要。
メートル法を採用しており、距離はメートル、重さはグラム、容積はリットル。
服装
高級レストランへ訪れる際はドレスコードに注意。また、リヒテンシュタインにはカジノがあるが、カジノによってドレスコードの厳しい場所とそうでない場所があるので、訪れる際は事前に確認が必要。