イタリアの12月の気候の特徴と服装の注意点、東京との比較

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年1月7日
公開日
2025年1月7日
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イタリアの12月はロマンチックな冬の風情とクリスマスムードに包まれる季節だ。ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ナポリといった都市では街中に輝くイルミネーションが広がり観光客を温かく迎えてくれる。北部では冷たい空気が冬の訪れを感じさせる一方、南部のナポリでは比較的温暖な気候で快適に観光が楽しめる。季節限定のイベントやグルメも盛りだくさんで、歴史的建造物巡りやショッピング、グルメツアーに最適な時期。冬のイタリアで特別な思い出を作ろう。

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イタリアの12月の気候の特徴

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イタリアの12月は冬本番の気候で地域ごとに違いがある。北部のミラノは寒さが厳しく平均気温は約3~6℃。中部のフィレンツェは5~10℃で日中は比較的穏やかだ。南部のナポリは8~15℃と温暖で過ごしやすい。降水量は東京に比べると多いが全体的には少ない傾向。比較的乾燥しているが北部では時折霧が立ち込めることもある。

上旬は北部では寒波が来る可能性があり特に朝晩は氷点下になる日も多い。中部と南部は日中穏やかで晴天の日が続く。中旬はクリスマスの雰囲気が盛り上がる時期。北部では雪が降ることもあるため防寒対策が必須。中部、南部では軽めの防寒具でも十分な日が多いが朝晩の冷え込みに注意。下旬は年末年始を控え観光地は混雑する。寒さが増す北部ではウールコートや厚手のセーターが必須。中部・南部ではレイヤードスタイルが便利。

イタリアの12月の服装

メンズ

ジャケット/アウター
北部のミラノやフィレンツェなどでは厚手のダウンジャケットやウールコートが必須。南部のナポリでは軽めのダウンや厚手のジャケットで対応可能。ローマではウールジャケットが最適
トップス
北部ではセーターやフリースが暖かく発熱する機能性インナーを取り入れるのがおすすめ。中部や南部ではセーターとシャツのレイヤードスタイルが快適
ボトムス(パンツ)
北部では裏起毛パンツやウール素材のものが暖かい。南部では通常のチノパンやジーンズでも対応できる
シューズ
ミラノやフィレンツェでは防寒性と防水性を備えたブーツが理想。南部ではスニーカーやレザーシューズで十分だが、夜間の冷え込みに備えて厚手の靴下を

レディース

ジャケット/アウター
北部ではロングダウンやウールコートが活躍。中部や南部ではミドル丈のウールコートや軽めのダウンで調整が可能
トップス
タートルネックのセーターやニットが基本。北部ではさらにインナーを重ねると快適。南部では薄手のセーターやカーディガンで十分な場合もある
ボトムス(パンツ/スカート)
北部では裏起毛のパンツやスカートにタイツの組み合わせがおすすめ。中部や南部では普通のパンツや厚手のスカートで対応可能
ワンピース
フィレンツェやローマではタートルネックやニット素材のワンピースが便利。厚手のタイツを合わせると快適
シューズ
北部では防寒性のあるブーツが必須。南部やローマではスニーカーやレザーシューズでも問題ないが、石畳を歩くためクッション性のある靴を選ぶと良い

12月に訪れる際のポイント

冬の寒さに備えた防寒具は必須

イタリア北部では特に寒さが厳しいため、ダウンジャケットやウールコートが必要だ。帽子や手袋、マフラーなどの小物も欠かせない。中部や南部でも朝晩は気温が一桁台に下がるため、軽い防寒具やレイヤードスタイルで調整を。観光中に外にいる時間が長くなる場合は、足元を暖かく保つ靴下やブーツも用意しておこう。

イルミネーション巡りのための快適な靴を選ぶ

ローマやフィレンツェではクリスマスイルミネーションが街中に広がるため、長時間の散策を楽しむことになる。石畳の多い都市ではヒールの高い靴は避け、スニーカーや滑りにくい靴を履くのがおすすめ。また夜は冷え込むため、厚手のソックスやインソールを使って足元の寒さ対策をすると快適に過ごせる。

天候の変化に対応できる服装を準備

12月のイタリアは晴れの日が多いが北部では雪や霧、その他の地域でも突然の冷え込みや小雨があることも。軽量の折りたたみ傘や撥水加工が施されたジャケットが便利。日中の温暖な時間と朝晩の寒さのギャップに備え、着脱が簡単な重ね着スタイルを心がける。観光地では荷物を減らす工夫も重要だ。

12月のイベントや祝祭に関する気候と服装の注意点

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12月のイタリアは全国で祭りや祝祭が行われ、華やかな雰囲気に包まれる特別な季節だ。ミラノでは「聖アンブロジウスの祝日」にマーケットが開かれ、バーリでは「聖ニコラウス祭」が開催される。これらの屋外イベントでは北部の寒さに備えたダウンコートや防寒ブーツが必須だ。12月8日の「聖母無原罪の御宿りの日」にはローマのスペイン広場で行われる儀式が見どころで、混雑の中でも快適に過ごせる軽量の防寒具が役立つ。

12月25日クリスマスは家族と静かに過ごすことが多いが、翌日の「聖ステファノの日」には観光地が再び活気づき、比較的温暖な南部でも夜間の冷え込みには注意が必要だ。クリスマスマーケットは全国各地で開かれ暖かい飲み物や地元の名産品が楽しめる。寒暖差や天候の変化に対応できる服装を準備し、冬のイタリアでの特別な体験を存分に満喫したい。

エリアごとの12月の気候の特徴

ローマの12月の気候の特徴と東京との比較

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ローマの12月は冬に入るが東京に比べると温暖で日中の平均気温は10~15℃。朝晩は5℃前後まで冷え込むが、日中は晴れる日が多く観光しやすい。降水量は少ないが突然の雨に備えて折りたたみ傘を持参すると安心だ。東京より湿度が低く乾燥した空気が特徴で、外出時の防寒対策としてはウールのコートやセーターが適している。教会巡りや屋外の観光が中心になるため、動きやすい服装がポイント。快適な靴を選び、朝晩の冷え込みに対応するためのスカーフや軽量のダウンジャケットを準備しておきたい。

フィレンツェの12月の気候の特徴と東京との比較

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フィレンツェの12月は東京と似た気温で日中の平均気温は約5~10℃。朝晩は冷え込みが強まり特に霧が出る日には体感温度が下がることもある。降水量は少なく観光には最適な時期だが防寒対策を忘れずに。美術館や教会巡りで長時間屋内にいる場合は、暖かさを調整しやすいセーターやカーディガンを着用すると便利。外出時には厚手のコートやブーツが役立つ。石畳の道が多いため歩きやすい靴を選び、温かい飲み物で休憩をとりながら街歩きを楽しみたい。

ミラノの12月の気候の特徴と東京との比較

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ミラノの12月は東京より寒さが厳しく日中の平均気温は3~6℃。夜間は氷点下になる日も多く冬らしい気候が特徴だ。降水量は少ないが霧が立ち込める日があり、視界が悪くなることがある。観光やショッピングを楽しむには、防寒性の高いダウンジャケットや厚手のウールコートが必要。クリスマスマーケットなど屋外イベントも多いため、暖かいブーツや手袋、帽子を用意しておくと安心だ。屋内では暖房が効いているため、重ね着をして温度調整をすると快適に過ごせる。

 

ナポリの12月の気候の特徴と東京との比較

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ナポリの12月は東京よりも温暖で日中の平均気温は8~15℃。朝晩の冷え込みはあるものの日中は過ごしやすい気候が続く。降水量は少なく晴れた日には屋外観光を存分に楽しめる。ナポリ特有の石畳の道が多いため歩きやすいスニーカーやブーツが便利。伝統的なクリスマス飾りであるプレゼーピオ巡りやピザ店巡りなど、独自の文化を堪能するのに最適な時期だ。夜間の冷え込みに備えて軽めのコートやスカーフを持参しつつ、日中はセーターやカーディガンで快適に過ごすスタイルがおすすめ。

12月前後の気候の特徴と服装

イタリア旅行を計画中なら12月だけでなく前後の月の気候や服装もチェックしておこう。10月や11月は秋の心地よい気候が楽しめ、1月や2月は本格的な冬の雰囲気が味わえる。訪れる時期によって適した服装や観光のポイントが変わるため、ぜひ参考にして旅を快適に。

冬のイタリアで特別な旅を楽しもう

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12月のイタリアはローマからナポリまで、それぞれの都市が個性豊かな魅力を見せる特別な季節だ。街を彩るイルミネーションや歴史的な祭り、美しい冬景色が訪れる人々を温かく迎えてくれる。北部のミラノでは寒さが厳しいが、クリスマスマーケットが華やかさを添え、南部のナポリでは比較的温暖な気候の中でプレゼーピオ巡りを楽しめる。各都市の気候に応じた服装を準備し、寒暖差や天候の変化に対応することで快適に過ごすことができる。冬ならではのイベントや食文化、そして温かな人々との触れ合いが忘れられない旅の思い出となるだろう。今すぐイタリア旅行の計画を立てて冬の特別なひとときを満喫しよう!

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