チェコの気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月25日
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チェコの首都プラハは、中欧の美しい四季を堪能できる魅力的な都市だ。春には花々が咲き乱れ、夏はカラッとした爽やかな気候が観光に最適。秋には歴史的な街並みが紅葉に包まれ、冬はクリスマスマーケットで幻想的な光景が広がる。気候は一年を通して穏やかながら、季節によって気温差が大きいため、旅行にはその時期に合った服装が不可欠だ。美しい建築と文化、豊かな歴史を誇るプラハで、快適に過ごすための気候や服装のポイントを詳しく紹介していく。

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チェコの気候の特徴

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チェコは温暖湿潤気候に属し四季がはっきりしている。春は気温が徐々に上がり日中は15℃前後まで上がるが朝晩は冷えることも多い。夏は気温が25℃前後まで上がり湿度が低く過ごしやすい日が多い。ただし、暑さが厳しい日もあり日差し対策が必要だ。秋は紅葉が美しい季節で徐々に気温が下がり始める。冬は氷点下まで冷え込み雪が降ることもあるが、都市部では積雪は少ない。

日本と比較すると、チェコの気候は湿度が低く夏は涼しく快適だが、冬はより寒さが厳しい。観光の際は春と秋には軽いジャケットやセーター、夏は日中半袖で過ごせるが羽織りものがあると安心。冬は厚手のコートや防寒具が必須だが、屋内は暖房がしっかり効いているため、屋外と屋内の温度差に注意が必要。季節に応じた服装でプラハの美しい景色を存分に楽しもう。

気候と服装のポイント

季節に応じた服装を用意する

チェコは四季がはっきりしており、季節に応じた服装が必要だ。春と秋は寒暖差が大きいため、ジャケットやセーターなど調整しやすい服を準備しよう。夏は軽装で問題ないが、冬は厚手の防寒具が不可欠だ。

天候の急変に備える

チェコでは突然の雨や気温の変化があるため、特に春や秋は折りたたみ傘や軽いアウターが役立つ。夏も日中晴れていて夕方に冷え込むことがあるので、羽織ものを忘れずに。

屋内外の温度差に注意

チェコの冬は屋外が寒い一方で、屋内は暖房が効いているため、脱ぎ着しやすい服装がベストだ。観光施設やレストランに入る際、薄手のインナーが重宝する。

冬の防寒対策を万全に

冬のプラハは氷点下になることが多いため、手袋、マフラー、帽子などの小物を活用しよう。防寒性の高いコートやブーツがあれば、寒さを気にせず観光が楽しめる。

歩きやすい靴を選ぶ

プラハは石畳が多く、観光名所を巡る際には歩くことが多い。ヒールや硬い靴より、スニーカーやローファーなど歩きやすい靴が快適だ。

季節ごとの気候の特徴

春(3~5月)のチェコの気候と服装

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春のチェコは冬の寒さから徐々に解放され、街が活気を取り戻す季節だ。3月はまだ冷たい風が吹き日中の最高気温は10℃前後、最低気温は0℃近くになる日もある。4月に入ると気温が徐々に上昇し、15℃前後の春らしい日も増える。5月は暖かくなり日中は20℃近くまで上がる日もあるが、朝晩は冷え込むため油断は禁物だ。春は天候が変わりやすく、にわか雨や曇り空の日も多いので、折りたたみ傘は必須。

観光ではプラハ城やカレル橋を散策する際に花々が咲き誇る光景が見られる。観光名所が比較的混雑し始める時期でもあるので、早朝や夕方の散策が快適だ。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のトレンチコートやジャケットが最適。風が強い日や冷え込む朝晩に備えられる
トップス
長袖シャツやセーター、カーディガンなど重ね着しやすいものがおすすめ。日中暖かくなったら調整しやすい
ボトムス(パンツ)
デニムやチノパンが便利。快適に歩きやすい素材を選ぼう
シューズ
歩きやすいスニーカーやローファー。石畳の街並みを歩くので、クッション性のある靴がベスト

レディース

ジャケット/アウター
春コートや薄手のジャケット。トレンチコートやカーディガンも使いやすい
トップス
薄手のニット。重ね着できるアイテムが重宝する
ボトムス(パンツ/スカート)
パンツならデニムやチノパン、スカートはタイツを合わせると暖かい
ワンピース
春らしい軽めのワンピース。気温が低い日には羽織りものやタイツと合わせると良い
シューズ
ローファーやショートブーツ。歩きやすく、防水性があるものが便利

夏(6~8月)のチェコの気候と服装

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チェコの夏は湿度が低くカラッとした過ごしやすい気候だ。平均気温は20℃〜25℃ほどで日本の夏に比べると涼しく快適。真夏の7月は最高気温が30℃近くまで上がる日もあるが、日陰や夜間はぐっと涼しくなることが多い。また、天候は安定しているが時折スコールのような短い雨が降ることもある。

日中は半袖Tシャツやワンピースで過ごせるが、日が暮れると気温が下がり肌寒く感じることがあるため、薄手のカーディガンやジャケットがあると便利。観光シーズン真っ盛りで、プラハでは旧市街広場やカレル橋周辺は観光客で賑わう。水分補給と日焼け対策も忘れずに。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のカーディガンやライトジャケット。夜の冷え込み対策に1枚持っておくと安心
トップス
半袖Tシャツやポロシャツが基本。気温が高い日は通気性の良い素材がおすすめ
ボトムス(パンツ)
軽めのチノパンやショートパンツ。カジュアルな装いが夏の観光にぴったり
シューズ
スニーカーやサンダルが最適。長時間歩くなら軽量でクッション性のあるものが良い

レディース

ジャケット/アウター
薄手のカーディガンやストール。夜の冷え込みや屋内の冷房対策になる
トップス
Tシャツやノースリーブのブラウス。暑い日には軽く通気性の良い素材を選ぼう
ボトムス(パンツ/スカート)
ショートパンツやフレアスカートが夏らしい。動きやすい素材が観光に最適
ワンピース
軽い素材のサマーワンピース。1枚で快適に過ごせる上、観光地で映える
シューズ
サンダルやスニーカー。観光で歩く場合はクッション性があるものが便利

秋(9~11月)のチェコの気候と服装

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秋のチェコは紅葉が美しい季節で、街全体が黄色やオレンジ色に染まる。9月はまだ暖かく、日中の最高気温は20℃前後だが、朝晩は10℃以下になることもある。10月に入るとさらに冷え込み、日中も15℃前後までしか上がらない日が増える。11月には冬の気配が感じられ、日中の最高気温が7〜10℃ほどになる。

天気は比較的安定しているが、冷たい風や雨が降る日もあるため、秋は防寒対策が必要だ。観光地では紅葉と歴史的な建築物の美しいコントラストを楽しめるが、寒暖差があるので着脱しやすい服装を選ぼう。

メンズ

ジャケット/アウター
トレンチコートやジャケットが必須。10月以降は薄手のウールコートでも良い
トップス
長袖シャツやセーター、カーディガン。寒暖差が大きいので重ね着がしやすいものを選ぶ
ボトムス(パンツ)
チノパンやデニムが最適。風が冷たい日は厚手の素材もおすすめ
シューズ
ローファーやブーツが季節感もあり、歩きやすい。雨の日には防水仕様の靴が便利

レディース

ジャケット/アウター
秋コートやジャケット。レザーやトレンチコートが季節感を演出できる
トップス
セーターやニット、ブラウスを重ね着するスタイルが良い。冷え込む日はタートルネックも便利
ボトムス(パンツ/スカート)
デニムやスラックス、スカートにはタイツを合わせると防寒になる
ワンピース
厚手の素材のワンピースや長袖ワンピースが活躍。タイツやブーツと合わせるとおしゃれに
シューズ
ショートブーツやローファー。歩きやすく季節感のあるものがおすすめ

冬(12~2月)のチェコの気候と服装

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冬のチェコは厳しい寒さが特徴だ。平均気温は0℃前後で夜間や朝方は氷点下になることも珍しくない。雪が降ることもあるが、都市部では積もるほどではない。12月はクリスマスマーケットが開催され、プラハの街はイルミネーションで美しく彩られる。1月と2月は特に寒さが厳しいため防寒具が必須だ。

寒い屋外から暖房の効いた屋内に入ると温度差が大きいため、脱ぎ着しやすい服装が望ましい。また、滑りやすい道もあるのでブーツは防滑性のあるものを選ぼう。

メンズ

ジャケット/アウター
厚手のウールコートやダウンジャケット。氷点下の日には防寒性の高いアウターが必須
トップス
セーターやタートルネックのニット。発熱する機能性インナーも合わせると保温性が高まる
ボトムス(パンツ)
裏起毛のパンツや厚手のデニム。冷たい風を防げる素材が良い
シューズ
防寒性・防水性のあるブーツ。滑りやすい道もあるため、ソールにグリップ力のある靴が良い

レディース

ジャケット/アウター
厚手のコートやダウンジャケット。ロングコートでしっかり防寒するのがベスト
トップス
厚手のセーターやタートルネック。発熱する機能性インナーを着用すると温かい
ボトムス(パンツ/スカート)
裏起毛パンツや厚手のスラックス。スカートの場合は分厚いタイツを合わせる
ワンピース
厚手のニットワンピースが活躍。タイツやブーツと合わせて暖かく過ごせる
シューズ
防寒性のあるブーツが必須。滑りやすい路面に備えて、底がしっかりしたものを選ぼう

プラハの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

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プラハの気候は四季がはっきりしており、季節ごとに異なる魅力を楽しめるのが特徴だ。冬は氷点下まで冷え込む厳しい寒さがあり、厚手の防寒具が欠かせないが、クリスマスマーケットや雪景色が幻想的な雰囲気を演出する。一方、夏は湿度が低く最高気温は24℃前後と非常に快適で、東京の蒸し暑い夏とは異なり観光に最適な季節だ。春は花が咲き誇り、秋は紅葉が美しく、いずれも穏やかな気候が楽しめる。

また、年間を通して降水量が少なく晴天の日が多いのも魅力のひとつだ。東京に比べて乾燥しており夏は涼しく冬は寒さが厳しいため、それぞれの季節に合わせた服装が必要だ。石畳の街が多いため歩きやすい靴を選ぶことで、さらに快適に観光を楽しむことができるだろう。

プラハと東京の年間気温を比較

プラハと東京の年間降水量を比較

美しい四季を楽しめるチェコへ旅立とう

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チェコは四季がはっきりしており、季節ごとに異なる美しい表情を見せてくれる国だ。春には花々が咲き乱れ、街が鮮やかに彩られ、夏はカラッとした爽やかな気候の中で観光が楽しめる。秋は紅葉が街並みを包み、歴史的な建築物と調和した美しい風景が広がる。そして冬はクリスマスマーケットや雪景色が幻想的な雰囲気を演出し、訪れる人を魅了する。

チェコを存分に楽しむためには、季節に合わせた服装や準備が重要だ。春と秋には調整しやすい服装を、夏は日差し対策を、そして冬にはしっかりとした防寒具が欠かせない。気候に応じたスタイルで快適に過ごしながら、チェコの美しい街並みや豊かな文化を堪能してほしい。四季折々の魅力が詰まったチェコは、訪れるたびに新しい感動と出会える場所。今すぐ旅の計画を立てて、この美しい国へ出かけよう。

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