ラオスの気候の特徴と季節ごとの服装、年間の気温と降水量を東京と比較 

地球の歩き方編集室

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更新日
2024年12月27日
公開日
2023年7月5日
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ラオスは東南アジアの内陸国で、雄大な自然と豊かな文化が息づく国。首都ビエンチャンはメコン川沿いに広がり、のどかな雰囲気とモダンな都市が融合した独特の魅力を持つ。ラオスの気候は年間を通じて温暖で旅行者を温かく迎えてくれる。暑季は気温が最も高く太陽が街並みや自然を鮮やかに照らし、雨季はスコールが訪れるが緑が息を吹き返し美しい田園風景が広がる。乾季は雨が少なく穏やかな気候で観光に最適だ。東南アジア特有の気候が作り出す風景と季節感は一年を通じて訪れる価値がある。季節ごとの魅力を感じながら、ラオスで特別な時間を過ごしてみたい。

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ラオスの気候の特徴

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ラオスは熱帯モンスーン気候に属し、1年を通じて暑さを感じる温暖な国だが、季節は暑季、雨季、乾季の3つに分けられる。それぞれの季節ごとに気候が異なり、旅行の計画を立てる際には注意が必要だ。まず、3月から4月の暑季はラオスで最も気温が高い時期で、日中は35℃を超え特に4月には40℃近くまで上がることもある。乾燥した空気が特徴的でこまめな水分補給と暑さ対策が重要だ。一方、5月から10月の雨季はモンスーンの影響で頻繁にスコールが降り湿度が非常に高くなる。この時期の降水量は多いものの降雨は短時間で終わることが多い。雨上がりには涼しさを感じられることもあり、緑豊かな自然の美しさが際立つ季節だ。そして、11月から2月の乾季はラオスで最も穏やかで過ごしやすい季節。日中の気温は25~30℃前後、朝晩は15℃程度まで下がることがありやや肌寒さを感じることもある。この時期は雨がほとんど降らず、晴天が続くため観光には最適だ。

ラオスの年間平均気温は26℃と、日本の年間平均気温16℃と比較して10℃ほど高い。そのため日本の冬の感覚で訪れるとほぼ1年中夏服で過ごせる印象だ。ただし、朝晩の冷え込みがある乾季には軽いジャケットがあると便利。雨季にはスコール対策のため撥水性の服や靴が必要となる。また、暑季の強い日差しや乾燥には帽子やサングラス、日焼け止めが欠かせない。観光を楽しむためには季節に応じた適切な準備をしておくことが大切だ。

気候と服装のポイント

乾季の寒暖差に注意

乾季の朝晩は冷え込むことがあり日中との温度差が大きい。エアコンが効きすぎる施設もあるので、軽いジャケットやカーディガンを用意しておくと安心だ。

雨季の突然のスコール対策

雨季はスコールが頻繁に発生するため、撥水性の高いジャケットや折りたたみ傘を持ち歩くのが便利。特に観光中は荷物の防水対策も忘れずに。

日差しへの対策

ラオスの乾季は日差しが非常に強い。帽子やサングラス、日焼け止めクリームは必須アイテム。薄手の長袖シャツで肌を守るのも効果的だ。

靴選びに気をつける

雨季の観光では濡れても乾きやすいサンダルが便利。一方、乾季には歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめ。

服装の文化的配慮

寺院を訪れる際は肌を露出しない服装が求められる。軽く肩を隠せるストールや長ズボン、膝丈のスカートなどを準備しておこう。

季節ごとの気候の特徴

暑季(3~4月)のラオスの気候と服装

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暑季のラオスは一年で最も暑い時期で、日中の気温は35~40℃に達することが多い。湿度は低く空気が乾燥しているため、日差しが強く体感温度が非常に高いのが特徴。この季節は熱中症や脱水症状のリスクが高いため、こまめな水分補給が欠かせない。特に4月にはラオスの旧正月「ピーマイ・ラーオ」が行われ、水掛け祭りで暑さを和らげる伝統的なイベントが楽しめる。旅行者にとっては日陰を利用したり屋外での活動時間を早朝や夕方に設定するなど、暑さを回避する工夫が必要だ。

メンズ

ジャケット/アウター
暑季の昼間は必要ないが、冷房対策として薄手のカーディガンや軽量ジャケットが役立つ
トップス
速乾性があり、通気性に優れたTシャツやポロシャツがおすすめ。明るい色を選ぶと日差しを反射し、体温上昇を防ぎやすい
ボトムス(パンツ)
リネン素材のパンツや軽量のショートパンツが快適。ゆったりしたデザインのものを選ぶとさらに涼しく感じる
シューズ
通気性の良いスニーカーやサンダルが最適。長時間の散策を考慮して、クッション性のあるものを選ぶと疲れにくい

レディース

ジャケット/アウター
薄手のストールやカーディガンを持参すると、冷房の効いた室内や移動中のバスで快適に過ごせる
トップス
コットンやリネン素材のブラウスやタンクトップが理想的。汗を吸収しやすく、通気性の良い素材が適している
ボトムス(パンツ/スカート)
リネンパンツや膝丈のスカートが涼しく、動きやすい。スカートの場合は寺院訪問を考慮して膝丈以上のものが適している
ワンピース
軽い素材のノースリーブワンピースやミディ丈ワンピースが活躍する。旅行中でもエレガントな装いを楽しめる
シューズ
サンダルやフラットシューズを用意。観光では歩きやすいデザインを選びつつ、ストラップ付きのものだと脱ぎ履きが簡単で便利

雨季(5~10月)のラオスの気候と服装

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雨季のラオスはモンスーンの影響を受け日中の気温は30~35℃で湿度が高い。スコールが日常的に発生するが降雨は短時間で終わることが多い。雨上がりには気温がやや下がり涼しさを感じることもある。この時期のラオスは自然が最も生き生きとしており、緑豊かな風景が広がる。田園地帯では稲作の風景が美しく写真撮影や自然観光に最適だ。ただし、観光地の地面がぬかるんでいることもあるため足元には注意が必要。雨季を快適に過ごすには防水対策が必須だ。

メンズ

ジャケット/アウター
撥水性の高いウィンドブレーカーや薄手のレインジャケットが必須。スコール対策としてコンパクトに収納できるものを選ぶと持ち運びに便利だ
トップス
吸湿速乾性のあるTシャツやポロシャツがおすすめ。湿度が高く蒸し暑い日が多いため、汗をかいても快適に過ごせる素材を選びたい
ボトムス(パンツ)
ナイロン素材や薄手のチノパン、ショートパンツが理想的。雨に濡れてもすぐ乾く素材のものを選ぶと旅行中の負担が軽減される
シューズ
防水性のあるスニーカーやサンダルが良い。雨で地面が滑りやすくなるため、滑り止め機能があるものがおすすめ

レディース

ジャケット/アウター
撥水ジャケットや軽いウィンドブレーカーを用意。急なスコールや冷房が効きすぎた室内対策として重宝する
トップス
速乾性や通気性に優れたブラウスやタンクトップが適している。特に明るい色合いを選ぶと、日差しを反射し暑さを軽減できる
ボトムス(パンツ/スカート)
リネン素材のパンツやスカートが良い。膝丈以上のデザインなら動きやすさと文化的な配慮の両方を満たせる
ワンピース
涼しさを重視したリネンやコットン素材のものが適している。動きやすいAラインやラップワンピースがおすすめ
シューズ
防水性のサンダルや軽量スニーカーが便利。濡れても乾きやすい素材を選ぶと良い

乾季(11~2月)のラオスの気候と服装

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乾季のラオスは年間で最も快適な気候が楽しめる季節。日中は25~30℃前後と穏やかで朝晩は15℃程度まで冷え込むこともある。この時期は雨がほとんど降らず空気が乾燥しているため屋外での観光に最適。特に郊外の観光地や寺院巡りにはぴったりのシーズンだ。ただし、朝晩の寒暖差があるため、軽い防寒対策をしておくと安心だ。

メンズ

ジャケット/アウター
薄手のジャケットやカーディガンが役立つ。朝晩の外出時や冷房が効いた室内で快適さを保てる
トップス
長袖シャツやポロシャツを選ぶと良い。日中は暑さを感じることもあるため、重ね着しやすいものがおすすめ
ボトムス(パンツ)
薄手のデニムパンツやチノパンが快適。寺院訪問やアクティビティにも対応できる汎用性の高い服装を心がけると良い
シューズ
スニーカーや軽いトレッキングシューズがおすすめ。郊外への小旅行や散策にも対応できるタイプが便利

レディース

ジャケット/アウター
軽いカーディガンやパーカーを用意。天候が穏やかになるこの時期でも、朝晩の涼しさ対策に重宝する
トップス
軽いニットやブラウスがおすすめ。寒暖差に対応するため、重ね着しやすいデザインを選ぶと良い
ボトムス(パンツ/スカート)
ロングスカートやリネンパンツが良い。動きやすさとエレガントさを両立できるアイテムを選ぶと旅行先でも活躍する
ワンピース
落ち着いた色合いのワンピースが理想的。暖かさを保ちながら上品な印象を与えるデザインが良い
シューズ
スニーカーやフラットシューズを選ぶと良い。旅行中の歩きやすさを考慮したものが理想的

ビエンチャンの気候の特徴と年間の気温と降水量を東京と比較

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ビエンチャンは熱帯モンスーン気候に属し、年間平均気温は約26℃と東京より10℃ほど高い。暑季は気温が35℃を超え乾燥した暑さが特徴。日差しが強く観光には十分な暑さ対策が必要だ。雨季は湿度が高くスコールが頻発。月間降水量が東京の2倍以上になることもあり、特に9月は400mmを超えるが短時間で止むため大きな影響はない。雨季には緑豊かな自然が広がり風景の美しさが際立つ。乾季は最も過ごしやすく日中は25~30℃、朝晩は15℃前後まで下がることがある。雨が少なく晴天が続くため観光に最適。東京と比べて気候の変動が少なくどの季節も異なる魅力を楽しめるが、季節に応じた準備が快適な旅の鍵となる。

ビエンチャンと東京の年間気温を比較

ビエンチャンと東京の年間降水量を比較

ラオスの魅力あふれる気候を体感しよう!

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ラオスは一年を通じて異なる魅力を楽しめる国だ。暑季は活気に満ちた水掛け祭りやエネルギッシュな自然、雨季は緑豊かな風景と涼しさを感じる雨上がりの美しさ、乾季は穏やかな気候と晴れ渡る空の下での観光が楽しめる。特に乾季は旅行に最適で寺院巡りや自然散策を存分に満喫できる季節だ。気候に合わせた準備をしっかり整えれば、どの季節に訪れても特別な体験が待っている。温暖な空気に包まれ、ラオスの豊かな文化と自然の美しさを感じながら心に残る旅を楽しもう!

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