アメリカのコンセント事情、変換プラグや変圧器のポイントと充電できる場所

地球の歩き方編集室

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更新日
2025年4月7日
公開日
2025年4月7日
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アメリカは多様な観光地を誇る国で、ニューヨークの摩天楼からグランドキャニオン国立公園の壮大な絶景まで、見どころが尽きない。さらに、世界的に有名なテーマパークも充実しており、家族旅行にも最適だ。そんな魅力あふれるアメリカを旅行する際、電力事情についても事前に知っておくと安心。日本と異なる点がいくつかあるため、快適な旅を楽しむためにしっかり準備しよう。

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アメリカでは変換プラグや変圧器が必要か

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アメリカへ旅行する際、基本的には変換プラグは不要。なぜなら、日本と同じAタイプのプラグが使用されているからだ。ただし、アメリカのコンセントには3つの穴があり、アース付きのプラグも存在する。

変圧器については少し注意が必要。アメリカの電圧は120Vであり、日本の100Vとは若干異なる。このため、100~240V対応の機器でない場合、過熱や故障のリスクがある。特にドライヤーやヘアアイロンなど高出力の電化製品を持ち込む際は変圧器の使用を検討したほうがよい。短時間の使用ならば問題ないことが多いが、長時間の使用は避けよう。

アメリカのコンセントタイプは1種類

Aタイプ

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アメリカで使用されているコンセントタイプはAタイプのみ。2本の平たいピンを持つプラグで、日本と同じ形状だ。コンセントには3つの穴があるため見た目の違いがある。日本の電化製品をそのまま利用できるが電圧の違いには注意しよう。

変換プラグのポイント

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前述のとおり、アメリカは日本と同じAタイプのコンセントが使用されているため、基本的には変換プラグは不要だ。しかし、マルチプラグを持って行くことをおすすめする理由がいくつかある。

まず、アメリカへの旅行が乗り継ぎ便を利用する場合、乗り継ぎ先の国で異なるプラグタイプが必要になることがある。その際にマルチプラグを持っていれば、どの国でも対応できるため便利。急な乗り継ぎ変更や予期せぬトラブルにも柔軟に対処できる点が大きな利点だ。

次に、アメリカ以外の国へも旅行する予定がある場合や、将来的に他の国へ行く計画がある場合にもマルチプラグは非常に役立つ。マルチプラグは世界中のさまざまなコンセントタイプに対応しているため、一度購入すればどこでも使える。新たな旅行先で再度変換プラグを購入する手間が省けるのだ。

地球の歩き方オンラインショップでも、変換プラグを取り扱っているので参考にしてほしい。

変換プラグと一緒にあると便利なもの

モバイルバッテリー

アメリカでは広大な国土と多様な観光地が待っている。例えば、ニューヨークの町歩きやロサンゼルスのハリウッド観光、グランドキャニオンのハイキングなど、一日中外出していることも多い。このような時にモバイルバッテリーがあれば、スマートフォンやタブレットの電池が切れる心配がない。特にGPSを使用したナビゲーションや撮影、SNSへの投稿などでバッテリー消耗が激しい場合でも、安心して利用できる。アメリカの広大な観光地では充電スポットが限られているため、持ち運び可能なモバイルバッテリーは必需品だ。

延長コード

ホテルの客室では、コンセントの位置が不便な場合もある。延長コードがあれば、ベッドサイドや机の近くに電源を引き寄せられるため、夜間の充電や仕事にも便利だ。さらに、充電ケーブルが短い場合にも対応できるので、どんな状況でも快適に過ごせる。

電源タップ

アメリカのホテルや空港では、コンセントの数が限られていることもある。電源タップを持っていけば、ひとつのコンセントから複数のデバイスを同時に充電できる。スマートフォン、タブレット、カメラなど、複数の電化製品を持っている場合でもストレスなく充電が可能。家族や友人との旅行でも重宝するアイテムだ。

変圧器のポイント

スマホ・スマートウォッチ・パソコン

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これらのデバイスは通常、100~240Vに対応しているため、変圧器は不要だ。アメリカ旅行においても、そのまま現地のコンセントに接続して使用できる。

特にスマートフォンは、多岐にわたって活躍する。ニューヨークでは地図アプリで迷子になることなく観光スポットを巡り、レストランやチケットの予約が簡単に行えるし、ロサンゼルスでは撮影した写真をその場でSNSにアップし、友人と共有することができる。また、ヨセミテ国立公園やイエローストーン国立公園では、ハイキング中にGPS機能を利用して安全にルートを確認できる。スマホが充電を気にせずに使えることは、アメリカ旅行を楽しむ上で非常に重要だ。

デジタルカメラ・アクションカメラ

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これらの機器も一般的に100~240V対応しているため、変圧器は不要だ。ただし、充電器が古いモデルや特殊なモデルの場合は確認が必要。長時間使用すると過熱する場合もあるが、時間を区切って使うなどの配慮をすれば変圧器なしでも利用できる。

一眼レフやミラーレス一眼などのデジタルカメラは、高画質の写真を撮影するために最適。シカゴの摩天楼やフロリダのビーチ、モニュメントバレーの絶景など、旅行先で見た美しい風景や建造物をしっかりと記録できる。また、夜景撮影にも優れており、美しい都市の夜景を収めることも可能だ。

一方、GoProなどのアクションカメラは、アウトドアアクティビティやスポーツシーンで活躍する。例えば、国立公園でのハイキングや、サーフィン、スキーなどのアクティブな体験を動画で記録するのに便利だ。小型で防水性能も高いため、さまざまな環境で使用できる。

これらのカメラを使ってアメリカ旅行のすばらしい瞬間を残すためにも、バッテリー切れにならないよう予備バッテリーを持参することがおすすめだ。

ドライヤー・ヘアアイロン

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これらは高出力の電化製品であり、100~240V対応でないことがある。変圧器を使用しないと過熱や故障の原因になるため注意が必要だ。短時間の使用ならば問題ないことも多いが、安全を期すなら変圧器を利用しよう。

旅行中も朝の身支度をスムーズに行いたいもの。そしてニューヨークのタイムズスクエアやサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジなど、有名なフォトスポットでは、身だしなみが整った自分の写真を残したいと思うだろう。また、ロサンゼルスのビーチやラスベガスのナイトライフを楽しむ際も、思い通りに髪がセットされていると一日の気分が大きく違う。

このように、ドライヤーやヘアアイロンは旅行中の身だしなみを整える上で欠かせないアイテム。そのためにも、電圧に注意しながら安心して使用できるように準備しておこう。

電気シェーバー

多くの電気シェーバーは100~240V対応しているが、古いモデルや安価なものは対応していないことがある。使用前に確認し、不明な場合は変圧器を用意するか、時間を区切って使うなどの配慮をすれば、変圧器なしでも利用できる。

男性の場合、旅行中も身だしなみを整えたい時には、電気シェーバーが活躍する。ニューヨークやロサンゼルスでのディナーなど、さまざまなシーンで清潔感を保つことが重要だ。また、朝食前にさっと髭を剃ることで、一日のスタートを快適に迎えられる。観光地で撮影する際にも、整った身だしなみで写真に写ることができるため、自信を持って旅行を楽しめるだろう。

電気シェーバーもアメリカ旅行でも日常生活と同じように使いたいアイテムだ。過熱を避けるための工夫をしながら、安全に使用できるよう準備しておこう。

ポータブルゲーム機

ポータブルゲーム機は、ほとんどのモデルが100~240V対応しているため、変圧器は不要だ。子供連れのアメリカ旅行では待ち時間を楽しく過ごすために、このポータブルゲーム機が役立つ。

例えば、ロサンゼルスからニューヨークへの長距離移動では、空港での乗り継ぎやフライトの待ち時間に、ゲーム機があれば子供たちは飽きずに過ごせる。また、テーマパークでの待ち時間もゲームを楽しむことでストレスを軽減できる。

 

アメリカで充電できる場所

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アメリカでは観光地が広大なため、移動中に充電の必要性が高まる。主要な都市や観光スポットでは、さまざまな場所で充電が可能だ。空港やホテルはもちろん、多くのカフェやレストランでも充電設備を提供している店舗が増えている。特にスターバックスなどのチェーン店では、コンセントやUSBポートが設置されており、旅行者には非常に便利だ。

ただし、公共の場で充電する際にはセキュリティ面にも注意が必要だ。USBポートでの充電はできるだけ避け、コンセントを利用するようにしよう。どうしてもUSBポートで充電したい場合は、不正アクセスやデータ流出のリスクを回避するために、USBデータブロッカーを使う方法や、充電専用のUSBケーブルを使用することがおすすめだ。

空港

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アメリカの主要空港では、多くの充電ステーションやコンセントが設置されている。例えば、ジョン・F・ケネディ国際空港やロサンゼルス国際空港など、大規模な空港では旅行者が快適に過ごせるよう充電設備が充実している。空港ではフライトまで長時間待つこともあるため、充電の機会を逃さないように心掛けたい。ただし、混雑時には多くの人が充電を求めているため、早めに利用する計画を立てるとよい。

ホテル

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ほとんどのホテルの客室には十分な数のコンセントが用意されている。一部のホテルでは、USBポートも設置されている場合があるが、安全のためにできるだけ使用せずコンセントを使用するようにしよう。高級ホテルやビジネスホテルではデスク周りに複数のコンセントが設置されていることが多く、さまざまなデバイスを同時に充電できる環境が整っている。

ホテルについてはbooking.comで詳細を確認できるので参考にして欲しい。

カフェ

スターバックスなどのカフェチェーン店では、無料Wi-FiとともにコンセントやUSBポートが利用可能な店舗が多い。観光中に少し立ち寄って休憩しながら充電できる点が便利だ。ただし、USBポートでの充電はできるだけ避け、コンセントを利用するようにしよう。また、混雑時にはお店に迷惑をかけないよう譲り合いや長時間の使用を控えることも大切だ。短時間で効率的に充電を済ませ、他の利用者への配慮も忘れずに。

町なかの電源コーナー

ニューヨークには、町なかで充電ができるLinkNYCがある。LinkNYCはニューヨーク市全域に設置されている無料Wi-Fiスポット兼情報端末で、USBポートが備え付けられており、無料でスマホを充電することができる。観光中にバッテリーが切れそうになった時でも、手軽に充電できるため非常に便利だ。ただし、やはりUSBポートでの充電になるので、USBデータブロッカーや充電専用のUSBケーブルを使うこと。

変換プラグや変圧器を忘れた、なくした場合

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アメリカでは変換プラグや変圧器は基本的には不要のため、忘れたり無くしたりしても心配はない。しかし、変圧器については、特定の電化製品に対して必要性が分かった場合、どのように対処すればよいか知っておくことは重要だ。

まず、宿泊施設のフロントで変圧器が借りられるか確認しよう。多くのホテルでは、旅行者向けに貸し出しサービスを提供していることが多い。これなら急な対応が必要な時でも手軽に利用できる。

また、大型の家電量販店やスーパー、空港や主要な観光地周辺のコンビニエンスストアでも取り扱いがあることが多い。特にジョン・F・ケネディ国際空港やロサンゼルス国際空港のような大規模な空港では、旅行者向けの商品が充実している。そのため、移動中に気づいた場合でも、空港内で簡単に購入可能だ。

購入時には、変圧器が自分のデバイスに適合するかをしっかりチェックしておこう。不具合が生じないよう、慎重に確認することが必要だ。

アメリカ旅行を快適に楽しむためのポイント

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アメリカ旅行を存分に楽しむためには、電力事情の理解が欠かせない。広大な国土と多様な観光スポットを誇るアメリカでは、ニューヨークの摩天楼、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ、グランドキャニオン国立公園の壮大な自然など、訪れるべき場所がたくさんある。どの都市や観光地でも、スマホやカメラといった電子機器は必需品だ。

アメリカでは日本と同じAタイプのコンセントが使われているため、変換プラグは不要。ただし、充電環境や電圧に関する注意点を理解しておくことが重要だ。また、バッテリー切れで困ることがないよう、無理なく充電できる環境を整えておくことも大切。移動中や観光中にはモバイルバッテリー、ホテルに滞在中は延長コード、電源タップを活用して効率よく充電しよう。

このように、アメリカ旅行を快適に楽しむためには、電力事情に詳しくなっておくことが鍵となる。しっかりと準備を整え、思い出に残るすばらしい旅を楽しんでほしい。

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