E01 地球の歩き方 ドバイとアラビア半島の国々 2020~2021
ガイドブック ガイドブック 中近東アフリカ
2020.02.12 発売
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旅行・観光の基本情報
カタールの歩き方
カタールは中東のペルシャ湾に面した小さな半島国。コンパクトな国土でありながら、豊富な石油資源を背景にした急速な経済成長と近代化を遂げた。首都ドーハは、その象徴ともいえる都市で、未来的な高層ビル群が立ち並び、豪華なショッピングモールや洗練されたレストランが点在する。また、カタールは伝統と現代が融合するユニークな文化をもち、イスラム文化の神秘や歴史的な遺産を間近で体感できる場所でもある。砂漠を巡るアドベンチャーツアーや、美しいビーチリゾートでのリラックス、博物館での芸術鑑賞など、幅広い楽しみ方が可能だ。歴史と未来が交錯するカタールで、エキゾチックな旅を楽しもう。
カタールの砂漠は、日中の砂丘サファリだけでなく、夜の星空観察も格別だ。都市部から離れた場所でキャンプをすることで、星々が煌めく夜空を独り占めできる。静寂に包まれた砂漠の夜は、日常の喧騒を忘れさせ、自然と一体となる特別な時間を提供してくれる。寝袋にくるまり、夜空に広がる無数の星を眺めながら、自然の雄大さを感じ取ってほしい。
ドーハにあるスーク・ワキーフは、カタールの伝統的な市場。ここでは、カタールの文化や歴史を感じられる手工芸品や香辛料、衣類などが並び、まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような体験ができる。モダンな都市のなかに突如現れるこの市場では、地元の人々との交流も楽しめる。
カタールの近代都市ドーハには美しいビーチリゾートが点在している。透き通ったペルシャ湾の海でのんびりと過ごす時間は、心身ともにリフレッシュさせてくれる。リゾートの多くでは、ラグジュアリーなスパやグルメが楽しめ、贅沢なひとときを満喫できる。また、ドーハのコルニーシュと呼ばれる海沿いの遊歩道も、散策に最適なスポット。海風を感じながら、リゾート気分を味わえる。
イスラム芸術博物館やカタール国立博物館など、カタールには世界的に評価される博物館がいくつかある。これらの施設では、イスラム美術やカタールの歴史・文化を深く学ぶことができる。特にイスラム芸術博物館は、幾何学的なデザインの美しい建物の中に、ありとあらゆるイスラム美術品が展示されていて、行く価値のある場所だ。館内を巡りながら異文化理解を深め、感性を刺激するひとときを過ごしてほしい。
カタールでは、アラビア料理を中心に世界各国の美食が楽しめる。地元の食材を使った伝統料理からミシュランに選ばれたレストランでの高級料理まで、多彩な選択肢が用意されている。特に、ラム肉や魚介類を使った料理はカタールならではの味わい。ドーハの高級レストランや、地元のフードマーケットを訪れて、カタールの食文化を堪能しよう。
カタール国
約1万1427平方キロメートル
約300万人(外国人居住者を含む)
ドーハ
イスラム教
アラビア語。ビジネスや観光の場では英語も広く通じるため、英語でのコミュニケーションに不便は少ない。
ドーハまでの直行便で約11〜12時間。カタール航空が日本の主要都市から運航している。
国土の大半が砂漠と岩の荒野で雨は非常に少ないが、三方を海に囲まれているため湿度は高く、夏季には気温が45℃を上回ることも。一方、10月から5月は比較的過ごしやすい。1月の平均気温は16℃前後。
※一部の商店は、金曜は1日中か午前中休業。大型商店は10:00〜22:00頃まで営業し、金曜の午前中休業するのが一般的。平日でも13:00〜16:00の間はほとんどすべての店が閉まってしまうので、町なかの人通りもまばらになる。
日本との時差は-6時間。サマータイムは採用していない。
ビジュラ暦によるので毎年変わるが、グレゴリオ暦も併用。年によって異なる移動祝祭日(*印)に注意。イスラムの休日は金曜で、週末は金・土曜を指す。
特に習慣はないが、ホテルやレストランでいいサービスを受けたと思ったら払ってもかまわない。トイレのチップも不要。10%ほどが適正。
ミネラルウオーターを飲用。水道水は海水と地下水を淡水化しており飲用可能。
VAT(付加価値税)の導入が検討されているが、売上税、固定資産税、贈与税は特にない。
景観の数が多く治安がいいとされているが、旅行者はスリや置き引きに注意が必要。特に観光地やショッピングモールでは、貴重品をしっかり管理しよう。
年齢にかかわらずイスラム教徒の飲酒は禁止されている。喫煙については特に法令化されていない。レンタカーの年齢は各社異なる。