韓国のコンセント事情、変換プラグや変圧器のポイントと充電できる場所

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年4月4日
公開日
2025年4月4日
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韓国は日本から近く、多様な文化や美食が楽しめる旅行先だ。ソウルのにぎやかな町並みや、釜山の美しい海岸線、歴史的な慶州など、見どころが満載。また、現地の屋台で味わう韓国料理や、K-POP関連スポット巡りも人気。ただ、訪れる前に知っておきたいのが電力事情。韓国では日本とは異なるコンセントタイプと電圧が使われているので、旅行中の不便を避けるためにはしっかり準備しておこう。

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韓国では変換プラグや変圧器が必要か

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韓国を旅行する際には変換プラグが必要になる。韓国で使用されているプラグはSEタイプかCタイプで、日本のAタイプとは異なるため、日本の電化製品をそのまま使用することはできない。

一方、変圧器については使用する電化製品による。多くのスマホ充電器やパソコンのアダプターは「ユニバーサル仕様」と呼ばれ、100V〜240Vの範囲で動作するため、変圧器なしで使用できる。しかし、ドライヤーやヘアアイロンなどの高出力電化製品は100V専用のものが多いため、その場合は変圧器が必要となる。

韓国のコンセントタイプは2種類

SEタイプ

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韓国で最も一般的に使用されているのはSEタイプのコンセントだ。このタイプは2本の丸ピンを持ち、ヨーロッパ諸国でも採用されている。このSEタイプのコンセントにはCタイプのプラグも差し込むことができる。

Cタイプ

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Cタイプのコンセントも韓国で使用されている。SEタイプのコンセントとは違い、このCタイプのコンセントにはSEタイプのプラグは差さらないので注意しよう。

変換プラグのポイント

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韓国への旅行では、単体プラグがおすすめ。理由はシンプルで、準備するプラグはSEタイプまたはCタイプだけでよいからだ。マルチプラグは多数の国を旅行する際には便利だが、韓国限定の旅行ではその利便性はあまり生かせない。また、マルチプラグは大きくて重いこともあり、携帯に不便な場合もある。一方、単体プラグは軽量で小さく持ち運びが簡単。日本から韓国へ旅行するだけなら、単体プラグを持参すれば十分だ。

地球の歩き方オンラインショップでも、変換プラグを取り扱っているので参考にしてほしい。

変換プラグと一緒にあると便利なもの

ポートが複数付いているUSB充電器

USB充電器は、スマホやタブレット、カメラのバッテリーなどを一度に充電できるため非常に便利。特にポートが複数付いているタイプなら、限られた時間で効率よくデバイスを充電可能だ。韓国旅行中は観光地巡りや食事、ショッピングなどで忙しくなるため、一度に複数のデバイスを充電できるUSB充電器は大きな助けになる。

モバイルバッテリー

観光中にバッテリー切れを防ぐため、モバイルバッテリーも必須アイテムだ。長時間観光する日や移動が多い日には欠かせない。急速充電対応のものを選ぶことで、短時間で効率よく充電できる。多くの観光スポットが点在している韓国旅行では、バッテリー切れの心配がなくなると、もっと観光を楽しめるだろう。

電源タップ

滞在先のホテルやゲストハウスでコンセントの数が少ない場合、電源タップが役立つ。ひとつのコンセントから複数の機器を同時に充電できるため、夜間にまとめてデバイスを充電したい場合に便利。特に、カメラ、ノートパソコンなど、USB充電できない複数の電子機器を持ち歩く旅行者にとって、効率的な充電環境を確保するための重要なアイテムとなる。

変圧器のポイント

スマホ・スマートウォッチ・パソコン

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これらのデバイスは、多くが100V〜240Vの範囲内で動作するため、変圧器は不要。韓国でもそのまま使える。観光地やレストランの情報検索、SNS投稿、地図アプリの利用など、旅行中に頻繁に使用するため、充電が途切れることなく利用できるのは非常に便利だ。iPhoneもAndroidスマホも基本的には同じ対応範囲なので心配無用。ただ、充電ケーブルの差込口が異なるため、変換プラグを忘れずに持参しよう。

デジタルカメラ・アクションカメラ

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これらの機器も基本的に100V〜240Vに対応しているので、変圧器は不要。韓国で問題なく充電可能。旅先での思い出を高品質な写真や動画で残すためには、バッテリー管理が欠かせない。風景や食事、文化体験を撮影したい時、充電が十分あれば安心して撮影に専念できる。撮影スポットで急にバッテリーが切れるというトラブルも避けられる。

ドライヤー・ヘアアイロン

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美しい景色や町並み、グルメやショッピングなどで写真を撮る機会が多い韓国旅行では、朝の身だしなみを整えるためのドライヤーやヘアアイロンは、その日1日の観光を快適に過ごすために欠かせないアイテムだ。これらの美容家電は100V専用のものが多く、そのままでは使用できず変圧器が必要。消費電力が高いため、変圧器選びには注意が必要。最低でもドライヤーやヘアアイロンの消費電力に合った容量の変圧器を選ぶこと。ただし、高出力の変圧器は重たいことが多いので、持ち運びやすさも考慮して選ぼう。

電動歯ブラシ

韓国では、おいしい料理をたくさん楽しむことができる。キムチやサムギョプサルなどの食事を心置きなく堪能するためにも、口内ケアは欠かせない。電動歯ブラシなら短時間で効率よく歯磨きができ、旅行中に役立つアイテムだ。多くの最新モデルは100V〜240V対応で変圧器不要だが、一部の古いモデルには変圧器が必要な場合がある。あらかじめ自分のモデルの対応電圧を確認し、安全かつ快適に利用しよう。

電気シェーバー

男性にとって必須の電気シェーバーは、短時間で素早くひげ剃りができるので便利だ。ソウルのにぎやかな町歩きや、美しい景色を楽しむ前に身だしなみを整えておこう。多くの最新モデルは100V〜240Vに対応しており変圧器不要だが、古いモデルや特殊なものは変圧器が必要になることがある。毎日の身だしなみを整えるためにも、自分の電気シェーバーの対応電圧を事前にチェックし、安全に利用しよう。

ゲーム機

子連れの家族旅行で韓国を訪れるなら、ポータブルゲーム機は大変便利だ。長距離移動中や観光地での待ち時間に、子供たちが退屈することなく過ごせる。多くの最新モデルは100V〜240Vに対応しているので変圧器は不要。ただし、充電器の対応電圧を事前に確認しておくと安心だ。子供たちの楽しみを確保し、旅行全体をスムーズに進めるためにも、ゲーム機とその充電環境を整えておこう。

韓国で充電できる場所

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韓国旅行中は、観光地やショッピングモール、カフェなど多くの場所で充電が可能だ。特にソウルや釜山のような大都市では、公共の充電ステーションも整備されており便利。ただし、公共の場所での充電にはセキュリティリスクがともなうため注意が必要。

例えば、悪意のある第三者が公共のUSBポート経由でマルウェアを仕込むことで、接続した機器の個人情報が盗まれる危険性がある。

このようなリスクを避けるためには、USBデータブロッカーを利用するのがおすすめだ。USBデータブロッカーとは、USBケーブルと接続することで、電力供給のみを行いデータ転送を遮断するアイテム。これにより、充電時にデータが不正に読み取られるリスクを回避できる。また、もうひとつの方法として、充電専用のUSBケーブルを使用するという手もある。このタイプのケーブルはデータ通信機能を持たず、充電のみを行うため、データ流出の心配がない。どちらの方法も韓国旅行中でも安心して充電ができるので、自分に適した対策を講じて、安全に旅を楽しもう。

空港

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空港内には充電エリアが多数あり、フライトの待ち時間に利用でき便利だ。仁川国際空港や金浦空港などの主要空港では、出発ゲート付近やラウンジ、カフェエリアに充電設備が整っているので、搭乗前後の時間を有効活用しよう。特に長時間のフライト前に十分に充電しておくことで、機内でもデバイスを快適に使用することが可能だ。また、空港内の多くの場所でWi-Fiが提供されているため、インターネットを利用しながら充電することもできる。

ホテル

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宿泊先のホテルでも充電は非常に容易だ。大都市のホテルでは、客室内に複数のコンセントが設置されているため、夜間にまとめてデバイスを充電することができる。特にソウルや釜山などの主要観光都市にあるホテルでは、旅行者に配慮した設備が整っており、安心して利用できる。

また、ビジネスセンターやラウンジエリアにも充電ステーションが完備されていることが多い。ビジネスセンターとは、主にビジネスマンが仕事を行うために設けられたスペースで、パソコンやプリンターなどが揃っている場所だが、一般の旅行者も利用可能な場合が多い。共有スペースとして使えるため、外出前や帰宅後に充電を行うのに便利だ。

ホテルについてはbooking.comで詳細を確認できるので参考にして欲しい。

カフェ

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韓国のカフェ文化は非常に発展しており、ほとんどのカフェに無料Wi-Fiと充電設備が完備されている。特にチェーン店では安定した環境が整っているため、観光中の休憩時に立ち寄るとよい。カフェでの充電はコーヒーを楽しみながらゆっくりできるので、リラックスする時間にもなる。ただし、混雑している場合は席が限られるため、譲り合ってお店に迷惑をかけないよう心がけたい。長時間の使用を控え、他の利用者にも配慮しよう。

ショッピングモール

韓国の大型ショッピングモールでは、専用の充電ステーションが設置されていることが多く、観光やショッピングの合間に手軽に充電できるため非常に便利だ。例えば、ソウルのCOEXモールやロッテワールドモールなどでは、広い館内に複数の充電スポットがあり、長時間の滞在でも安心して過ごせる。多くの場合、これらの充電スポットは無料で利用できるが、一部有料の施設もあるため、確認することをおすすめする。また、モール内の飲食店やラウンジスペースでも充電可能な場所もある。飲食店で充電を行う際には、事前にスタッフに確認を取るとよい。こうすることで、予期せぬトラブルを防ぎ、安心して充電利用できる。

変換プラグや変圧器を忘れた、なくした場合

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変換プラグや変圧器を忘れたり、旅行中になくしてしまった場合でも心配無用だ。韓国の主要都市では、それらを購入できる場所が多く存在する。まずは、宿泊先のホテルやゲストハウスのフロントに問い合わせてみよう。多くの宿泊施設では変換プラグを貸し出していることがあり、無料で借りられる場合もある。ただし、利用後は早めに返却し、他の宿泊者にも迷惑をかけないよう心がけたい。

もし宿泊先で借りられなかった場合は、近隣の電気製品店や大型ショッピングモールの電子機器売り場を訪れるとよい。ソウルや釜山などの大都市なら、大型家電量販店(例えばEマート、ロッテハイマート)や地下鉄駅周辺の専門店で簡単に手に入れることができる。特に龍山(ヨンサン)電子商店街や東大門市場などの電子機器を扱う地域では多様な商品が揃っており、お得な価格で購入できる可能性が高い。

また、急ぎの場合には、仁川国際空港や金浦空港内のショップやコンビニエンスストアでも、変換プラグを取り扱っていることがあるので探してみるといいだろう。ただし、空港内の店舗では価格が多少高めになることがあるため、必要最低限のものだけを購入するのがおすすめだ。

電力事情も万全にして快適な韓国旅行を

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韓国旅行を計画しているなら、観光地巡りやショッピング、美食探索など、楽しみがたくさん待っている。これらを存分に楽しむためにも、事前に電力事情を把握し、準備を整えておくことが大切だ。

韓国では、日本とは異なるSEタイプやCタイプのコンセントと220Vの電圧が使用されている。このため、変換プラグや必要に応じた変圧器を用意することが重要になる。特にスマートフォンやカメラなどの充電が必要なデバイスが多い現代の旅行では、充電環境を確保することは快適な旅のキーポイントだ。

観光中には、充実した充電設備が整ったカフェやショッピングモール、空港などでこまめに充電を行うよう心掛けたい。また、公共のUSBポートを利用する際には、セキュリティ対策としてUSBデータブロッカーや充電専用ケーブルを活用することで、安心して充電ができる。

さらに、もし変換プラグや変圧器を忘れたり失くした場合でも、多くの宿泊施設や電子機器店で手軽に入手可能なので心配することはない。都市部には便利な場所が多数存在する。

記事を参考に、電力事情への備えを万全にし、韓国旅行を思いっきり楽しんでほしい。美しい風景や豊かな文化、おいしい料理が待つ韓国で、すてきな思い出をたくさん作ろう。

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