ルーヴル美術館

更新日
2024年6月26日
公開日
2023年12月27日
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12世紀以来、歴代国王の宮殿であったルーヴル宮が、美術館として初めて一般公開されたのは、フランス革命後の1793年のこと。歴代の国王のコレクションに、ナポレオン1世がイタリア遠征から持ち帰った「戦利品」が加わり、やがてその名は世界に知られるようになった。1980年代より始まった大ルーヴル改造計画によって、ルーヴルは新しい時代を迎える。1989年、中庭中央にガラスのピラミッドが登場、今やパリを代表する景観となっている。また、2012年にはイスラム美術展示室が新設されるなど、ルーヴルは常に進化し続けている。一度訪れたことがある人でも、再訪せずにはいられない美の宮殿。その所蔵作品はゆうに30万点を超え、主要作品を観て回るだけでも数日はかかる。あらかじめ目当ての作品の展示室をチェックしておくのが賢明だ。

ルーヴル美術館の入場料とチケット購入方法

チケット購入方法と料金は以下の3種類になります。※2024年6月現在

  • オンラインで入場時間指定の入場チケットを事前購入:€22
  • パリ・ミュージアムパスを購入:€52(2日券)
  • ルーブル美術館の窓口でチケットを当日購入※閑散期で空きがある場合のみ:€22

ルーブル美術館公式サイトでのチケット予約方法

1.まずはこちらをクリック⇒ 公式予約サイト
2.日付、入場時間、枚数をえらんで「confirm」をクリック

3.購入チケットを確認して「confirm」をクリック

4.購入するには利用者登録が必要なので「Sign up」をクリック

5.利用者情報を入力し「Proceed to payment」をクリック

6.入場者全員の名前を入力し「Payment」をクリック

7.クレジットカード情報を入力し「Validate」をクリック。決済に成功すると、入場チケットのダウンロード画面になります。

パリ・ミュージアムパスの購入方法

下記記事内でパリ・ミュージアム・パスのメリットや購入方法・おトクな使い方を詳しく紹介!

ルーヴル美術館の行き方

最寄りのメトロ(地下鉄)駅は①、⑦番線Palais Royal Musée du Louvre。メトロで行く場合は駅から直結の地下ショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーヴル」から入れる。
見学の前に、ルーヴルの構造をつかんでおこう。

1.主要入口は2ヵ所

ガラスのピラミッド

中庭にあるガラスのピラミッド。いつも長蛇の列ができている。この下がチケット売り場のあるナポレオンホール。

©pyramideduLouvre,arch.I.M.Pei

カルーゼル・デュ・ルーヴル

ルーヴルに隣接する地下ショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーヴル」から入れる。ガラスのピラミッドよりすいていることが多い。

《カルーゼル・デュ・ルーヴルへの入口は3か所》
1.メトロ駅し① ⑦Palais Royal Musée du Louvreに直結している
2.リヴォリ通り99番地に入口がある
3.カルーゼル凱旋門の横にある階段から

2.展示室へのアクセスポイントは「ナポレオンホール」

ガラスのピラミッドの真下にあるナポレオンホールは、展示室へのアクセスポイントとなっている。総合案内所やチケット売り場もここにある。ミュージアム・パスがあれば、入場券を買う列に並ばなくて済む。

ナポレオンホールにある案内所で館内見取り図がもらえる

3.展示室は3つのセクションで構成

ルーヴルの展示室は、コの字型になった建物が3つのセクションに分けられ、それぞれシュリー、リシュリュー、ドノンと名づけられている。3つのセクションへは、いずれもナポレオンホールからアクセスする。

館内案内

ルーヴル宮の歴史も観ることができる階。リシュリュー翼のふたつの中庭は彫刻展示室となっており、地下でありながら、ガラス屋根から自然光が差し込む開放的な空間で作品を鑑賞できる。
古代ギリシア、古代オリエントなど、1階は古代美術の宝庫。さらに16~19世紀のミケランジェロ作品も加わり、彫刻で観るべきものが多い。歴史上の重要な史料も展示されている。
『モナ・リザ』をはじめ、世界的に知られる名画が集まるのが2階。特にドノン翼は必見。『ナポレオン1世の戴冠式』、『カナの婚礼LesNocesdeCana』など大作もあって見応え十分だ。
14~19世紀のフランス絵画、フランドル、ドイツ、オランダ絵画の展示室がある。ここまで訪れる人は少なく、フェルメールの名画などをゆったりと見学できるのが魅力だ。

FAQ

Q
ルーヴル美術館の混み具合は?
A
現在は多くの方が事前にチケットを予約しているので、予約していても待たされることがあるため時間に余裕をもってスケジュールを組もう。予約なしの場合は朝一もしくは閉館に近い時間に並ぶと並ぶ時間が短くて済みます。
Q
館内の撮影は可能?
A
ほぼすべての作品は、写真撮影可能です。ただし、フラッシュ利用は禁止されています。
Q
特定エリアのクローズ日を知るには?
A
改修工事などのために一部の展示室が閉館している場合があるので、お目当ての作品がある場合は公式ウェブサイトで展示室の開閉スケジュールを確認しておこう。英語なら「PLAN YOURVISIT」のタブから「Hours,Admission & Directions」へ。その中の「Schedule ofRoom Closures」で確認できる。
Q
館内に食事できるお店は?
A
1日かけて見学するなら、館内のカフェ「アンジェリーナ」でランチ可能。1階の「ル・カフェ・マルリー」は夜のライトアップを鑑賞できる特等席。

写真

  • 必見の三大作品①『モナ・リザ』世界で最も有名な絵のひとつ。(1503〜1519頃)レオナルド・ダ・ヴィンチ作
  • 必見の三大作品②『ミロのヴィーナス』ギリシア彫刻の美しさが凝縮した作品。(紀元前2世紀末)作者不詳
  • 必見の三大作品③『サモトラケのニケ』大規模な修復作業が完了し、さらに美しい姿に。(紀元前190頃)作者不明
  • 『翼の付いた雄牛』(紀元前8世紀末)作者不詳
  • 『ハムラビ法典』(紀元前1792~1750バビロン第1王朝時代)作者不詳
  • 『ナポレオン1世の戴冠式』(1806~1807)ダヴィッド作
  • 『7月28日ー民衆を導く自由の女神』(1830)ウジェーヌ・ドラクロワ作
  • 『ナポレオン3世の居室』(19世紀)フランス最後の皇帝の座についたナポレオン3世が、居室として使ったルーヴルの部屋が公開されている。
  • 『書記座像』(紀元前2600~2350)作者不詳
  • 『レースを編む女』(1669~1670頃)ヨハネス・フェルメール作
  • 『ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像』(1594頃)作者不詳
  • 『マリー・ド・メディシスの生涯』(1622~1625)ピーテル・パウル・ルーベンス作
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