ギリシャ(ギリシア)の気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月25日
©iStock

ギリシャは、その歴史的な遺産と美しい自然が魅力の国だ。アテネの古代遺跡やエーゲ海に浮かぶ島々、テッサロニキの文化的な都市景観など、多彩な観光スポットがある。さらに、ギリシャの気候は年間を通して快適で、訪れる季節ごとに異なる魅力を体感できるのも特徴だ。温暖な地中海性気候のおかげで、春や秋には穏やかな陽気の中で遺跡巡りが楽しめ、夏には美しいビーチでのんびり過ごせる。冬でも比較的暖かく、寒さが苦手な人にもおすすめのデスティネーションだ。多彩な自然と歴史に触れながら、ギリシャならではの心地よい気候を体感してみよう。

AD

ギリシャの気候の特徴

©︎iStock

ギリシャは典型的な地中海性気候の影響を強く受けており、夏は乾燥して暑く、冬は温暖で雨が多い。春と秋は短くも穏やかな気候が広がり、観光に最適なシーズンとなる。特にアテネとテッサロニキは、それぞれの地理的特徴から微妙に異なる気候を持つ。

夏の気温は30℃を超える日も多く、強い日差しが特徴。ただし、エーゲ海からの風が涼をもたらし、夕方以降は快適だ。冬は10℃前後の温暖な日が多いが、北部のテッサロニキでは寒さが増し、雪が降ることもある。一方、春と秋は15~25℃と穏やかで、観光や散策にぴったりの季節だ。

日本と比較すると、ギリシャの気候は全体的に乾燥しており、湿度が少ないため、夏でも日本ほど蒸し暑く感じない。また、冬の寒さも厳しくなく、日本の関東地方に似た感覚で過ごせる。旅行時の服装としては、夏は軽装で十分だが、日差しが強いので帽子やサングラスが必須。冬は薄手のジャケットやアウターを用意すると安心だ。夜間の冷え込みにも注意したい。

気候と服装のポイント

春や秋は寒暖差を考慮した服装

春や秋は昼間と夜間の寒暖差がある。日中は薄手のシャツで過ごせるが、夕方以降は軽いジャケットやカーディガンが役立つ。

日差し対策は万全に

ギリシャの夏は強い日差しが特徴。サングラスや帽子、日焼け止めは必携だ。また、観光地では木陰が少ない場合があるため、UVカットの服装を選ぶと快適に過ごせる。

夏でも羽織物を忘れずに

夏でも夜は涼しくなるため、軽い羽織物を持参するのがおすすめ。特に風が強い海辺では体感温度が下がることがある。

冬の北部は防寒具が必要

テッサロニキなど北部では冬に雪が降ることも。厚手のジャケットや防寒具を持参すると安心だ。南部のアテネでも夜は冷え込むことがある。

動きやすい靴を用意

遺跡や石畳の街歩きでは、スニーカーなど歩きやすい靴が必須。特にアテネでは坂道が多いため、しっかりした靴を選ぼう。

季節ごとの気候の特徴

春(4~5月)のギリシャの気候と服装

©︎iStock

春のギリシャは穏やかで旅行に最適な季節だ。平均気温はアテネで15~25℃、テッサロニキで13~22℃程度で、暖かい日が多い。降水量は少なめで特に4月以降は青空が広がる日が増える。遺跡巡りや海沿いの散歩が楽しめる季節であり、観光地も夏ほど混雑していないのが魅力だ。ただし朝晩は冷えるため、日中との寒暖差に注意が必要。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のジャケットやウィンドブレーカーが便利
トップス
長袖のシャツやカットソー、日中は薄手のものが快適
ボトムス(パンツ)
デニムや軽めのチノパンがおすすめ
シューズ
歩きやすいスニーカーや軽量なシューズが最適

レディース

ジャケット/アウター
軽いトレンチコートやカーディガン
トップス
ブラウスやニットの薄手トップス
ボトムス(パンツ/スカート)
ミディ丈スカートやワイドパンツが快適
ワンピース
日中は一枚で着られる薄手のワンピースが便利
シューズ
ローヒールやスニーカーで歩きやすさを重視

夏(6~9月)のギリシャの気候と服装

©︎iStock

ギリシャの夏は乾燥しており、気温は30~35℃まで上昇する。アテネやテッサロニキでも連日快晴が続くが、エーゲ海からの風が吹くため、過ごしやすさを感じられることも多い。ただし、日中の観光は暑さ対策が欠かせない。特に正午から午後3時頃は屋外での観光には注意。朝や夕方の涼しい時間帯に行動すると快適だ。

メンズ

ジャケット/アウター
基本的には不要、ただし屋内が冷房で寒い場合があるため、薄手のカーディガンを持参すると良い
トップス
Tシャツやポロシャツなど、通気性の良い素材のものが快適
ボトムス(パンツ)
薄手のパンツやショートパンツ。日差し対策を意識するなら長めのパンツもおすすめ
シューズ
サンダルや軽量なスニーカーでリラックスした装いを

レディース

ジャケット/アウター
軽いストールやカーディガンが冷房対策に役立つ
トップス
ノースリーブや半袖のトップス。リネンやコットン素材が快適
ボトムス(パンツ/スカート)
フレアスカートやマキシスカートが涼しくて動きやすい
ワンピース
ノースリーブワンピースやリゾート感のある軽やかな素材がおすすめ
シューズ
サンダルやエスパドリーユなど、歩きやすいものを選ぼう

秋(10~11月)のギリシャの気候と服装

©︎iStock

秋は春と同様、穏やかで過ごしやすい季節。気温はアテネで15~25℃、テッサロニキで10~20℃程度で徐々に涼しくなる。11月になると雨の日が増えるためレインコートや折りたたみ傘が必要だ。観光客が減り始める時期なので、静かに観光を楽しみたい人にはおすすめのシーズンだ。

メンズ

ジャケット/アウター
軽めのジャケットやレインジャケットが必要
トップス
長袖のシャツや薄手のセーターで秋らしい装いを
ボトムス(パンツ)
デニムやコットンパンツがベスト。雨の日に備えて速乾性のある素材も便利
シューズ
防水性のある靴やスニーカーが活躍する

レディース

ジャケット/アウター
レザージャケットやトレンチコートが便利、雨の日にはレインコートもあると安心
トップス
薄手のセーターや長袖ブラウスで調節可能なスタイルを
ボトムス(パンツ/スカート)
ミディ丈や膝丈のスカートが快適。雨の日には濡れても乾きやすい素材を選ぶと良い
ワンピース
長袖ワンピースが季節感を演出する
シューズ
ブーツや防水性のある靴を選ぶと便利

冬(12~3月)のギリシャの気候と服装

©︎iStock

冬のギリシャは日本の関東地方に近い気候で、アテネでは10~15℃、テッサロニキでは5~10℃程度。北部は寒さが厳しくなることがあるが、全体的には温暖で過ごしやすい。ただし、雨が増える季節でもあり、傘や防水アイテムは必須だ。観光地も閑散としているため、落ち着いて歴史的な名所を楽しみたい人には最適だ。

メンズ

ジャケット/アウター
厚手のコートやダウンジャケット。防水加工があるものがおすすめ
トップス
長袖のシャツやカットソー、日中は薄手のものが快適
ボトムス(パンツ)
厚手のチノパンやデニム。寒冷地では発熱する機能性インナーも便利
シューズ
防水性のあるブーツやスニーカーで雨や冷え込みに対応

レディース

ジャケット/アウター
ウールコートや防寒性の高いアウター。北部ではダウンコートが安心
トップス
ニットトップスやタートルネックが暖かく快適
ボトムス(パンツ/スカート)
タイツやレギンスを合わせることで防寒性を確保
ワンピース
厚手の素材で防寒対策を
シューズ
ブーツや防寒性の高い靴が最適

アテネの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

©︎iStock

アテネの気候は典型的な地中海性気候で、東京と比較すると冬は温暖で、夏は暑く乾燥している。降水量も少なく、年間を通じて快適に過ごしやすい環境だ。

春はアテネのベストシーズンで、日中は20℃前後まで気温が上がり、乾燥しているため観光に最適。東京よりも降水量が少ない。夏は30~35℃と高めだが、東京と比べて湿度が低く乾燥しており、猛暑日でも過ごしやすい。夜になると海風が涼しさを運び蒸し暑くない。秋は穏やかな日が続き、特に9月はまだ夏のような気候が楽しめる。降水量は増えるものの雨は短時間で止むことが多い。10~11月の朝晩はやや冷え込むため、ジャケットが必要になる。冬のアテネは東京より暖かく、日中の気温が10~15℃程度。雨の日は東京ほど多くなく降水量は少なめ。厚手の防寒具は不要で、軽いコートやジャケットがあれば十分対応できる。

アテネと東京の年間気温を比較

アテネと東京の年間降水量を比較

テッサロニキの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

©︎iStock

テッサロニキは、アテネに比べると気温が低く、降水量もやや多い。

春は穏やかで過ごしやすく、平均気温は15~25℃程度。アテネよりも涼しいうえに雨が少ないため、快適な散策や観光が楽しめる。夏は30~33℃と暑いが湿度が低いため、東京のような蒸し暑さは感じない。エーゲ海からの風が涼しさをもたらし過ごしやすい。秋は気温が徐々に下がり、夜間は冷え込むことがある。10月以降は雨が多くなるため防水対策を忘れずに。冬は最低気温が0℃前後まで下がる日もあり、雪が降ることもあるため、厚手のアウターや防寒具が必要だ。

テッサロニキと東京の年間気温を比較

テッサロニキと東京の年間降水量を比較

気候をしっかり把握して旅行の計画を立てよう!

©︎iStock

ギリシャは年間を通して温暖で過ごしやすい国。夏は乾燥し、強い日差しが降り注ぐが、湿度が低いため快適に過ごせるのが特徴。エーゲ海やイオニア海沿岸では風が涼しさを運び、海水浴やリゾート気分を満喫できる。ギリシャ全体が花々に彩られる春と黄金色の秋は、気温も穏やかで観光や遺跡巡りには最適なシーズン。冬は温暖な南部と冷え込む北部で差があり、テッサロニキなど北部では雪が降ることもあるが、アテネや島々では10℃前後で過ごしやすい。季節ごとの気候や服装をしっかり押さえ、都市や地域ごとの特徴に合わせて準備することが、快適な旅への鍵となる。

歴史、自然、文化が豊かなギリシャは、いつ訪れても新たな魅力を発見できる国だ。美しい気候の中で、あなたの旅が忘れられない素晴らしいものになりますように。

トップへ戻る

TOP