イギリスの主要都市は?都市ごとの特徴や気候、観光スポットを解説

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年10月16日
公開日
2025年10月16日
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イギリスには、個性豊かな都市が点在しています。首都ロンドンをはじめ、サッカーとポップカルチャーの町マンチェスター、港町リヴァプール(リバプール)、古きよき伝統が息づくエディンバラなど、都市ごとに異なる魅力を楽しめます。この記事では、イギリスを代表する4つの都市の特徴と見どころを紹介します。イギリス旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてみてください。

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イギリスのおもな都市

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イギリス(正式名称グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国)には、その土地の歴史や文化、自然を感じられる都市が点在しています。イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つで構成され、それぞれに州や都市などが存在します。イギリスの主要な都市は以下のとおりです。

都市名 地域
ロンドン イングランド
マンチェスター イングランド
リヴァプール(リバプール) イングランド
エディンバラ スコットランド

イギリスの首都「ロンドン」

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ロンドンは2000年近い歴史と現代文化が調和した都市。世界的に有名な博物館や美術館、歴史的建造物が数多く点在し、王室文化やイギリスの伝統を肌で感じられるのが魅力です。一方、現代的な建築物やビルも建ち並び、歴史と近代が調和した町並みを楽しめます。観光はもちろん、ショッピングや観劇、スポーツ観戦などさまざまな過ごし方ができ、広大な公園やテムズ川沿いの美しい景観などの自然も満喫できます。

ロンドンの基本情報

都市名
ロンドン
面積
約1569平方キロメートル
日本からの直行便
あり(約15時間)
日本との時差
-9時間(サマータイム期間中は-8時間)

ロンドンの気候とベストシーズン

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夏は比較的涼しく、湿度も控えめで過ごしやすいものの、近年は30度を超える日もあります。冬は0度前後まで冷え込むことがあるので、寒さ対策が必要です。また、年間をとおして雨や曇りの日が多く、折りたたみ傘があると安心。

ロンドン観光のベストシーズンは春から夏。比較的穏やかな気候で、屋外での観光や町歩きに適しています。

ロンドンの空港と市内へのアクセス方法

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ロンドン近郊には、ヒースロー空港ガトウィック空港スタンステッド空港ルートン空港ロンドン・シティ空港の5つの空港があります。ヒースロー空港には日本から直行便が運航しており、所要時間は約15時間。

ヒースロー空港からロンドン市内までは、地下鉄や鉄道をはじめ、バスやタクシーなどで移動可能です。

ロンドンのおすすめ観光スポット

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国会議事堂

国会議事堂(正式名ウェストミンスター宮殿)は、ゴシック様式の壮麗な建築物で、テムズ川沿いにそびえる姿はロンドンを象徴する存在です。ビッグ・ベンという名で親しまれる時計塔があることでも知られています。議事堂内部には、歴史ある議場や美しい装飾が施されたホールなどがあります。見学ツアーも実施されており、イギリス議会制の歴史や伝統などを肌で感じられます。

大英博物館

大英博物館は世界最大級の博物館のひとつ。ロゼッタ・ストーンやギリシャのパルテノン神殿の彫刻、エジプトのミイラなどが特に有名で、貴重な展示物を無料で鑑賞できます。展示だけでなく、ガラス屋根が印象的なグレートコートも見どころ。世界の歴史と文化を一度に体験できる人気スポットです。

バッキンガム宮殿

バッキンガム宮殿は、1703年にバッキンガム公の私邸として建てられたロンドンの象徴的な建物。外観の壮麗さに加え、夏には宮殿内部の一部が一般公開され、豪華な王室の部屋や美術品を見学できます。特に有名なのが、赤い制服を着た衛兵による「衛兵交代式」で、行進する様子をひと目見ようと多くの観光客が訪れます。

産業革命の中心地「マンチェスター」

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マンチェスターは、イギリス北西部に位置する活気あふれる都市で、かつて産業革命の中心地として発展しました。歴史あふれるレンガ造りの町並みと近代的な高層ビルが共存する独特の景観を楽しめます。また、サッカーの名門クラブの本拠地として世界中のファンを惹きつけているほか、美術館や博物館などの文化施設も充実しています。観光からスポーツ、アートまで幅広く楽しめるのが魅力です。

マンチェスターの基本情報

都市名
マンチェスター
面積
約116平方キロメートル
日本からの直行便
なし
日本との時差
-9時間(サマータイム期間中は-8時間)

マンチェスターの気候とベストシーズン

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春や秋は肌寒く感じる日が多く、羽織るものが必要です。夏は、平均最高気温が20度前後と過ごしやすく、日照時間が長くなります。冬は厳しい寒さとなるため、防寒対策が必要です。年間をとおして天気が変わりやすいため、旅行の際には折りたたみ傘を持参すると安心。

マンチェスター観光のベストシーズンは夏。さわやかな気温で、屋外での観光や町歩きに最適です。

マンチェスターの空港と市内へのアクセス方法

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マンチェスター近郊にはマンチェスター国際空港があり、空港からマンチェスター市内までは、電車やバス、タクシーなどで移動可能です。

なお、2025年10月現在、日本からマンチェスター国際空港への直行便は運航していません。ヨーロッパの主要空港を経由してアクセスする方法や、ロンドンやリヴァプールなどのイギリス国内の都市から鉄道で移動する方法などがあります。

マンチェスターのおすすめ観光スポット

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科学産業博物館

科学産業博物館は、マンチェスターとリヴァプール間に開通した世界最初の旅客鉄道の駅舎を展示した博物館。電気やエネルギーなど科学分野別に展示されており、子供から大人まで楽しめる体験型展示やイベントも豊富で、学びながら遊べる知的観光スポットです。

国立フットボール博物館

国立フットボール博物館は、イングランドのサッカー(フットボール)にまつわるアイテムが展示された博物館。歴史的なユニフォームやトロフィー、貴重な映像資料などを通じて、イングランドにおけるサッカーの歩みを学べます。スポーツ文化の魅力を体感できる博物館として、多くの観光客やサッカーファンが訪れます。

ジョドレル・バンク

ジョドレル・バンクは、マンチェスター郊外にある天文台。第二次世界大戦後に発展した電波天文学において多くの実績を残してきた天文台で、2019年には世界遺産に登録されました。電波天文学や宇宙についてのさまざまな展示が行われ、科学好きや家族連れに人気のスポットです。

ビートルズの故郷「リヴァプール(リバプール)」

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リヴァプールはイギリス北西部に位置する港町で、音楽と文化の町として知られています。特にビートルズの故郷として有名で、ビートルズ発祥の地であるマシュー・ストリートなどファン必見のスポットが揃っています。また、港を中心に広がる町の景観が美しく、歴史ある倉庫街や川沿いの散策も楽しめます。そのほか、美術館や博物館、サッカースタジアムもあり、アートやスポーツなどさまざまな魅力が詰まっています。

リヴァプールの基本情報

都市名
リヴァプール
面積
約112平方キロメートル
日本からの直行便
なし
日本との時差
-9時間(サマータイム期間中は-8時間)

リヴァプールの気候とベストシーズン

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春や秋は肌寒く感じる日が多く、羽織るものが必要です。夏は、平均最高気温が20度前後と過ごしやすく、日照時間が長くなります。冬は厳しい寒さとなるため、防寒対策が必要です。年間をとおして天気が変わりやすいため、旅行の際には折りたたみ傘を持参すると安心。

リヴァプール観光のベストシーズンは夏。さわやかな気温で、屋外での観光や町歩きに最適です。

リヴァプールの空港と市内へのアクセス方法

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リヴァプール近郊にはリヴァプール・ジョン・レノン空港があり、空港からリヴァプール市内までは、電車やバス、タクシーなどで移動可能です。

なお、2025年10月現在、日本からリヴァプール・ジョン・レノン空港への直行便は運航していません。ヨーロッパの主要空港を経由してアクセスする方法や、ロンドンやマンチェスターなどのイギリス国内の都市から鉄道で移動する方法などがあります。

リヴァプールのおすすめ観光スポット

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マシュー・ストリート

マシュー・ストリートはリヴァプールの音楽文化を象徴する通りで、特にビートルズゆかりの地として知られています。ビートルズがデビューを飾ったキャヴァーン・クラブがあり、多くの観光客でにぎわいます。通り沿いにはジョン・レノンの銅像や壁画、ライブハウス、パブなどが立ち並び、リヴァプールの音楽シーンを体感できます。

アルバート・ドック

アルバート・ドックはかつて港湾施設として栄えたエリアで、現在では博物館や美術館が建ち並ぶ人気の観光スポット。ロンドンにあるテート・ブリテンの分館で美術コレクションが豊富なテート・ギャラリー、タイタニック号やルシタニア号などについての展示が見られる海洋博物館、ビートルズの結成から解散までの歴史をたどるビートルズ・ストーリーなどがあります。

リヴァプール大聖堂

リヴァプール大聖堂は、町のランドマークとして存在感を放っている大聖堂。英国国教会系の大聖堂としては最大規模を誇り、その圧倒的なスケールと美しさが訪れる人々を魅了します。壮麗な外観はもちろん、内部にある国内最大級のパイプオルガンや高さ101mの塔から見渡すリヴァプールの町並みも見どころ。

スコットランドの中心地「エディンバラ」

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エディンバラはスコットランドの中央都市であり、歴史と文化が色濃く息づく町。町全体がまるで中世にタイムスリップしたかのような趣があり、石畳の道や建物がその歴史の深さを感じさせます。丘の上にそびえるエディンバラ城を中心に、観光スポットが点在しています。また、ウイスキーやスコットランド料理といったグルメも充実しており、食を通じてスコットランドの文化を堪能できます。

エディンバラの基本情報

都市名
エディンバラ
面積
約264平方キロメートル
日本からの直行便
なし
日本との時差
-9時間(サマータイム期間中は-8時間)

エディンバラの気候とベストシーズン

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エディンバラの気候は、1年をとおして比較的涼しいのが特徴。夏は気温が20度前後と過ごしやすく、猛暑になることは少ない傾向です。冬は冷え込み、0度前後まで下がるので防寒対策が必要。1年中雨が多いため、旅行の際は雨具を携帯するとよいでしょう。

エディンバラ観光のベストシーズンは夏。日本の春先のようなさわやかな気温で、屋外での観光に適しています。

エディンバラの空港と市内へのアクセス方法

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エディンバラ近郊にはエディンバラ空港があり、空港からエディンバラ市内までは、バスやトラム、タクシーなどで移動可能です。

なお、2025年10月現在、日本からエディンバラ空港への直行便は運航していません。ヨーロッパの主要空港を経由してアクセスする方法や、ロンドンやグラスゴーなどの都市から鉄道で移動する方法などがあります。

エディンバラのおすすめ観光スポット

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エディンバラ城

エディンバラ城は、町の中心にある岩山に建つ城。岩山は、その地理的優位性からキャッスル・ロックとも呼ばれ、城が建つ前から天然要塞として利用されてきました。城内に足を踏み入れると、王冠や宝器などの貴重な歴史的遺産が保管されています。また、城壁からは町全体を一望でき、特に夕暮れ時の眺望は格別です。

ロイヤル・マイル

ロイヤル・マイルは、エディンバラ城からホリルードハウス宮殿を結ぶ約1.6kmの石畳の通り。通り沿いには歴史的建造物や大聖堂、伝統的なパブや土産物店などが並び、エディンバラの歴史を感じながら町歩きを楽しめます。夏にはエディンバラ・フェスティバルの舞台となり、さらに活気にあふれます。

カールトン・ヒル

カールトン・ヒルはニュータウンの東にある小高い丘で、エディンバラ市街を一望できる絶景スポット。丘の上には、アテネのパルテノン神殿を模して造られたナショナル・モニュメントや1815年に建てられた記念碑ネルソン・モニュメントなどの建築物が点在しています。

まとめ

この記事では、イギリスの主要4都市の特徴や見どころをご紹介しました。旅の目的に合わせて訪れる都市を選べば、イギリス旅行はより充実したものになるはずです。本記事を参考に、ぜひイギリス旅行を計画してみてはいかがでしょうか?

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