フランスの首都はどこ?パリの基本情報や人気観光スポットを紹介

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年8月1日
公開日
2025年8月1日
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フランスの首都であるパリ。この記事ではパリの基本情報から市内の交通手段、主要観光スポットまで、パリについて詳しく解説します。本記事をパリ旅行の参考にして、充実した時間を過ごしてください。

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フランスの首都・パリの基本情報

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パリの場所

パリはフランスの北部に位置し、セーヌ川の流域に広がるフランスの首都。比較的平坦地形すが、周囲にはモンマルトルの丘などの小高い丘もあります。ヨーロッパの主要都市と鉄道や空路で結ばれており、国際的な交通の拠点としても重要な都市です。

パリの歴史

パリの歴史は紀元前3世紀頃、ケルト系のパリシイ人がセーヌ川に浮かぶシテ島に集落を築いたことに始まるといわれています。当時は「リュテティアルテティア」と呼ばれ、都市として発展しました。その後「パリ」に改名され、中世にはフランク王国(後にフランス王国)の首都となり、町にはノートルダム大聖堂などが建立されました。1789年のフランス革命を経て近代都市へと変貌し、19世紀にはナポレオン3世の命を受けたセーヌ県知事オスマンによる都市整備が進められ、今日の美しい街並みの基礎が築かれました。21世紀に入ってからも革新を続ける、芸術と歴史の都です。

パリの特徴

パリは芸術と文化の都として知られ、歴史ある建築や美術館、洗練された町並みが魅力の国際都市。市内はセーヌ川が東西に流れ、川を挟んで北側を右岸(Rive Droite、リヴドロワト)、南側を左岸(Rive Gauche、リヴゴーシュ)と呼びます。エッフェル塔やルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂など多くの名所が点在しまるで全体が美術館のような雰囲気。セーヌ川沿いの景観やカフェ文化も人気で、日常のなかに芸術や美しさを感じられるのが特徴。ファッションの中心地としても有名で過去から現代まで満喫することができます。

パリの治安

パリは時期を問わずであふれているため、観光客を狙った犯罪が多発しています。スリやひったくりなどの軽犯罪が多く報告されるのは、ルーヴル美術館やシャンゼリゼ大通りなどがある1区や8区。また、メトロの構内や車内でもスリの被害が多く、特にメトロ1号線や複数路線が乗り入れする「シャトレ・レアール駅(Châtelet-les-Halles)」、「パリ北駅(Gare du Nord)」周辺などでは注意が必要です。バッグを前に持ったり、夜道のひとり歩きを避けたりするなどの基本的な安全対策を徹底し、旅を楽しみましょう。

パリと日本の時差

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日本とパリの標準時の時差は8時間で、パリが日本よりも8時間遅れています。フランス国内での時差は存在しないため、国内の移動時に時差を気にする必要はありません。なお、フランスではサマータイムが実施されており、実施期間は毎年3月最終日曜日の午前2時10月最終日曜日の午前3時まで、実施中は日本との時差が7時間になります。

パリの気候

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パリには四季があり、季節の移り変わりは東京と似ていますが、年間の平均気温はパリの方が低い傾向です。春の訪れを感じるのは4月頃。梅雨がなく、空気が乾燥しているので、夏はさわやかで過ごしやすいが続きます。7、8月の日中は30度を超える日もありますが湿度が低いため日陰に入れば暑さをしのぐことができます。また、朝晩は肌寒いことも。秋の訪れは東京より早く、11月になるとに入り、曇りがちの日が多くなります。同じ季節でも年によって気候が異なるので、出発直前に天気予報で気温をチェックしておくのがおすすめ。

春(3〜5月)
寒暖差があり、日中は穏やかで過ごしやすいが、朝晩は冷えることもある。薄手のコートや羽織りものがあると便利
夏(6〜8月)
日中は30度を超える日もあり、暑さが厳しい。日差しが強いため、帽子やサングラスなどの日差し対策グッズがあると安心。朝晩は涼しくなることも
秋(9〜11月)
気温が下がり、朝晩の冷え込みが強まる。雨の日が増えるため、折りたたみ傘などがあると安心
冬(12〜2月)
平均気温は5℃前後になるが、雪が降ることはまれ。曇りや小雨の日が多いのが特徴。朝晩は特に冷え込むため、防寒対策が必要

パリの空港と市内へのアクセス方法

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パリには、以下ふたつの空港があり、シャルル・ド・ゴール国際空港には日本からの直行便が運航しています。

日本からパリ所要時間直行便を利用すると、行きが約14~15時間、帰りが約13~14時間。乗り継ぎ便を利用する場合は経由地によって異なりますが、アジアや中近東を経由すると20時間前後。シャルル・ド・ゴール国際空港からパリ市内までは、バスや高速郊外鉄道(RER)、タクシーなどで移動可能です。オルリー空港からパリ市内までは高速郊外鉄道(RER)のほか、メトロやタクシーでアクセスできます。

パリ市内の交通情報

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パリ市内の移動手段は、おもにメトロ(地下鉄)やバスがあります。

メトロ(地下鉄)

パリ市内を走行するメトロ(地下鉄)は全14路線あり、①~⑭号線までの数字がつけられています。路線は網目のように張り巡らされており、乗車や乗り換えも簡単なので、観光の際に便利な移動手段です。 

乗車券は、乗り場付近にある有人の切符売り場もしくは自動券売機で、ナヴィゴ・イージー(Navigo Easy)と呼ばれる交通系ICカード(発行手数料2ユーロ)を購入し、チャージして利用します。スマートフォンに公式アプリをダウンロードし、アプリ上で乗車券を購入したり、ICカードのチャージを行ったりすることも可能です。詳しくは、パリ・メトロのチケット購入方法や乗り方を参考にしてみてください。

公式ページ
https://www.ratp.fr/
公式アプリ
Bonjour RATP:Apple StoreGoogle Playでダウンロードが可能
IDF Mobilités:Apple StoreGoogle Playでダウンロードが可能

バス

パリのバスは路線が多く便利なうえ、車の景色を楽しめるのも魅力。バス停には路線番号やルート、停車などが書かれており、なかには次のバスの到着時間がリアルタイムで表示されるところもあります。 

運賃の支払いは、乗車した際に車内に設置されている読み取り機にナヴィゴ・イージー(Navigo Easy)をタッチ。スマートフォンの公式アプリ上で乗車券やICカードを購入済みであれば、スマートフォンをかざして乗車することできます。目的地が近づいたら、降車ボタンを押して降車します。

公式ページ
https://www.ratp.fr/
公式アプリ
Bonjour RATP:Apple StoreGoogle Playでダウンロードが可能
IDF Mobilités:Apple StoreGoogle Playでダウンロードが可能

パリのおすすめ観光スポット

エッフェル塔

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エッフェル塔は1889年のパリ万博のために建てられた高さ約330mの鉄塔で、パリを象徴するランドマーク。昼は鉄骨の構造美、夜はライトアップや定刻に点灯するシャンパンフラッシュが楽しめます。展望台からはパリの町並みのパノラマビューが広がります。エッフェル塔の下に広がるシャン・ド・マルス公園からはもちろん、セーヌ川対岸から見るのも美しく、さまざまな場所からその姿を楽しむことができます。

エッフェル塔(パリ)

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住所
5, av. Anatole France 7e
URL
https://www.toureiffel.paris/

ノートルダム大聖堂

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ノートルダム大聖堂はパリのシテ島に位置する、フランス・ゴシック建築を代表する大聖堂。1163年に着工され、170年以上の年月をかけて完成しました。美しいバラ窓や彫刻、重厚な双塔が特徴で、荘厳な内部空間も魅力です。約5年半行われていた火災からの修復作業を終え、2024年12月に一般公開を再開し、再びその美しさを目にすることができるようになりました。

ノートルダム大聖堂(パリ)

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住所
6 Parvis Notre-Dame 4e
URL
https://www.notredamedeparis.fr/

ルーヴル美術館

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ルーヴル美術館はパリにある世界最大級の美術館で、ピラミッド型のガラスのエントランスが印象的。モナ・リザやミロのヴィーナスなど30万点以上の所蔵を誇り、古代から近代まで幅広いコレクションが展示されています。数々の名品に触れる、贅沢な時間を。

ルーヴル美術館

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住所
Musée du Louvre 1er
URL
https://www.louvre.fr/

まとめ

フランスの首都・パリの基本情報から人気観光スポットまで、パリの特徴や魅力をご紹介しました。この記事を参考に、ぜひパリ旅行を計画してみてはいかがでしょうか?

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