インドネシアの気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較 

地球の歩き方編集室

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更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月5日
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インドネシアは、東南アジアの赤道直下に広がる魅力的な島々の国。その多様な気候と文化は、訪れる人々に驚きと感動を与える。特に首都ジャカルタは現代的な都市の顔を持ちながら、伝統文化が息づく場所。一方、バリ島のウブドは自然豊かなリゾート地として、多くの観光客を魅了する。年間を通じて温暖で、雨季と乾季の変化が見られるインドネシアの気候は、観光や旅行の計画を立てる際に知っておきたい重要なポイントだ。インドネシアの多彩な魅力を存分に楽しむために、現地の気候や服装に配慮した旅支度を整えよう。

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インドネシアの気候の特徴

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インドネシアは赤道直下に位置し、年間を通して高温多湿の熱帯モンスーン気候が特徴。乾季(5〜10月)と雨季(11〜4月)の二つの季節に分かれる。乾季は比較的降水量が少なく、快適な観光に最適な時期。一方、雨季はスコールと呼ばれる短時間の激しい雨が頻繁に降るが、晴れる時間も多い。年間平均気温は26〜30℃で、日本の夏に似た蒸し暑さが続く。

旅行者は軽装が基本だが、冷房が効いた室内では羽織るものが必要。屋外では通気性の良い服やUV対策も欠かせない。特にジャカルタの都市部では舗装された道路が多く、しっかりとした靴が必要。ウブドでは緑豊かな自然を楽しむため、歩きやすいスニーカーが便利。現地の文化や宗教施設では露出を控えた服装も求められることがあるため、軽く羽織れるカーディガンやショールを持参すると安心だ。

気候と服装のポイント

乾季は観光のベストシーズン

乾季は比較的湿度が低く快適。観光に適した時期だが、日差しが強いので帽子やサングラス、日焼け止めが必須。

雨季の対策を忘れない

雨季には突然のスコールが頻繁に降るため、防水性のあるジャケットや折りたたみ傘が便利。雨でも足元をしっかり守れる靴を選ぼう。

冷房対策を万全に

屋内では冷房が強く効いていることが多い。軽いジャケットやカーディガンを持参することで、体温調整がしやすくなる。

足元の準備を忘れずに

都市部では歩きやすい靴、自然豊かなウブドではスニーカーや防水性のあるサンダルが最適。雨季は滑りにくい素材が望ましい。

宗教施設のマナーを守る

寺院など宗教施設を訪れる際は露出を控えた服装を心がける。長袖やロングスカート、ショールが便利。

季節ごとの気候の特徴

乾季(5〜10月)のインドネシアの気候と服装

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乾季はインドネシアを訪れるのに最適なシーズン。晴天が続き湿度もやや低めになるため快適に観光が楽しめる。気温は平均して26〜30℃で日中は太陽が強く降り注ぎ夜間でも暖かさが保たれる。特にジャカルタでは都市部の散策やショッピングを快適に楽しめ、ウブドでは爽やかな青空の下、自然豊かな田園地帯や寺院巡りを満喫できる。日差しが非常に強いため紫外線対策が重要、帽子や日焼け止めは必携アイテムだ。また、施設内の冷房が効きすぎている場合もあるため、体温調整ができる服装を心がけよう。

メンズ

ジャケット/アウター
軽量で通気性の良いUVカットパーカーや薄手のウインドブレーカーがおすすめ。日焼け防止や冷房対策として役立つ。また、持ち運びしやすいコンパクトなものが便利
トップス
吸湿性と速乾性を兼ね備えたTシャツやポロシャツが快適。特にコットンやリネン素材が適しており、暑い日でも蒸れにくい。観光地に合わせたカジュアルなシャツでおしゃれを楽しむのもよい
ボトムス(パンツ)
コットンやリネン素材の軽量パンツが涼しく過ごしやすい。動きやすさを考慮しつつ、ジャカルタの都市部では長ズボンを選ぶと洗練された印象を与えられる。カジュアルな場面ではハーフパンツも
シューズ
通気性が良く、長時間歩いても疲れにくいスニーカーがベスト。ビーチや自然散策ではスポーツサンダルが活躍する。滑りにくい靴底が安心だ

レディース

ジャケット/アウター
軽量のカーディガンやUVカットパーカーが便利。冷房の効いた施設内や日差しの強い場所での体温調整に役立つ。畳んでバッグに入れられるものが最適
トップス
通気性と速乾性の良いブラウスやノースリーブのトップスがおすすめ。汗をかきやすい環境でも涼しく過ごせる素材を選ぶと快適。明るい色や涼しげなデザインで旅行気分を盛り上げたい
ボトムス(パンツ/スカート)
リネン素材や軽量のミディスカートが涼しく快適。観光中も動きやすく、風通しの良いデザインを選ぶと蒸れにくい。ウブドの寺院などでは足首を隠せる服装が求められることもあるため、ロングパンツも用意しておくと安心
ワンピース
軽やかな素材のワンピースは観光にもディナーにも活用できる万能アイテム。動きやすさと通気性を兼ね備えたデザインがベスト
シューズ
スニーカーやサンダルがおすすめ。長時間歩く場合は、足への負担を軽減するクッション性の高いものを選ぶと良い。滑りにくい靴底も重要

雨季(11〜4月)のインドネシアの気候と服装

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雨季のインドネシアは高湿度で、スコールと呼ばれる短時間で激しい雨がほぼ毎日のように降るが、長時間続くことは少ない。雨の後には涼しい風が吹き、草木が青々と茂る美しい風景が広がる。気温は平均27〜30℃で、蒸し暑さが続くため、汗をかきやすい環境。ジャカルタでは雨を避けつつ都市観光を楽しみ、ウブドでは雨季特有の緑豊かな景色を堪能できる。雨具や防水アイテムの準備が旅行の快適さを左右する。

メンズ

ジャケット/アウター
防水ジャケットや撥水性のウインドブレーカーは必須。突然のスコールに対応できるだけでなく、軽量で持ち運びしやすいものを選ぶと便利
トップス
吸湿速乾性のあるシャツやTシャツがおすすめ。汗をかいてもすぐに乾く素材を選び、湿気の中でも快適に過ごせるようにする。UVカット機能付きのものも便利
ボトムス(パンツ)
撥水性のあるパンツや速乾素材のカジュアルパンツが良い。雨で濡れてもすぐに乾き、動きやすいものを選ぶと観光中の快適さが増す
シューズ
防水性の高いスニーカーやアウトドアシューズが最適。滑りやすい路面を安全に歩くため、しっかりとした靴底を選ぶと良い。雨の多い時期には足元の保護が特に重要だ

レディース

ジャケット/アウター
防水性のあるレインコートや撥水カーディガンが便利。軽量で携帯しやすいデザインを選ぶと旅行中も使いやすい
トップス
通気性が良く速乾性に優れたブラウスやTシャツが快適。湿気が多い環境では、蒸れにくい素材を選ぶのがポイント
ボトムス(パンツ/スカート)
速乾性のあるロングスカートや撥水性のパンツがおすすめ。雨に濡れてもすぐ乾く素材を選ぶとストレスなく過ごせる
ワンピース
防水素材や速乾性のあるものが適している。動きやすさと見た目のバランスを考慮したデザインを選ぼう
シューズ
防水サンダルや滑りにくいフラットシューズを選ぶと良い。長時間歩く場合は足元の負担を軽減できるデザインが最適

ジャカルタの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

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ジャカルタは熱帯モンスーン気候に属し、年間を通じて平均気温が26〜30℃と安定している。雨季と乾季に分かれ、雨季には短時間で激しいスコールが頻繁に発生。特に1月は月間降水量が300〜400mmと多い。乾季は晴天が続き、湿度もやや低下するため観光に最適な時期。東京と比較すると、ジャカルタは四季の寒暖差がなく、湿度が高いのが特徴。冷房が効いた室内での寒さ対策や雨季のスコール対策を考慮した準備が必要だ。

ジャカルタと東京の年間気温を比較

ジャカルタと東京の年間降水量を比較

デンパサールの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

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デンパサールはインドネシアのバリ島に位置し、熱帯モンスーン気候に属している。年間の平均気温は26〜30℃と安定しており季節は乾季と雨季と2つ。乾季は晴天が続き湿度も低く、観光やアウトドアアクティビティに最適な時期だ。雨季は降水量が多く1月は月間300〜400mmに達することもあるが、短時間で激しい雨が降るスコールが中心。

東京のような四季の寒暖差はなく一年中暖かい気候が楽しめる一方で、高湿度の環境に慣れていない人にとっては蒸し暑さが負担になることもあるため、通気性の良い服装や水分補給が重要だ。乾季には日差し対策を徹底し、雨季には雨具を忘れないことで、快適な旅行が楽しめる。

デンパサールと東京の年間気温を比較

デンパサールと東京の年間降水量を比較

雨季と乾季の特徴を理解してインドネシアの旅を楽しもう!

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インドネシアは、一年中暖かい気候と多彩な魅力に満ちた国。首都ジャカルタでは都市ならではの活気ある文化やモダンな観光スポットが楽しめ、バリ島のウブドでは自然と調和した静かなリゾート地で癒しのひと時を過ごせる。熱帯モンスーン気候に属するインドネシアは、雨季と乾季の特徴を把握することで、旅の楽しさをさらに引き出すことができる。

雨季には短時間のスコールがあり、防水対策が必須。一方、乾季は晴天が続き、観光やアクティビティに最適なシーズン。高温多湿な環境に適した服装と、小物の準備を整えることで快適な旅が実現する。自然の美しさ、豊かな文化、多様な体験が待つインドネシア。ぜひ、あなたの次の旅先に選び、忘れられない思い出を作ってみてほしい。

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